2020年のVRは?

井口氏:普段はスマホを使ってアプリを利用していますが、今後はネットワークも無線になって、デバイスそのものもサングラスつけているみたいになった時、我々はどうなっているんでしょうか。

千田氏:本当に、マジックリープ(ARのコンテンツ制作を行う企業)の動き次第っていうのはあると思っています。
日本のエンジニアってクレイジーなコンテンツいっぱいいるんですよね。
もし網膜に直接投影できるようになると、やばいことかんがえる人とか出てきますよね(笑)

オリンピックイヤーになると、観光客はARが投影するグラスをつけていたり、車のガラスにもナビが表示されていたり、テクノロジーが日常に溶け込んでいて人がテクノロジーと意識しないようになっていくと思いますね。

加藤氏:
VR、AR、MRの違いって、「目に入ってくる情報をどれだけハックしているか」というところなんですよ。
目に入ってくる情報を100%ハックするのがVR、それを50%におさえて現実と混ぜ合わせるのがAR、MR。
ただ、現実の世界に合わせるのって結構大変でVRより難しいんですよね。

2020年には、入力インタフェースに関しては「ボイス」がくると思います。
ボイスが入力の基本になっていく未来は近いうちにくるかなと思います。

あと、現状のVRのめんどくさいところって、動かなきゃいけないところなんですよね。
ほとんどのVRが手を動かさないといけなくて。
手の動きとかシャットアウトして、脳に直接ハックできるようになる世界が30年後にはくるかもしれないなと思っています。