多くのホームページブログで導入されている「WordPress」。
個人ブログやクリエイターのポートフォリオ、ネットショップ、企業のコーポレートサイト等、幅広く利用されています。

多機能で魅力的なデザインのテーマも無料で入手できるうえ、記事の編集はもちろん、簡単なカスタマイズならHTMLCSSの知識がなくても簡単に行えます。
ただ、操作は簡単なものの、どのように導入すればいいのかわからず踏み出せていない方も少なくないのではないでしょうか。

今回は、WordPressをパソコンにインストールするまでの具体的な手順を解説します。

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WordPressでホームページを開設するために用意しておくもの

WordPressサイトの開設には、まずサーバーを確保する必要があります。
「ロリポップ」や「さくらインターネット」などの安価な有料サービスから、WordPress利用可能の無料サービスまでありますので、お好みでお選びください。
サービスによっては、ボタンをクリックして必要項目を記入するだけで簡単にWordPressサイトを開設できるものもあります。
今回の解説では、FTPを使用してWordPressをアップロードし、MySQLでデータベースを作成、WordPressをインストールする手順をご説明します。

WordPressの登録手順

サーバーの準備ができたら、まずはWordPressの公式サイトにアクセスして、そこからご自分のPCに最新版のWordPressをダウンロードしましょう。
以下が、ダウンロードからインストールまでの手順です。

※サービスによってWordPressの開設方法は異なります。登録したサービスの利用方法をご確認してから、下記の方法をご参照ください。

インストールまでの手順

1.WordPressの公式サイトから最新版をダウンロード
↓
2.ご自分のPCから、レンタルしたサーバーにWordoressをアップロード
↓
3.MySQL(データベース)の作成
↓
4.wp-config.phpファイルの設定

WordPress.orgとWordPress.comの違いはなに?

検索サイトで「WordPress」と入力すると、検索結果の上位に「WordPress.org」と、「WordPress.com」の2つのサイトが表示されます。

URLだけではどちらも公式のサイトのように見えるかもしれませんが、「WordPress.org」の方が公式です。

WordPress.com」は、Automattic社の提供する無料WordPressサービスです。サーバーも含めて提供されるサービスで手軽に登録できますが、無料版ではカスタマイズが制限されます。

1.公式サイトからWordPressをダウンロードする

WordPress 公式サイト

上記のURLにアクセスして、「ダウンロード」の項目から「WordPress ○.○ をダウンロード」のボタンを押します。○の部分は、その時のWordPressの最新バージョン番号です。
ZIPファイルのダウンロードが終わりましたら、ファイルを解凍します。

2.WordPressをFTPでアップロードする

解凍したWordressのフォルダを「Filezilla」などのFTPソフトを使用してサーバーにアップロードします。
WordPress」というフォルダ名は、任意の半角英数字の名前に変更可能です。
ファイルやフォルダのアップロード方法はサービスによって異なりますので、利用方法をご確認ください。

WordPressフォルダのアップロードが終わっても、まだサイトは開設されていません。

WordPressサイトにはデータベースが必要

WordPressは、予め準備された空のページのテンプレート(page.phpやpost.php)に後から入力した情報(タイトル、日時、記事の文章、画像など)を表示して、動的にページを作成しています。
ユーザーがWordPress内の新規投稿機能で文章を入力し、「公開」ボタンを押した瞬間にその記事がHTMLファイルとして作成されるのではなく、あくまで一時的に表示されるだけのページができていると考えてください。

仮に実際にHTMLファイルが作られるとしたら、作られたファイルは特定のフォルダ内にどんどん蓄積されていきますが、WordPressの場合、蓄積されるのはデータベース内のデータのみで、実際のファイル数は増えていないことになります。

3.MySQLでデータベースを準備する

※サービスによってデータベースの設定方法は異なります。登録したサービスの利用方法をご確認の上、下記の方法をご参照ください。

ご利用中のサービスの登録時にプロバイダから送られたユーザー名とパスワードを使用して、phpMyAdminにログインします。phpMyAdminから、MySQLの設定が行えます。
データベース」メニューをクリックして、新規データベースを作成してください。

4.wp-config.phpファイルを設定

"WordPressフォルダの中に、wp-config-sample.phpというファイルがあります。このファイルを開いて、先程新規作成したデータベースの情報を入力します。

DB_NAME(データベース名)
DB_USER(ユーザー名)
DB_PASSWORD(パスワード)
DB_HOST(ホスト名、変更しなくてよいことが多いです)

記入後、ファイル名をwp-configに変更して、サーバにアップロードします。

WordPressをインストールする

データベースの準備が終わったら、いよいよWordPressをインストールします。

http://レンタルサーバーのドメイン名/WordPressのフォルダ名/wp-admin/install.php

上記URLにアクセスして、ブログタイトルとメールアドレスを登録し、「検索エンジンに表示されるようにする」の設定に任意でチェックします。
これらの設定は後からでも変更できます。

以上、でインストール完了です。

※ちなみに、「ダウンロード」はインターネット回線などを通じて別の端末からデータを受信することを、「インストール」はソフトウェアを端末に取り込み、利用できる状態にすることを指します。
参考:似たような使われ方をする紛らわしいWeb関連用語10まとめ

まとめ

使用されるサーバーによって設定方法は異なるので、まずはサーバーの「よくある質問」のページなどを確認してみるとよいでしょう。エラーが発生したときは、「サーバー名、WordPress」などで検索しますと、そのサーバー固有の、インストール作業時に引っかかりやすいポイントと解決法を見つけられるかもしれません。

WordPressは、カスタマイズの自由度が高く、プラグインも豊富に揃っているため、自分の思い通りのホームページに仕上げることができます。
Web初心者でも比較的扱いやすいため、ホームページをゼロから作って徐々に育てて行きたいという方はぜひWordPressを利用してみてはいかがでしょうか。

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