Webマーケターに向けて様々なサービスを提供しているGoogle。ferretでもGoogleのサービスについていくつか解説を行っていますが、中でも全てのWebマーケターに活用していただきたいのが今回紹介する「Think With Google」です。Googleが保有する膨大なエビデンスの中から、信頼できるソースだけを利用して発行されるブログで、Webマーケターのインスピレーションやクリエイティビティを刺激するような内容が更新されています。どんな活用方法があるのか、具体的にはどのように使えばよいのか、といった点について詳しく見ていきましょう。

Think With Googleとは

Think With Googleは、信頼できるGoogleの情報源をもとに「Webマーケティングやデジタルマーケティングに役立つ情報を提供してくれる」メディアの1つです。扱うテーマは多岐にわたり、取材記事や海外の事例紹介なども数多く掲載されています。扱っているテーマを紹介すると、

  • 顧客体験(UIUX
  • モバイルアプリ
  • O2O
  • ディスプレイ
  • ビデオ
  • プログラマティック
  • 新技術
  • インタビュー

といった構成になっており、それぞれのジャンルごとに最新かつ有意義な情報が更新され続けています。

Think With Googleの機能はブログだけじゃない

Think With Googleには、その名の通り、Googleと一緒に新たなビジネスプランを考えたり、具体的なマーケティング施策を打ち出したりするための機能が備わっています。例えば「ツールその他」というボタンから飛べるモバイルサイト設計の指針を覗いてみると、モバイル端末向けのサイトをどのように構築すればよいのか、という指針について、25の設計指針をもとに明示されています。

2020年に完全移行するMF(モバイルフレンドリー)の影響も鑑みると、Webサイトを集客の軸として置いている企業の担当者はぜひ一読しておくべきでしょう。

このように、一歩踏み込んだ情報提供をしてくれるのがThink With Googleのメリットです。具体的にどのような活用方法があるのか、詳しく見ていきましょう。

どういうことができるのか

Think With Googleを活用することで、以下のようなメリットを得られます。

Webサイトやアプリの設計について学び、実践できる

先ほど紹介したモバイルサイト設計の指針や、モバイルアプリ設計の指針を確認することで、自社のモバイルサイトやモバイルアプリの構造をチェックしたり、新たに作るための情報を仕入れたりできます。Webサイトアプリによる集客チャネルの獲得や、費用対効果の向上が見込めるため、ぜひ一度目を通しておくと良いでしょう。

他社のWebマーケターと情報交換したり、アドバイスをもらったりできる

Think With Googleでは、「Google AdWords」「Google アナリティクス」「Google マイビジネス」に関する質問を投稿して、一般ユーザー同士で問題解決や意見交換を行える広告主コミュニティというサービスも提供しています。実際にマーケティングに携わっている方同士で繋がり、教えあえる環境になっているため、これからデジタルマーケティングについて学びたい方にとっても最適なオンラインのプラットフォームです。

まだ経験が浅い方や、業務上不足しているノウハウがあった場合でも、広告主コミュニティを活用すれば素早く疑問を解消できるでしょう。

Googleトレンドを通して現在の流行を素早く、的確にキャッチできる

Googleで検索されたキーワードをもとに「トレンド」を見つけられるサービス、「Google トレンド」もThink With Googleが提供するサービスの1つです。

Google トレンドをクリックして、調べたい言葉と国を設定するだけで簡単にトレンドの動向を把握できます。検索数が多い時期と少ない時期がグラフで表示されるため、自社サイトへのアクセスが急増したタイミングで原因を探るために活用すれば、全体的な消費者のニーズの流れをつかめるでしょう。

それをもとにして、いつキャンペーンを打ち出すのが効果的か推測する、といった使い方もできます。

自社ブログやオウンドメディア運用のヒントを得られる

Think With Googleの記事を引用したり、構成やテーマ決めの方針を参考にして、自社のオウンドメディアやブログをさらに強化できるのもメリットの1つです。

基本的には1000文字程度のニュース系記事が多めですが、キャッチーなタイトルと共に掲載されるインタビュー記事は読者に「読んでみたい」と思わせる工夫が散りばめられています。

このような施策から魅力的なオウンドメディア作りのコツを学べますし、Think With Googleに掲載されている記事を参照元として、自社のオウンドメディアで記事を再構成するというのも有効な手段でしょう。