アメリカで注目のD2C企業

日本でのD2Cビジネス展開を考える上で、アメリカではどんなD2Cビジネスが受け入れられているのかを見てみましょう。

Glossier.(グロシエ)

image1.png

画像
引用:Glossier. 公式サイト

アメリカのコスメ・ビューティー業界はメガブランドの失速と同時に台頭してきているのが、D2Cブランドです。その代表格の一つが2013年にスタートアップした「Glossier.グロシエ)」です。

2013年の創業から売上高1億ドルを突破するまでの期間は、わずか4年! 企業評価額が10億ドル以上の未上場かつ創業10年以内の企業を指す『ユニコーン』企業となりました。同社のSNSを見てみると、Instagramのフォロワー数は2020年7月7日時点で約286万人。

InstagramやFacebookはもちろんのこと、Slack上で顧客とコミュニケーションを図り、商品開発につなげるなど、より消費者と近いビジネスを展開しています。「Glossier.」を創業したエミリー・ワイズは創業前からブログでビューティー系の記事を発信。平均135万PVを叩き出すなど、インフルエンサーとしての顔も持ちます。

参考:
GLOSSIER公式サイト(英語)

WIRED「How Glossier turned itself into a billion-dollar beauty brand」(英語)

ROCKETS OF AWESOME

image2.png

画像出典:ROCKETS OF AWESOME公式サイト

子ども服のサブスクサービスを展開する「ROCKETS OF AWESOME(ロケッツ・オブ・オーサム)」は、2人の子どもを持つレイチェル・ブルメンタルが創業したD2Cビジネスです。
子ども服をじっくり買う時間のない親をターゲットにしたサブスクサービスの内容は、およそ次の通り。シーズンごとに8スタイルの子ども服セットが自宅に届き、気に入った服を選んで購入できます。商品の価格帯は大体16〜38ドル前後。使わなかった服は送料無料で返送できます。

このように、アメリカのD2C企業によく見られるのがサブスクサービスなどの仕組みも取り入れた新しいビジネスの形。月額1ドルで髭剃りの替刃を安価に提供する「Dollar Shave Club(ダラーシェイブクラブ)」も、この一例として挙げられます。

参考:
ROCKETS OF AWESOME公式サイト(英語)

Dollar Shave Club公式サイト(英語)