リキッド消費に合うサービスとは

それでは、リキッド消費に合うサービスとは何でしょうか。今の生活者のニーズに合ったサービスの特徴を解説します。

シェアリングサービス

シェアリングエコノミー」という言葉が、近年トレンドとして知られるようになりました。インターネットを通じてモノや場所などを共有するシェアリングサービスは「Uber」や「Airbnb」などを筆頭に大きな広がりを見せています。

ほかにも車、住居、さらには育児まで多種多様なシェアリングサービスが誕生しています。生活者は所有するよりも共有したほうがコストを抑えられるので利用のハードルが下がり、企業にとっては顧客を獲得しやすくなるのがメリットです。

サブスクリプションサービス

定額料金で一定期間サービスを利用できるサブスクリプションも、リキッド消費にマッチしたサービス。音楽配信サービスの「Spotify」「Apple Music」や動画配信サービスの「Amazonプライム」「Netflix」などが有名です。

デジタル領域との相性がいいのですが、最近はモノのサブスクリプションサービスも誕生しています。家具、洋服、子どものおもちゃなど、定期的に買い替えしたくなるモノはサブスクリプションサービスとして提供しやすいです。

リサイクル・リユース系サービス

不要になったモノを再利用するリサイクル・リユース系のサービスも、環境に優しく手軽に利用できるためリキッド消費に適しています。近年人気のあるフリマアプリもリユース・リサイクルの一例。個人が直接販売・購入することにより、仲介料が不要になり、比較的安価な手数料だけで気軽にリサイクル・リユースできるようになりました。

新しく買うよりも安い価格で、廃棄物を生まずに消費できるリサイクル・リユース型のビジネスモデルを採用することにより、生活者は抵抗感や罪悪感を抱かずに気持ちよく利用でき、新規利用はもちろんリピート利用もされやすいでしょう。

リキッド消費は今後主流の消費モデルになるか

従来のソリッド消費がなくなるわけではありませんが、リキッド消費はますます広がっていくであろう消費スタイルです。これからのマーケティングにおいて、リキッド消費に合わせた戦略への方向転換が必要になる時がすぐそこまで来ているのかもしれません。

参考:実務家7名に聞く「リキッド消費」に対する考察と、その対応
日本でも広がる「リキッド消費」にいま企業は、どう向き合うべきか?

他にもある!アフターコロナ時代の消費行動とは

【2020年版】インスタ消費に巣ごもり消費… アフターコロナ時代に注目の消費行動

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時代の変化に合わせて生まれた消費トレンドをいち早く察知して、現場での販売戦略や広報活動に活かすことはマーケターにとって必須です。2019年であれば「プレ増税消費」「サブスク消費」などという言葉が流行りましたよね。2020年は新型コロナウイルスの流行により、自宅で過ごす時間が増え、インターネット通販やSNSキャンペーンが活性化するなど消費トレンドの様相も大きく変化しています。アフターコロナに注目したい、2020年の消費トレンドについてまとめてチェックしてみましょう。