
Googleタグマネージャとは?初心者でも分かる利用方法と導入手順
- 2018年7月26日
- ニュース
この記事は2015年8月8日に公開された記事を更新しています。
サイト運営をしていると、アクセス解析のような タグ 埋め込みが必要な ツール を活用する機会は多くなります。
また計測 タグ を1ページずつ ページ に直接埋め込んでいくと、仕様変更でタグの差し替えをしなければならないことがあります。その際、 ページ の数だけ タグ を書きなおす作業も発生します。
このようにツールを活用するほど、計測 タグ の管理は煩雑になります。このような問題を解決してくれるのが タグ マネージャです。
今回は、 Google が提供する タグ マネージメント ツール の「 Google タグ マネージャ」について解説します。
ちなみに今回の内容はWeb マーケティング 講座でも解説しています。ぜひ活用ください。
参考:
GTMのアカウント作成とGoogle アナリティクスの実装|ferret [フェレット]
Google タグ マネージャとは
Google タグ マネージャとは、 Google が提供する ツール で、様々なタグを一元管理( タグ マネージメント)できるのが大きな特徴です。無料で提供されており、誰でも使えます。
Google タグ マネージャのタグを ページ に設置し、管理画面に Googleアナリティクス や Google AdWordsなどのタグを登録すると、 HTML の変更を行わずとも、管理画面内でタグの変更や更新などが可能です。
タグ の変更を管理者や開発担当者に依頼しなければ出来なかったというケースはよくありますが、 Google タグ マネージャを使えば、 HTML の変更が必要ないので自分でタグの設置ができます。
Yahoo! タグマネージャー との違い
タグマネージャー といえば、 Google 以外にもYahoo! タグマネージャー があります。これらの違いは何があるのでしょうか。
Yahoo! タグマネージャー の利用にはYahoo! プロモーション 広告 の利用が必要
Yahoo! タグマネージャー を使うためには、Yahoo! プロモーション 広告 ( スポンサードサーチ 、YDN)に対して 広告 を出稿している必要があります。出稿していれば、無料で利用が可能です。ただし、参照権限のみの場合は使用できません。
対応しているタグの種類はYahoo! タグマネージャー の方が多い
Google
タグ
マネージャとYahoo!
タグマネージャー
では、対応している
タグ
テンプレートの数に違いがあります。
Yahooは国内外120種類に対応していますが、
Google
の場合は80種類です。
参考:
機能と特長 - Yahoo!タグマネージャー
タグ - Tag Manager ヘルプ
Google タグ マネージャは、 Google 系のサービスのタグに対応していますが、Yahoo! タグマネージャー は Google 系のサービスへの対応が出来ていないものがあります。たとえば Google の ユニバーサルアナリティクス を タグマネージャー で管理する等の場合は、 Google タグ マネージャを使わなければいけません。
Google タグ マネージャ導入のメリット
Google タグ マネージャを導入するメリットとしては何があるのでしょうか。大きく分けて次の4つが挙げられます。
それぞれ見ていきましょう。
1.バージョン管理ができる
Google タグ マネージャではバージョン管理ができます。バージョンとは、いつ更新されたか、何番目に公開されたかを示すものです。この機能があることで、現在公開中のバージョンになにかトラブルが起きた際、トラブル前の状態にすぐに戻せます。
Google タグ マネージャで新しく変更を加えると、自動的に新しいバージョンが作成され、途中で編集を止めても続きから編集することが可能です。
2. タグ の設置が容易になる
前述したとおり、 Google タグ マネージャを使うと、管理者や開発担当者に依頼することなく自分でタグをソースに埋め込めます。
今までサービスごとに発行された タグ は、それぞれ ページ のソースコードの中に書いていく必要がありました。しかし Google タグ マネージャを使うと、 タグ マネージャ管理画面に入力して保存すれば ページ のソースに反映されます。
3.公開前にプレビューができる
設定内容の動作確認用の機能として、プレビューモードがあります。
これは、
ページ
で設定内容が正しく配信されているか確認できる機能です。
正しく動作している場合はそのまま公開ボタンを押すと、実際の
ページ
に反映されます。
4. タグ 管理が容易になる
タグ 設置が増えてくると、どのタグがどの ページ に埋め込まれているのか分からなくなります。タグの設置漏れなども発生してしまいます。
しかし、 Google タグ マネージャを使うと、全ての ページ に一気に設置できたり、どのタグを埋め込んでいるのかもわかりやすく管理できます。
Google タグ マネージャの設置方法
今回は Google タグ マネージャを使って、 Googleアナリティクス のタグを設置してみます。
1. Google タグ マネージャにログインします
Googleタグマネージャ公式サイトの画面右上にある「Sign in for Tag Manager」を選択します。
2.新しい アカウント を作成しよう
Google タグ マネージャを始めるには、 アカウント を作成する必要があります。 アカウント 名はあとからでも変更ができるので、分かりやすい名前を付けておきましょう。入力が終わったら続行を選択します。
3. コンテナを設定しよう
アカウント
の設定が終わると、コンテナの設定に移ります。
コンテナとは、
Google
タグ
マネージャにおける管理の箱を意味します。コンテナを設置すれば、その中で自由にタグの出し入れが可能になります。
分かりやすいコンテナ名を入力し、コンテナの使用場所を選択します。Webサイトに設置したいので、「ウェブ」を選択します。「iOS」と「 Android 」は アプリ 用、「AMP」はAMP ページ 用になります。作成を押すと、利用規約が表示されるので同意すると次の画面へ移動します。
4. タグ を取得し、 ページ に埋め込みます
表示されたコードを、 ページ に全て指示どおり埋め込むと Google タグ マネージャが使えるようになります。
Googleアナリティクス のタグを追加する
5.コンテナにタグを追加しよう
ワークスペース>新しいタグを追加 を選択すると、下記画面が表示されます。
赤枠の部分に分かりやすい タグ 名を付け、タグの設定と、そのタグが発動する条件(トリガー)を設定します。
タグ の設定を選択すると設定項目が表示されますので、「 Google Analytics - Universal Analytics」を選択します。
トラッキング タイプは「 ページ ビュー」、 Google アナリティクス設定はデフォルトのまま、「このタグでオーバーライド設定を有効にする」にチェックをつけます。 トラッキング IDを入力するフィールドが表示されますので、そこに Google アナリティクスの トラッキング IDを入力します。
トラッキング IDは Google アナリティクスの管理画面から確認できる「UA-」から始まるIDです。
Google アナリティクスの「管理」から該当のプロパティを選択し、「 トラッキング 情報> トラッキング コード」に「UA-」のIDが表示されています。
次にトリガーを設定します。
上記で設定した タグ が発動する条件(トリガー)を設定します。トリガーをクリックするとトリガーの選択画面が表示されますので、「All Pages」を選択します。
これでタグの設定は完了です。
タグ を公開しよう
7.プレビューモードで正しく実装されている確認する
画面右上の「プレビュー」を選択すると、「プレビューモード」が始まり、画面中央にオレンジの枠が表示されます。
この状態で、タグを埋め込んだ実際のページへアクセスすると、画面下に Google タグ マネージャのプレビューモードが表示されます。発動していれば「Tags Fired On This Page」に該当のタグが表示されます。
この ページ では、「FB - Pixel Tag」と「GA - Tracking Tag」が発動していることがわかります。
プレビューモードは、 Google タグ マネージャを開いている ブラウザ 上で ページ にアクセスした時のみ表示されます。
8. タグ の公開
発動していることを確認したら、管理画面に戻り、プレビューモードを終了し、公開ボタンを押すことで実際の ページ にタグが反映されます。
9. Googleアナリティクス でアクセスを確認しよう
タグ
を公開したら、
Googleアナリティクス
のリアルタイム解析で確認します。
タグ
を埋め込んだ
ページ
に自分でアクセスし、グラフが動いていれば問題ありません。
まとめ: Google タグ マネージャを導入して タグ の管理を効率化
今回は、 Google タグ マネージャの基礎から実際に Google アナリティクスのタグを埋め込むまでを解説しました。