モノを作るだけの人は多い

堀江氏:研究されている方々とうまくコラボしたいんですよ。専門家の方たちと連携できればいいんですが、なかなかマッチングできない。
Twitterでリプ返してくれる人もいるんですが、まだまだ足りない。

小笠原氏:シリコンバレーってもともと軍事研究の施設じゃないですか。軍事の研究はするけど、中では作らず、外で勝手に持って行って起業しろっていうのはあります。
そうやって表に出さないとなかなか難しいというのはあります。

堀江氏:自分でやりたいこともあるんですよね。僕はパーソナルモビリティに興味があって。
これからの自動運転や交通システムを考えると、今の自動車って、なんかフィットしないというか、しっくりこない。
一人を運ぶために4人乗りの車を使ってる。あれってどう考えてもオーバースペックだよねと。
そこをスーツ型とか、イス型とか、まだ見ぬデバイスとして作ることができれば一大産業になると思う。

山海氏:ちょうど、つくば駅の一つ手前に、東京ディズニーランドぐらいの敷地があって、そういうことを投入できる街をつくろうと思っています。
移動型のモバイルベースを作って、イスを乗せれば自動的に移動できるようにして、小さなコミュニティでパーソナルな移動ができるようにする。
ロボット機能も持たせれば、買い物もしてくれる。
最終的に、大きな道路を作らなくても移動できるようになります。

堀江氏:ハウステンボスなんか、PRの一環で移動用のロボットスーツ採用した方がいいですよね。
技術的には実用化できるレベルにきてると思うんですが、ただ自動運転とかパーソナルモビリティ世界って、スマートフォン以前の世界と同じで、ここでiPhone的な存在が出てくるべきなのかなと。

小笠原氏:そうですね。何人か作ってる子がいるのは確かなんですが、みんなモノを作っているだけなんですよね。例えば自動運転だったら、いちいち行き先言わななきゃいけなかったり。

堀江氏:そうそう。次の予定はGoogleカレンダーに入ってるんだから、本当は次どこに行きたいのかわかるはずなんですよね。

小笠原氏:自分の必要としているものに答えてくれる、それだからこそパーソナルモビリティだと思うんですよね。

山海氏:今はロボットの技術が実験室の世界からやっと外に出始めた段階で、携帯の世界でいえばトランシーバーに毛が生えた程度です。
ただ、ひょっとしたら、環境の中にいろいろ組み込んだ方が早いんじゃないかと。

堀江氏:もう一つ普及の鍵になるのがデザイン性ですよね。ガジェットを持ったときにワクワクする感じは重要。Oculas Liftが出たときに壁を一つ越えた感じがしますよね。
iPhoneもそうですよね。
あと僕は、自動車メーカーがパーソナルモビリティを出しちゃいけないと思ってて。
例えばトヨタも一人乗り用の自動車をテストしてますけど、申し訳ないけど欲しくならない。惜しいなあって。

小笠原氏:トヨタの場合は「運転する楽しみ」という話になっちゃって、今までの延長線上のコンセプトになってしまいますよね。

堀江氏:別に移動したいだけで楽しくなくてもいいんですよね。
あとは一番最初に素敵なものができないとダメな気がしていて。
スティーブジョブズの映画の最新作を見たとき、ネクストキューブの発表会のシーンがあって、デザインにものすごくこだわっている鬼気迫るシーンがありましたが、iPhoneは当時の彼らが作れる最高の製品なんだなと思いました。

山海氏:今使われている技術はあの頃開発されたものが多いですからね。

堀江氏:ですよね。
今使える全ての技術を使った上でゴリゴリにこだわった製品があった方が、それに向けてみんな一丸になれるんじゃないかなと。