AISAS(アイサス)モデルとは

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AISASとは、AIDMAの考え方をインターネットが普及した現在の消費行動にあてはめたものです。インターネットによる購買行動の主流化に合わせ、電通が提唱したモデルです。2005年6月に商標登録されています。

Attention:注目、商品やサービスについて知る
Interest:興味を持つ
Search:検索
Action:購買行動
Shere:共有する

SNSが普及した今、商品を購入したらブログTwitter、Facebook、インスタグラムなどに投稿し、友人にシェアするという行動が一般的になっています。モデルなどのインフルエンサーがインスタグラムなどのSNSで商品を紹介すると爆発的にヒットするという現象も起きています。

さらに、何かを探す時はGoogle、Yahoo!などの検索エンジンではなく、SNSを利用するという人も増えてきました。こういった風潮がある中で、「share(共有)」をプロセスの1つとして置いている「AISAS」は、今後のマーケティング戦略を考えるうえで重要なフレームワークだと言えるでしょう。

AISAS(アイサス)の具体例

再び、新しいスマートフォンを購入するまでの流れで考えています。「Attention」「 Interest」までの動きはAIDMAと同様です。AISASの場合、その次に来るのが「Search」。気になっているスマートフォンに関する情報を、GoogleやYahoo、各種SNSを用いながら検索します。そして、「Action」でスマートフォンを購入。最後に新たなスマートフォンを手に入れたことやその使い勝手を周りに「Shere」で共有するのです。

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AISAS(アイサス)を活用して成功した事例

検索・シェアを意識したRIZAP

AISAS」を上手く使ってお客さんを集めるのに成功したのが、個性的なCMで話題を生んだRIZAPです。

Attention(注目・認知)

耳に残りやすい音楽を使ったCMを集中的に流すことによって、「RIZAPのCMを知らない」という人がいないほどに、多くの人に認知させました。

Interest(興味・関心)

ビジネスパーソンがよく知っている著名人の起用、ウソのようなビフォーアフターの映像、そして「2ヶ月でこの体」「結果にコミットする」というわかりやすいコピーで、見込み客の興味を惹きました。

Search(検索)

RIZAPは、CMによって興味を持ったお客さんを、購入に誘導するため、充実した内容のHPを準備しています。
力のあるアフィリエイターを使い、「RIZAP 悪評」や「RIZAP 不満」などのネガティブなワードで検索しても、ポジティブな内容が出るようにしたことです。

Action(購買行動)

ポジティブな情報を得て、購入に前向きになったお客さんの最後のハードルが、2ヶ月で29万8,000円という、かなり高額な料金設定ですが、「30日間の全額返金保証制度」があります。
もし、不満があれば、料金が返ってくるという条件は、購入へのハードルをグッと低くしました。

Share(共有)

SNSやブログへの「Share(共有)」も効果的ですが、RIZAPで強烈な「Share(共有)」は、RIZAPを体験したお客さん自身です。

・ RIZAPした著名人の痩せた姿をバラエティ番組で見た
・ 会社の同僚がRIZAPでダイエットに成功した
・ いつも話している友人が、みるみるうちに痩せていった

この、目に見える変化は、周囲の人への強烈な広告になります。
多くの人が、短期間で理想の体を手にしている知人を見て、RIZAPに興味を持ったのではないでしょうか。

AISAS(アイサス)のテンプレート

インターネットで検索したり、SNSでシェアしたりするのが当たり前になった今、AIDMAよりもAISASのモデルの方がしっくり来る方も多いのではないでしょうか。

こちらもテンプレートを用意したので、自社の事業で当てはめながら考えてみましょう。

AISASのテンプレート

AISASのテンプレート

AISASのテンプレートです。パワーポイント形式でダウンロードいただけます。

Dual AISAS(デゥアル・アイサス)

Dual AISAS(デュアル・アイサス)は従来のAISASモデルにおける「Attention」部分に新たな情報拡散モデル「A+ISAS」を加えた発展系のモデルです。従来のAISASモデルを「買いたいAISAS」、新たに加えた部分を「広めたいのA+ISAS」とし、「認知についてより深く掘り下げて考えます。

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