先日、世界のブラウザシェアGoogleの「Chrome」がMicrosoftのInternet Explorer(IE)」を抜いてトップに立ったと報じられました。

参考
新世代ブラウザ戦争 「Edge」登場も「Chrome」はシェア1位へ (1/3) - ITmedia PC USER

かつては、ブラウザと言えばIEが大きなシェアを占め、その他のFirefoxやOperaなどのブラウザが細々と存在する状態でした。しかし今や状況は変わり、ブラウザは目的と必要に応じて選択できる時代になりました。

今回は、現在の世界と日本のブラウザシェアの状況を紹介し、デザイナーやプログラマーにとってオススメのブラウザを選択するポイントも交えてご紹介します。

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定番+最新ブラウザの特色

現在使われているブラウザにはさまざま種類があります。主なものについて簡単に見ていきましょう。

1.Internet Explorer (Microsoft Edgeも含む)

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MicrosoftのWindowsに組み込まれているブラウザで、Windows OSでの標準ブラウザであり、多くのホームページはこれで正しく表示されることを前提に作られています。Windows10からは新設計された軽量の「Edge」にとって替わられています。

2.Google Chrome

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これはGoogleからリリースされたもので非常に軽量かつAndroid OSの標準ブラウザとなっています。

3.Safari

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Appleがリリースしているもので、MacOSやiOSでの標準ブラウザとなっています。

4.Firefox

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Mozilla Foundationという開発者のコミュニティが開発してもので、高機能であることが特徴です。

5.Opera

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ノルウェーのOpera Softwareによって開発されているブラウザで、高機能で動作の軽さが特徴です。つい先日には、中国のゲーム会社崑崙(コンロン)に買収されたことでも話題となりました。

ブラウザシェア1位のChromeが独走中

前述で紹介したブラウザはメジャーなものですが、この他にも様々なブラウザがあります。以下は、現在のブラウザシェア率となっています。

<国内のブラウザシェア> (2016年5月18日 Statcounterより)
1位 Google Chrome 49.0:28.87% 
2位 Internet Explorer 11.0:27.1% 
3位 Firefox 45.0:12.9% 
4位 Google Chrome for Android:4.82% 
5位 Edge 13:3.03%

<世界のブラウザシェア> (2016年5月18日 Statcounterより)
1位 Google Chrome 49.0:45.02% 
2位 Firefox 45.0:10.69% 
3位 Internet Explorer 11.0:9.84% 
4位 Google Chrome 50.0:3.72% 
5位 Google Chrome for Android:2.15%

これを見てみると国内・世界いずれの集計でもGoogle Chromeがトップシェアであることがわかります。これらのデータも踏まえたうえでブラウザを選択する際は、5つのポイントで考えてみましょう。
 
【1】目的のWebサイトが正確に見えるか
【2】目的のWebサイトのサービスが正常に利用できるか
【3】動作は軽いか
【4】機能は十分か
【5】セキュリティ対策等のサポートは充分か

 
普段よく使うWebサイトが正常に表示され、そのサービスが正しく利用できるかということは非常に重要です。例えば国内の金融機関など、WebサイトによってWindows標準のブラウザであるIEでしか正しく表示出来ないケースもあり、その場合はIEを使わざるを得ません。

また、【3】のPCのスペックによっても選ぶべきブラウザは変わるでしょう。高スペックでソフトウェアもスムーズに動作するケースもあれば、逆に低スペックのPCでソフトウェアによって動作が重くなるケースもあり、機能も同様です。

【4】高機能が必要なケースであればそれなりのブラウザを使う必要があります。例えば、比較的動作が軽く、また大きなシェアを持っているChromeで言えばあらゆるスペックのPCでも問題ないでしょう。しかし、IEやFirefoxのように高機能で重いものは低スペックのPCではパフォーマンスが悪いため避けるべきです。

最後に【5】は、バグや脆弱性が発見された際に迅速に対応が行われるのかという点です。セキュリティ上の脅威が拡大している昨今では、PCを安心して使うためにも重要なことです。ここで紹介したブラウザであれば基本的に問題ないでしょう。

デザイナーやプログラマーは検証用に複数のブラウザを使うべき

以前はFirefoxを使う方も多かったものの、最近は圧倒的にChromeが大きなシェアを占めています。動作が軽いということと、シェアが拡大するにつれて対応せざるおえなくなったことが挙げられるでしょう。

また、今でこそシェアはChromeに抜かれてしまいましたが、やはりWindows標準ブラウザであるIEを指定するWebサービスも多く、特に金融サービスなどビジネス向けはIEが必須であるケースも少なくありません。

つまり、デザイナーやプログラマーであれば最終的には必ず複数のブラウザで確認が必須となるため、最低限上記で紹介したブラウザは導入しつつも普段使う際はChromeといった使い方がオススメです。

まとめ

IEの独壇場だったブラウザ市場は、IEのシェアを抜いてトップにたったChromeをはじめ、独自色を持ったさまざまなブラウザがシェアを争う状況になっています。
多くのブラウザがある中で、なにを選べば良いのかという疑問を抱かれている方は本記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。

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