マーケターにとってのGoogle Public Data Explorer活用法

マーケターは一人で仕事を行うわけではなく、チームやクライアントと共同で仕事を行うことが多いと思います。
Google Public Data Explorerはその働き方との相性がいいのが特徴の一つです。
先ほどお伝えしたように、Google Public Data Explorerは情報収集を利用するために利用されます。Google Public Data Explorerでは、簡単にデータの表示方法を切り替えたり、データを比較することが可能です。情報過多の時代にデータ比較は必須ですよね。クライアントに貢献する、チームで働いている以上、当たり前ですが情報に対して責任を持たなければいけません。

Google Public Data Explorerはデータを比較しやすいため、信憑性のある情報にたどり着きやすくなります。情報の量と質を担保できるツールとしてGoogle Public Data Explorerはおすすめです。また、チームメンバーと情報を共有する機能も備わっています。
気になるデータや自分の発見したことを共有したい場合は、グラフへのリンクを作成、Webページに埋め込むなどが可能です。埋め込まれたグラフやリンクは自動的に更新されるため、公開しているデータは常に最新の状態に保たれます。マーケター同士が気になる情報を共有しあう際に便利ですよね。

Google Public Data Explorerの使い方を解説

Google Public Data Explorerは簡単に情報を検索できます。費用もかからず誰でも利用できるので、これからマーケターになる初心者の方にもおすすめのツールです。
例えば、あなたが中国市場を担当しているマーケターだとします。そのため、業務上で中国経済について調べなくてはいけません。普段ネットで調べる情報ではありませんよね。調べ方を間違えると時間を大幅に無駄にしてしまいます。
そこでGoogle Public Dataが効果的にです。グラフ表示の仕方は非常に簡単ですので、以下の手順を参考にしてみてください。

Google Public Data Explorerトップから「世界開発指標」をクリック

まずは知りたい情報のカテゴリーを選択します。ここでは中国市場の情報が知りたいので、世界開発指標をクリックしましょう。他にも日本人口やヨーロッパ最低賃金などのカテゴリーがあります。

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指標と国名を設定

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世界開発指標をクリックすると、左に世界開発指標の具体的な選択肢と、比較項目として国名が表示されます。
ここでは1人あたりGDPのから「経済政策と債務」を選択します。国名では「ヨーロッパおよび中央アジア」選択します。

すると、以下のようなグラフが表示されます。これは折れ線グラフですが、その他に棒グラフや分布図、バブルチャートでデータを見ることができます。

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グラフ作成画面では横軸は西暦になっています。直近のデータや1980年代のデータなど、時代を指定してデータを見ることができます。特に知りたい時代の情報に絞って検索できるので、無駄な情報を省いて必要なものだけを抽出できますね。
他にも棒グラフにして他の国々と比較することもできます。中国市場だけでなく、日本との比較にも使えますし、新しい市場開拓の検討も可能です。事業戦略に合わせて分析するデータを自由に変えてみてください。

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このように、様々な指標や国を選択してマーケティング情報をグラフ化し、それを材料にしてプレゼンテーションやレポート作成を行うことができます。
チーム内での情報共有にも役立てますし、企業のこれからの市場開拓でも生かすことができるので、ぜひ上記の手順で情報収集を行ってみてください。

今回はGDPにフォーカスしましたが、児童就労比率や喫煙率など、社会問題に関係する指標についても知ることができます。最近はESG投資が日本でも注目されているので、社会問題解決を企業活動として行なっ企業は参考になるかと思います。