基調講演「Fintechとは」ーFintech Venture Meetup 2015ー株式会社マネーフォワード取締役兼Fintech研究所長 瀧 俊雄氏
これらのサービスが生まれた背景
このようなサービスが生まれた背景としては、情報サービスにおけるトレンドと、その中で規制を受ける金融産業がどう進化してきたのか、というところに分けて考えられるのかなと思います。
例えば、人間がどんどん検索をするようになって、サービスもクラウドで使えるようになって、それを手元のスマートフォンで使えるようになるという、それがさらにビッグデータ分析すると、どんどん有利なサジェストが簡単に得られるようになるという、大きな情報の流れがある訳です。
この流れの中で、金融産業がどのように対応してきたのかを見ますと、90年代の後半は大手の会社もインターネットに対応する時代でした。
しかし、2000年前後になると、例えば証券業とかが分かりやすいのですが、松井証券やSBI証券、マネックス証券といった、オンライン専業業者が、ディスカウンターとして台頭してきました。
純粋な機能提供であれば、非常に安い選択肢を消費者は選べるようになりました。
その後15年くらいかけて、安いだけではなく、中立的なレコメンデーションであるとか、自分のための情報選びといった特色が出る中で、より使いやすく、より簡単に問題を解決できる
サービス選別が行われてきた形になります。
お金に保守的な層こそがFintechのコアユーザー
また、これはアメリカ側のトレンドではあるのですが、ミレニアル世代という層が存在します。
最近私は、ミレニアルのことを草食系とも呼んでいるのですが、従来のように株式投資をどんどん行い、不動産も学費もたくさんローンを借りて、という強いアメリカ人像から一転して、リーマンショック以降は20代30代の人たちが、借金返済や貯金にいそしむ傾向が見られています。
昔ほど景気が良くない点もありますし、自分たちが大人になって2回も経済危機を経験している世代ですので、実直な貯蓄をしたいし、できるだけお金は金利を安く借りたいという節約志向が強くなっています。
こういう人たちこそ、Fintechの強みである情報産業としての性質を、一番評価している層になります。
Fintechの今後
政府は今後、2020年のオリンピックに向けて、現金取引をできるだけ少なくする政策を進めていきます。
現金の代わりに、例えばApple Payをスマホではなくて時計などで使ったりする他にも、通常のデビットカードとかクレジットカード、電子マネーの使い勝手もどんどん高まっていく見込みです。
この流れの中でポイントになってくるのが、ATMがなかなか使われなくなるという観点です。
月に4回ATMを使っていた人が、ひと月やふた月に1回しか行かなくなる、そういったことが想起されるわけです。
そうなると、ATM自体の価値や、銀行さんにとって顧客との接点とかCRMのあり方とか非常に変わってきますよということが言えるのかなと思います。
アプリを使っていただくO2O的なサービスを考えなければならないですし、店舗を仮に減らす方向になるのであれば、従来の接客をタブレットでビデオチャットを使う、といったところもでてくるかなと考えているわけでございます。
ただし、このような危機感もある中で、日本のFintech企業は、まだ数が非常に少ないのが現状です。
アメリカで1,000を超えるプレーヤーがいる中で、日本では30社ほどにもならないんです。
日本はまだFintech元年と言われていますが、プレーヤー数的にはこれから始まっていくようなフェーズでもあります。
そういった中で自分たちも含め、着実にいろんな大きいプレーヤー事例を作っていくのが重要なことかなと思います。
- ビッグデータ
- ビッグデータとは、一般に、インターネットの普及とITの進化によって生まれた、事業に役立つ知見を導くためのデータのことを指します。「データの多量性」だけでなく、「多様性」があるデータを指します。
- インターネット
- インターネットとは、通信プロトコル(規約、手順)TCP/IPを用いて、全世界のネットワークを相互につなぎ、世界中の無数のコンピュータが接続した巨大なコンピュータネットワークです。インターネットの起源は、米国防総省が始めた分散型コンピュータネットワークの研究プロジェクトARPAnetです。現在、インターネット上で様々なサービスが利用できます。
- オンライン
- オンラインとは、通信回線などを使ってネットワークやコンピューターに接続されている状態のことをいいます。対義語は「オフライン」(offline)です。 現在では、オンラインゲームやオンラインショップなどで、インターネットなどのネットワークに接続され、遠隔からサービスや情報などを利用できる状態のことを言う場合が多いです。
- CRM
- CRMとは、Customer Relationship Managementの略で、直訳すると顧客関係管理となります。
- アプリ
- アプリとは、アプリケーション・ソフトの略で、もとはパソコンの(エクセル・ワード等)作業に必要なソフトウェア全般を指す言葉でした。 スマートフォンの普及により、スマートフォン上に表示されているアイコン(メール・ゲーム・カレンダー等)のことをアプリと呼ぶことが主流になりました。
- タブレット
- タブレットとは、元々「板状のもの」「銘板」といった意味の単語です。パソコンの分野で単にタブレットといえば、「ペンタブレット」や「タブレット型端末」などの板状のデバイス全般を指します。ここでは主にタブレット型端末について説明していきます。
おすすめ記事
おすすめエントリー
同じカテゴリから記事を探す
カテゴリから記事をさがす
●Webマーケティング手法
- SEO(検索エンジン最適化)
- Web広告・広告効果測定
- SNSマーケティング
- 動画マーケティング
- メールマーケティング
- コンテンツマーケティング
- BtoBマーケティング
- リサーチ・市場調査
- 広報・PR
- アフィリエイト広告・ASP
●ステップ
●ツール・素材
- CMS・サイト制作
- フォーム作成
- LP制作・LPO
- ABテスト・EFO・CRO
- Web接客・チャットボット
- 動画・映像制作
- アクセス解析
- マーケティングオートメーション(MA)
- メールマーケティング
- データ分析・BI
- CRM(顧客管理)
- SFA(商談管理)
- Web会議
- 営業支援
- EC・通販・ネットショップ
- 口コミ分析・ソーシャルリスニング
- フォント
- 素材サイト
●目的・施策
- Google広告
- Facebook広告
- Twitter広告
- Instagram広告
- LINE運用
- LINE広告
- YouTube運用
- YouTube広告
- TikTok広告
- テレビCM
- サイト制作・サイトリニューアル
- LP制作・LPO
- UI
- UX
- オウンドメディア運営
- 記事制作・ライティング
- コピーライティング
- ホワイトペーパー制作
- デザイン
- セミナー・展示会
- 動画・映像制作
- データ分析・BI
- EC・通販・ネットショップ
- 口コミ分析・ソーシャルリスニング