中国の越境ECに目が離せない、世界最大のEC市場を誇る中国の大手ECモール12選
近年、国内の市場だけでなくグローバルに海外市場に参入する越境ECを始める企業が増えてきています。
そんな可能性と魅力を秘めた越境ECですが、特に注目しておきたい国が中国です。
その市場は米国を超え、4263億USドルとも言われるほどの規模(※1)となっており、春節で来日した中国人の「爆買い」も大きな話題となったのが記憶に新しいのではないでしょうか。
つまり、中国は越境ECを始めるにあたって非常にポテンシャルの高い国と言えます。
今回は、中国統計情報サービスセンター(CSISC)と新華ネット・中国品質ニュースネットが発表した「2014ECブランド総合口コミ指数」を参考に大手ECモール13サイトをまとめてご紹介します。
中国進出を検討している方にとって参考になる内容となっておりますので、ぜひ目を通してみてください。
(※1):http://www.aiship.jp/knowhow/archives/26082
越境EC、海外進出を目指す方必見!中国大手ECモールまとめ
1.淘宝網(タオバオ)
http://world.taobao.com/
アリババの投資によって設立されたECモールです。
基本的にできることはCtoC取引で、日本でいう「ヤフオク!」に近い感覚になっています。
淘宝網の特徴的な点としては、「阿里旺旺」というチャットの導入、「支付宝(Alipay)」という支払い方法があります。
日本で通販商品の問い合わせをしようと思ったらメールを送るのが一般的ですが、中国の場合チャットで手軽に問い合わせたり会話をするのが一般的です。
チャットを設置することで、中国人が受け入れやすい習慣をうまく利用したシステムとなっています。
2.天猫商城(Tmall)
https://www.tmall.com/
アリババグループのECモールで、旧ショップ名は「淘宝商城」です。
CtoCで取引をおこなう淘宝網に対して、天猫商城は日本でいえば楽天のようなBtoCの取引となっています。
天猫商城は出店基準が高い点が大きな特徴で、様々なハードルを超えたハイレベルな企業のみが出店できるようになっています。
これにより、質の高さや信頼感、安心感が生まれ、他のECモールとうまく差別化ができています。
この他、商品到着後の返品・交換サービスや商品購入ポイントの現金還元、店舗の点数評価制度といったサービス提供をおこなっています。
3.京東商城(JD)
http://www.jd.com/
中国インターネット通販市場2位とも言われるECモールです。
家電量販に強いモールですが、この他にもアパレルや日用品、化粧品と幅広く販売しています。
アリババグループの淘宝網、天猫商城との大きな違いは、出店者を集めるのではなく自社販売を中心としたサービス展開をおこなっている点です。
中国全域に倉庫をつくり配送、取引の拠点を整備することで、早急な配送や返品・引き取りを可能にし顧客サービス向上につなげています。
4.1号店(YHD)
http://www.yhd.com/
米ウォルマート・ストアーズ が出資したことで知られるBtoC向けECモールです。
幅広く扱う総合型モールでありながら、もともと食料品や生活雑貨を扱うショップだったこともあり、特に食料品関係を得意としています。
物流、配送サービスに優れているため、重たいものを購入したり、自宅にいながら商品を購入し届けてもらうのにはもってこいといえます。
5.当当網(Dangdang)
http://www.dangdang.com/
オンライン書籍販売大手のBtoC向けECモールです。
タオバオのような一般の出品者はおらず、メーカ独立系のショップとなっています。
もともとは書籍販売のショップでしたが、次第に家電や食品、生活雑貨、家電、化粧品といった多岐に渡る商品を扱うようになり、中国版Amazonとも言われています。
中国の書籍市場全体でも大きな存在感を示しています。
6.国美在線(Gome)
http://www.gome.com.cn/
中国で第2位の家電量販チェーン国美電機のECモールです。
近年EC販売を強化中の同社は、2010年に家電サイト「庫巴網」を買収、2011年に自社サイトを設立し、2011年に名称を「国美在線」に変更しました。
今後はいくつかの流通チャネルを統合し、オムニチャネル戦略に力を注ぐ考えです。
また、最近では日本館の開設や、同業者であるビッグカメラとの提携が話題となっています。
7.アマゾン中国(Amazon.cn)
http://www.amazon.cn/
日本でもおなじみのAmazonの中国版です。
基本のユーザーインターフェイスが日本版Amazonと同じデザインをしているため、中国語が分からない方でもある程度見れば分かるようになっています。
8.拍拍網(Paipai)
http://www.paipai.com/
インスタントメッセンジャーQQでおなじみの騰訊傘下のCtoC取引ECモールです。
以前はオークション形式の販売が多く見られましたが、近年は固定価格での販売が一般化しています。
同店では海賊版や偽物商品にまつわるトラブルが頻発していた経緯があり、2015年12月31日からインターネットサービスの提供を停止し、2016年4月1日から完全閉鎖することになっています。
9.買購網(Maigoo)
http://www.maigoo.com/
こちらも総合型のECモールです。
インテリア、家電製品、ビューティー・コスメ、スポーツ、食品、生活雑貨などとにかく広範囲の商品を取り扱っています。
10.易迅网(51buy)
インスタントメッセンジャーQQで知られる、テンセント傘下のECモールです。
2006年にサービス提供を開始し、家電や携帯電話、パソコン、日用品を中心に取り扱っています。
易迅网の登場以前、家電通販市場は360buy.com、newegg.com.cnがトップ争いをしていましたが、易迅网がサービスを開始したのちシェア争いが激しくなっています。
なお、以前のドメイン名はicson.comでしたが、より覚えやすくするためにという理由から変更となりました。
11.優購時尚商城(Yougou)
http://www.yougou.com/
婦人靴SPAの最大手メーカー百麗国際(ベル・インターナショナル)の傘下です。
ファッション通販専門のECモールで、靴を中心に服、バッグ・アクセサリー、下着といった商品を取り扱います。
12.銀泰網(Yintai)
ファッションアイテムを中心に化粧品、時計と幅広く扱うB2C型のECモールです。
運営元の銀泰商業は同ECモール以外に百貨店も運営しており、ネット販売と実店舗運営を両立しています。
また、大手百貨店グループということもあって、安売りのディスカウントショップというよりも高級感を打ち出しています。
まとめ
以上、中国大手ECモール13サイトをご紹介しました。いかがでしたでしょうか。
経済産業省の調査データ(※3)によれば、中国人が海外ECを利用する最大の理由は「商品の品質が良いから」という理由が最も多く、次いで「国内の百貨店で購入するよりも価格が安い」ことも大きな要因となっています。
つまり、大きな差別化を図るポイントがあることからも、中国に向けた越境ECは新たな販路拡大において有力と言えるでしょう。
(※2):http://www.meti.go.jp/press/2014/08/20140826001/20140826001-4.pdf
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- CtoCとは、**Consumer to Consumer**の略で消費者個人同士が直接行う取引の形態をいいます。同じような言葉で、企業と消費者または企業と企業間の取引のことをそれぞれ*BtoC* 、*BtoB*と呼びます。
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- BtoC
- BtoCとは、Business to Consumerの略で、企業と消費者間の取引のことを言います。
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- インターネットとは、通信プロトコル(規約、手順)TCP/IPを用いて、全世界のネットワークを相互につなぎ、世界中の無数のコンピュータが接続した巨大なコンピュータネットワークです。インターネットの起源は、米国防総省が始めた分散型コンピュータネットワークの研究プロジェクトARPAnetです。現在、インターネット上で様々なサービスが利用できます。
- BtoC
- BtoCとは、Business to Consumerの略で、企業と消費者間の取引のことを言います。
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- BtoC
- BtoCとは、Business to Consumerの略で、企業と消費者間の取引のことを言います。
- オムニチャネル
- オムニチャネルとは、様々な販売チャネルを統合することで、顧客はリアル店舗やオンラインショップなどのチャネルの違いを問わずに買い物をすることができます。
- CtoC
- CtoCとは、**Consumer to Consumer**の略で消費者個人同士が直接行う取引の形態をいいます。同じような言葉で、企業と消費者または企業と企業間の取引のことをそれぞれ*BtoC* 、*BtoB*と呼びます。
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