事業を成功させるためのフレームワーク-EC-CUBE DAY 2015-(ベーシック秋山代表)
2.KPIを1つに
スマートニュースとかグノシーとか皆さん見られると思うんですけど、一週間前に見た記事を覚えてる方っています?
多分いないですよね。僕も覚えてないです。
これって冒頭にお伝えした「情報過多で取捨選択ができない」というところにかかってくるんですが、施策の進め方として、手順を変えるだけで劇的に効果を上げることが一番です。
情報過多で取捨選択ができない場合は、余計なものは見ないのが一番です。優先順位がわからない場合は、ギャップの大きなところから手を付けましょう。
効果があがらない場合は、ひとつ、もしくは最小単位で集中的に取り組むことです。
受験勉強をする時って集中的に何かの教科に一生懸命取り組んだ時って成績があがりやすかったと思うんですけど、マーケティングも同じです。
LINE@やって、メールやって、リスティングやって、SEOやって、コンテンツマーケティングもやってって、無理なんですよ。
できるはずがない。
じゃあそれを整理するために何をしたらいいかというとゴールから考えることです。ゴールを設定されてないことも多いです。
なんとなく売上あげたいとか今より高いというのはゴールではないですからね。
皆さんが成し遂げたいことってなんだということです。
とはいえ施策っていろいろあるんですが、大事なことは絞ることです。
「やらないことを決めること」が「フォーカスする」ということ。これはやらない、あれもやらない、なぜならば、がしっかりあるか。
ゴールに辿り着くためにどのような道筋を踏めばいいのかを明確にしたうえで、中間の指標となるものが出てくるんです。
でもこれが逆になっている場合が非常に多いです。
にわかにどこかで聞いて「直帰率を下げなきゃいけない」「流入数をふやさなきゃいけない」となってることが多いんですが、もちろん直帰率は低いほうがいいし流入数は多いほうがいいんですが、それはなぜか、ということに答えられないんだとすれば、ゴールが明確になってないですよ、ということです。
ここも見て、あっちも見てというのは、思考が分散して意味がないです。
繰り返しますが、大事なのは、
・顧客にフォーカス
・KPIも1つ
この2点です。
社名通りになっちゃうんですが、基本を疎かにせずにしないということですね。
弊社では「決着をつける」と言っているんですが、やろうと決めた施策はいいか悪いかの決着をつけてから次に進むと、成長のしかたが圧倒的に違います。
それがあれもこれもそれもやって目標も明確に決めていないと、良いのか悪いのかわからなくていつの間にかただ忙しい、でも結果はでていないという状況になってしまうんです。
僕らも2年間やってきた過程のなかで見つかったことなんですが、そこを疎かにせずに決めたことをシンプルにやりきりましょうということです。
まとめ
短期間の間で急激に売上を伸ばしているスマホケース販売サイト「phocase(フォケース)」の成長の秘訣は、王道の施策を地道にやり切るというところにありました。
全てのサービスはお客様がいてこそ成り立つものですが、運営していくうちに顧客視点を失いがちです。
冒頭の話にある通り、成功している事業には、「ユーザーが明確で、何かしらの問題解決をしている」という共通部分があります。
サービスの運営方針に迷われている方は、一度「誰の何をどのように」(自社のサービスは誰のどのような問題をどうやって解決しているのか)のフレームワークに自社サービスを当てはめて考えることをオススメします。
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