SEO対策によってもたらされる成果とは?

では、自社ブログSEO対策を講じておくと、具体的にどんな成果・メリットがもたらされるのでしょうか。

広告出稿以上の集客を見込める可能性も!

自社がPRしたい内容について、Google検索結果画面で上部に表示させるためには「リスティング広告(検索広告)」という施策も考えられます。

しかし、検索結果画面の中において、リスティング広告が表示される「広告エリア」と、純粋なコンテンツが表示される「オーガニックエリア」を比較すると、ユーザーがクリックしてくれる率に大きな違いがあると言われています。

海外のある調査によると、以下のようなデータが明らかになっています。

検索結果に対してクリックされる割合はリスティングの広告エリアが13%に対して、SEOエリア(オーガニック検索エリア)は52%と4倍も多くクリックされているという研究結果があります。
引用元:SEOとは?成功させるために知っておきたいポイントを徹底解説|HubSpot

つまり、自社ブログコンテンツの質を高めて、検索上位に掲載されるように策を講じることは、リスティング広告を出稿する以上の集客効果を見込める、と言えるのです。

手間はかかるが、月々の運用コストは掛からない

前述した「リスティング広告以上の集客効果を秘めている」という観点で再び考えてみましょう。

例えばリスティング広告を常時出し続けるならば、長期的に広告費を払い続けることが必要であり、月々のランニングコストがかかります。

一方、SEO施策というのは、社内の人的リソースや、コンテンツを企画立案したり、制作する手間は多少掛かりますが、運用費は基本的に必要ありません。

SEO対策のポイントを押さえて自社ブログを運用し、良質なコンテンツを作り続けることで、毎月のランニングコスト無しでWeb上で誘客することも可能なのです。

特定ジャンルの情報発信力を高めることで、ブランディング効果につながる

ここでユーザー視点に立って、何か特定のジャンル(例:「マーケティング」「トレンド」など)について知りたい、解決したいことがあって検索する場面を想像してみてください。

同じサイトやブログが頻繁にヒットする状況に遭遇すると、「このブログは●●のジャンルに関して、参考になる情報をよく発信してくれているな」と、信頼度が高まる場面もあることでしょう。

つまり、何か特定のジャンル・テーマについて情報発信力が強くなることは、一般の検索ユーザーに向けて広く影響力を及ぼしたり、信頼度を高め、ひいては自社のブランディング効果にもつながる、と言えるのです。

SEO対策を行う上で理解しておくべき留意点

時間と手間がかかる

ブログSEO効果を上げるためには、ユーザーに求められる良質なコンテンツを企画・立案し続け、制作し、地道にブログ記事数を増やしてだんだんと充実させていくという、人的な時間と手間は掛かります。

ブログを立ち上げたばかりならば、クローラーに見つけてもらえるまでの期間についても、ある程度時間はかかるものだと理解しておいたほうが良いです。

長期的に効果を発揮するものだと理解しよう

例えば、「SNSで自社の投稿がバズる」「広告企画がヒットする」といった事例では、短期間に爆発的な集客・売上につながる場合もあり得ます。

一方、ブログSEO効果を上げていくということは、前述した通り「とにかく地道にコツコツと、小さなことの積み重ねで長期的にジワジワと自社に対する信頼度を高め、集客効果に繋がっていくもの」と理解しておきましょう。

広告施策のような、明確な効果測定は難しいものだと理解しよう

広告施策であれば、「この広告経由で、いつの期間にコンバージョンした」と明確に効果測定をすることが可能です。

しかし、「自社ブログのうち、この記事を見てくれたから、商品購入や資料請求に繋がった」ということを明確に追跡するのは困難なものです。

ただし、「Googleサーチコンソール」や「Google Analytics」といった、Googleが提供する無料解析ツールを利用することで、

  • 検索から自社ブログに流入した数
  • 検索キーワードに対する掲載順位
  • ユーザーが自社ブログに流入した経路

といった、大まかなユーザーアクションならば追跡・効果測定することもできます。