先日、「イケてるリリース知りませんか?」と、とある企業広報の方に質問を頂きました。
テキスト重視派(形よりも中身派)なのだけど、「期も変わるし、うちのプレスリリースも少しは小洒落ないか…」と、社内で議論されているとのこと。

何が「イケてる」のかは分かりませんが、より「わかりやすく」「見つけてもらいやすく」するには、文章やキャッチコピーをブラッシュアップし、伝えたいことの『機能』を改善するだけではなく、リリースの見た目や全体デザイン、画像のアレンジなど、『装飾』の改善も重要になってきます。

今回は勝手ながら、「見た目のトーン&マナー」に工夫が見られ、自社リリースの見直しや、はじめてリリースを作るときに参考になる、イケてるリリースを5つご紹介します。

参考になるイケてるリリース5選

1.「ウェンディーズ・ジャパン合同会社」のプレスリリース

1.ウェンディーズ.jpg
http://wendys.co.jp/news/img/20141113_pressrelease.pdf

「プレスリリース」と明記し、「お問い合わせ先部分」を強調することで、「誰に向けて書かれたものか」と、「読み手の“インターフェース”(何ができるか)」が極めて明確になっている点は機能的で、ある意味「イケてる」と言えます。

内容としては非常にシンプルなリリースですが、「画像」で注意・興味を惹きつけてから「言葉」で説明を加える形は効果的です。

米プレスリリース配信 PR Newswireが発表した調査によれば、「テキスト+画像(動画)」で作られたリリースは、テキストのみの約2倍。
さらに、動画や音声等を駆使すると、最大で50倍、視認性の向上が見られています。

0.PR_Newswire.jpg
http://promotions.prnewswire.com/rs/prnewswire/images/PRN_Multimedia_Drives_Discovery.pdf

つまり、リリースは「タイトル部分」・「画像部分」だけでも主旨を把握できるかが重要であるため、「読んでわかる」よりも「見て分かる」かという視点で、『装飾』の改善に取り組む必要があります。

2.「株式会社乃村工藝社」のプレスリリース

1.png
http://www.nomurakougei.co.jp/uploads/news/attachments/1/f75909a91498f078a074158839dbd1d8d359f76e2d1345be7ac9e34483c8939d.pdf
リリースの2分の1が画像で占める点に、乃村工藝社さん“らしさ”が垣間見えるレイアウトとなっています。

2ページ目が補足情報であることを、ヘッダーカラーの濃淡で表現している点にこだわりが見てとれますが、フォーマットが整然としていて文章が読み下しやすい点と、伝えたい主旨が1ページ以内に収められている点がポイントです。
(アーカイブはこちら:http://www.nomurakougei.co.jp/news/release

3.「モレスキンブランド」のリリース

2.png
http://www.moleskine.co.jp/wp-content/uploads/pr_130315_Black-Page-Albums.pdf

モレスキンブランドのリリースは、もはやカタログのようなテイストで、広報業界でも評判でした。
もともとプレスリリースは「報道関係者向け資料」として。
ニュースリリースは「報道関係者向け且つ一般向け資料」として扱われてきましたが、そのどちらにも当てはまりません。

つまり、リリースはあくまで手段のひとつであり、結局のところ、どのようにメディアや世間とコミュニケーションを取るかが肝だということを思い知らされます。

「全部は読まれない」という前提に立ち、タイトル、リード文、本文といったリリースの構成順序に関することを決め、視認性を高めやすい画像を配置したあとは、それによって「パッと見の魅力」がどう伝わるか、「どこが目立つ(目立たない)か」も検証すべきでしょう。
(アーカイブはこちら:http://www.moleskine.co.jp/press-release/?y=2013

4.「富山県総合デザインセンター」のリリース

4.富山県.jpg
http://www.toyamadesign.jp/support_program/news/news_vol21.pdf

続いて、同県に関わりのあるデザイン情報を発信されている「富山県総合デザインセンター」さんのリリースも同様、まるで雑誌記事のようです。

全体レイアウトも優れていますが、「ヨーロッパで認められた素材特性と優れたデザイン」という見出しとともに、導入に至った背景(これまで)・コラボデザインへの工夫(現在)・今後の展開(これから)について、それぞれ簡潔に、ひとつの時間軸に沿ってまとめられている点も特長です。
(アーカイブはこちら:http://www.toyamadesign.jp/news.php?header=all#menu

5.「SOAP&GLORY」のプレスリリース

3.png

こちらは国外の例で、イギリスのコスメブランド「SOAP&GLORY」の新商品リリースです。
受け手が「新商品リリース」を見慣れていたり、一定のパーセプションが形成されていないと成立しないものですが、チラシのようなリリースによって立派なブランディングツールと化しています。

まとめ

リリースを活用した情報伝達において、紙やFAXなどのプリントメディアは受け手の閲覧環境に左右されず、視覚表現が担保されやすい特徴があります。
一方でメールやブラウザ上になると、工夫すべきポイントが異なってくるのも事実で、受け手の状況に応じて『機能』と『装飾』を考えていく必要があります。

情報が氾濫するこれからの時代、企業の広報・PR活動を、こうした「情報アーキテクチャ(IA)」の観点からも見直し、ブラッシュアップを図ることは、ますます必要性が高まる技術と言えるでしょう。

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