世界No.1求人検索エンジンに成長したIndeedのCMから学ぶ、ブランディング戦略とは
利用促進
しっかりとしたCMを作成することで認知度は上がりましたが、今度は利用してくれる人を増やす取り組みが必要になりました。Indeedのターゲットは「求職者」ですが、実際日本では求職をしている人の数がそこまで多くないのです。それは転職回数に現れており、アメリカの転職回数を10だとすると日本は3程度と言われています。
また、アルバイトをする方々は仕事を探す頻度が高いですが、常時アルバイトを探しているわけではありません。よって、Indeedの利用促進のためには、現時点では「仕事をあまり探していない人」に向けてもアピールをする必要が出てきたのです。
利用促進のために「レアジョブ」を作る
Indeedが利用促進を図るために行った施策の代表例といえるのが、「レアジョブ」作りです。レアジョブとは、通常の仕事とは異なり、特別な体験ができる仕事」のこと。そのレアジョブをフックに、Indeedで仕事検索をする人を増やそうとしたのです。実際にサービスを利用してもらうことで、Indeedの使い勝手や素晴らしさを伝えようとしました。
認知度を増やした後に理解を促すことで、利用を増やそうという流れもあるのですが、Indeedでは認知してもらったら、まず利用してもらう、というフェーズに移行。利用してもらえばサービスの良さや使い勝手がわかるので、よいサービスなら利用頻度の向上が見込めます。
Indeedは、認知度向上の次の過程である理解の促進を飛び越え、利用に結びつけました。つまり、ブランドパネルを飛び越えたアプローチをしたと言えるのです。
「面白い」という付加価値
Indeedでは、ただ漠然とサービスを伝えるよりも「Indeedにはこんな面白い仕事があるから探してみて」というようなアピールをしました。Indeedとユーザーの間に「特別な仕事」というコンテンツを設置し、そのコンテンツを宣伝していく方が、ただサービスを説明するよりも、魅力が伝わりやすい。つまり、訴求メッセージをクリエイションすることで、サービスの良さや素晴らしさを広めていったのです。
「面白い」という価値を付加した仕事をコンテンツとして訴求することで、より魅力的なアピールができたと言えます。
コンテンツの具体例
実際にコンテンツとして、Indeedが募集した面白い仕事を紹介します。テレビCMなどで流れたのを、一度は観たことがあるのではないでしょうか。
サッカー好きだけでつくるCM
「CMを作る仕事に応募しませんか」というアプローチをして、実際に求人募集ページを作り、仕事探しを体験してもらう企画。本当にIndeedのページで、サッカー好きの仕事や、CM作りへの仕事の応募ページを作り、実際に応募できる仕掛けを作ったのです。
このCMで伝えたかったのは、「Indeedが検索エンジンである」ということ。検索ボックスに自分だけのキーワードをいれることで、関連する仕事が表示されるという特徴をアピールしました。事前に準備されたタブを選んで探す、従来の求人プラットフォームと異なり、「キーワードを記入することが検索の第一歩になる」ことを重点的に伝えたのです。
なぜ、検索ボックスへの記入をアピールしたかというと、好きなものや重視したいことで仕事を探せることが大切なため。まさに、「好きから仕事を発見できるサービス」なのです。
たくみひろい
俳優の斎藤工さんと一緒に、ハロウィンの翌日に六本木の街のゴミ拾いをしよう、という試みが「たくみひろい」という仕事です。たくみひろいをアピールするために、CMの最後に表示されるIndeedの検索画面の中に「たくみひろい」と表示させました。ユーザーが「何だろう」と思い検索すると、ちゃんとたくみひろいの仕事が存在し、応募すれば働ける、というアプローチです。
また、このCMをYouTubeでも色々な動画で配信。さまざまなパターンの動画広告を作り、アピールしました。さらに、オフライン面では、屋外の色々な場所に広告を吊るすという宣伝もしたのです。偶然にも、ハロウィン当日に渋谷でトラックが横転させられた、というニュースがあり、その翌日にゴミ拾いをしたことで企業イメージの向上にも繋がりました。
サービスのPRだけでなく、プロモーション、ブランディングという要素が一つの施策によって形成され、成果として生まれた事例になったのです。
『ONE PIECE(ワンピース)』とのコラボ
『ONE PIECE(ワンピース)』とのコラボキャンペーンも開催されました。具体的には、「麦わらの一味」に関連する特別な仕事を作り、実際に募集をかけたのです。例えば、ゾロの斬られ役、サンジとのレシピ開発、など。
このキャンペーンのCMも多くのパターンをつくり、YouTubeやテレビで放送しました。独創的で印象に残りやすいCMだったので、覚えている方も多いのではないでしょうか。
- コンテンツ
- コンテンツ(content)とは、日本語に直訳すると「中身」のことです。インターネットでは、ホームページ内の文章や画像、動画や音声などを指します。ホームページがメディアとして重要視されている現在、その内容やクオリティは非常に重要だと言えるでしょう。 なお、かつてはCD-ROMなどのディスクメディアに記録する内容をコンテンツと呼んでいました。
- コンテンツ
- コンテンツ(content)とは、日本語に直訳すると「中身」のことです。インターネットでは、ホームページ内の文章や画像、動画や音声などを指します。ホームページがメディアとして重要視されている現在、その内容やクオリティは非常に重要だと言えるでしょう。 なお、かつてはCD-ROMなどのディスクメディアに記録する内容をコンテンツと呼んでいました。
- コンテンツ
- コンテンツ(content)とは、日本語に直訳すると「中身」のことです。インターネットでは、ホームページ内の文章や画像、動画や音声などを指します。ホームページがメディアとして重要視されている現在、その内容やクオリティは非常に重要だと言えるでしょう。 なお、かつてはCD-ROMなどのディスクメディアに記録する内容をコンテンツと呼んでいました。
- ページ
- 印刷物のカタログやパンフレットは、通常複数のページから成り立っています。インターネットのホームページもまったく同じで、テーマや内容ごとにそれぞれの画面が作られています。この画面のことを、インターネットでも「ページ」と呼んでいます。ホームページは、多くの場合、複数ページから成り立っています。
- 検索エンジン
- 検索エンジンとは、インターネット上に無数に存在するホームページのデータを集め、ユーザーにそれらを探しやすくしてくれるサービスのことです。「検索サイト」とも呼ばれます。代表的な検索エンジンとしては、Yahoo! JAPANやGoogleなどがあります。また、大手検索エンジンは、スマートフォン向けのアプリも提供しており、これらは「検索アプリ」と呼ばれています。
- フォーム
- フォームとは、もともと「形」「書式」「伝票」などの意味を持つ英単語です。インターネットの分野では、パソコンの操作画面におけるユーザーからの入力を受け付ける部分を指します。企業のホームページでは、入力フォームが設置されていることが多いようです。
- 広告
- 広告とは販売のための告知活動を指します。ただし、広告を掲載するための媒体、メッセージがあること、広告を出している広告主が明示されているなどの3要素を含む場合を指すことが多いようです。
- キャンペーン
- キャンペーンとは、インターネット上のサイトにおいて、ファン数を増やし、購買行動を促すためにおこなう懸賞キャンペーンなどのマーケティング活動のことです。キャンペーンにはファン数を増やすだけでなく、ファン獲得以上のリアル店舗の来店者数を増やす、資料請求者を増やす、実際の購買を増やすなどの目的があります。
- キャンペーン
- キャンペーンとは、インターネット上のサイトにおいて、ファン数を増やし、購買行動を促すためにおこなう懸賞キャンペーンなどのマーケティング活動のことです。キャンペーンにはファン数を増やすだけでなく、ファン獲得以上のリアル店舗の来店者数を増やす、資料請求者を増やす、実際の購買を増やすなどの目的があります。
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