広告の種類

アドセンス広告について紹介しましたが、広告にも種類があります。4種類の広告がYouTubeでは利用され、それぞれが異なる形で視聴者のもとに届けられているのです。本項ではそれぞれの広告について解説します。

インストリーム広告

インストリーム広告は動画の始めや途中で挟まれる映像広告です。5秒試聴するとスキップが可能となるため、スキップボタンをクリックした経験があるのではないでしょうか。この広告は多くの場合で動画の内容と近いものが表示されますが、異なることも多いので全てスキップせず視聴するユーザーは限られます。

この広告経由での収益に反映される条件が、広告の30秒以上の視聴もしくは設定されたリンクのクリックです。広告が表示されるだけで収益が発生するわけではないので、動画自体が多くの人に視聴されることが必須となります。

バンパー広告

インストリーム広告と関連してバンパー広告もあります。バンパー広告はインストリーム広告と同様に動画広告ですが、終了までスキップができず全体的に短い尺であることが特徴です。
全ての人が広告を最後まで視聴することになるため、動画の収益に大きく関わってくる広告です。短い尺で明確に商品などの意図を表現している広告であるため、動画視聴者の気持ちが離れないまま広告が挟まれることも利点。

オーバーレイ広告

動画を視聴しているときに画面下部にバナーが表示されますが、これがオーバーレイ広告です。基本的にユーザーに最適な広告が表示されるようGoogleがプログラムしているものなので、視聴している動画ジャンルに近しい広告が表示されます。

動画にはリンクが設定されており、リンクのクリックに応じて収益が得られます。視聴者は必要に応じて非表示にできる広告です。

サイドバー広告

画面右側の関連動画一覧の上に表示される広告が、サイドバー広告です。リンクのクリックが収益に大きく関わってくるため、アドセンスでの収入の割合はあまり期待できません。

ただし、Googleは視聴者にパーソナライズされた情報を広告として表示します。少しでも収益を上げるための手段として有効な広告と言えるでしょう。

YouTube以外と連携したマネタイズ

YouTubeを使った収益源について解説をしましたが、YouTube単体で稼いでいくことは極めて難しいとも言われています。広告収益が仕組み上、大量の再生数を必要とすること。チャンネル登録者数をある程度獲得するまで、収益性がほとんど見込めないことなど、問題点はさまざまです。そこで、ここからはYouTube以外と連携させることでマネタイズをする方法について紹介します。

アフィリエイト

ブログなどで有名なアフィリエイト。これをYouTube上で行うことで、収益を得ることが可能です。例えば、アフィリエイトサイトで案件に登録し、その商品に関するレビュー動画を作成。その動画からリンクを踏んで購入者が現れると、ブログ同様にお金に変わります。

インストリーム広告として商品紹介広告が流れる場合、多くがアフィリエイトリンクを使用しています。YouTubeを利用することで、映像と音声を伴ったアフィリエイトが可能なのです。再生数が集まればアドセンスとアフィリエイトの2本の柱で稼げることからも、収益性の高い方法です。

自社サイト・自社サービス誘導

自身のサービスや商品を持っている場合は、動画の中で紹介することで誘導することが可能です。例えば、プログラミングスクールであるTECH CAMPを運営しているマコなり社長。動画にてお役立ち情報やライフハックにまつわるコンテンツを発信し、結果としてサービスに誘導することに成功しています。

参考:
「W杯優勝」は全然諦めてない。チャレンジャー本田圭佑をつくった「たった一つのスキル」

またYouTubeはサービスを直接宣伝しなくても、イメージアップ効果も十分に見込めるでしょう。YouTubeにて有益な情報を発信することで、信頼を勝ち取り商品購入までの導線を設計しておくこともマネタイズ戦略として有効です。

イベント運営・物販収益

YouTuberの中には、音楽活動やパフォーマンスをしている人も存在します。自身のオリジナル楽曲やスキルをファンと共有することから、イベントを開催することもあるでしょう。イベントで得られる収益や販売するグッズ類の売上も彼らの大きな収入源です。

サポーターの数が多ければ当然グッズの売上も大きくなるため、利益を出すことに繋がります。イベントの形もライブ形式だけでなく、トークショーや展示会など様々です。発信方法に応じたマネタイズがしやすい方法です。