4月:記事の閲覧時間とニュースフィードの多様性を追加

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News Feed FYI: More Articles You Want to Spend Time Viewing
http://newsroom.fb.com/news/2016/04/news-feed-fyi-more-articles-you-want-to-spend-time-viewing/

ユーザーがニュースフィード上の投稿をクリックした後、そのコンテンツを読んだり、視聴するのに費やす時間をアルゴリズムに追加すると発表しました。これは、リンク先での滞在時間の長さが、ユーザーの望む、好ましい情報に関連しているのかを図るために重要な要素であると判断したためです。

今後は、Instant Articleへのモバイルリンクをクリックしたり、モバイルブラウザで記事を開いたときに、(ローディング時間は含まず)どれだけそこに滞在するかカウントされるということです。そのため、ユーザーが長時間にわたって滞在する記事やサイトは、ニュースフィードの上位に優先的に表示され、直帰率や離脱率の高いページは、表示順位が下がるということになりました。

また、同じパブリッシャー(配信元)からの記事がニュースフィード上に並ぶのは好ましくないというユーザーアンケートの結果から、ニュースフィードの多様性に関して配慮されるようになりました。

6月:友達や家族の投稿を優先的に上位表示

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News Feed FYI: Helping Make Sure You Don’t Miss Stories from Friends
http://newsroom.fb.com/news/2016/06/news-feed-fyi-helping-make-sure-you-dont-miss-stories-from-friends/

ニュースメディアや企業などのページを運用するパブリッシャー側(配信元)からすればインパクトのある内容ですが、Facebookはユーザーの友達や家族とのつながりをより重要視し、ユーザーの友達や家族の投稿を見逃さないよう、ニュースフィードの上位に表示されるようにアルゴリズムを変更しました。

8月:クリックベイド対策実施

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News Feed FYI: Further Reducing Clickbait in Feed
http://newsroom.fb.com/news/2016/08/news-feed-fyi-further-reducing-clickbait-in-feed/

8月4日には、クリックベイド対策が実施されました。
クリックベイドとは、大した内容がない記事に対して、紛らわしいタイトルや思わせぶりなタイトルでユーザーの関心を引きつけ、クリックを稼ぐなどの行為を指します。いわゆる「釣り」という行為で、こうした投稿を減らすためのアルゴリズム追加となりました。
さらに、「面白そうなタイトルだとクリックして、全く内容がなかった」と即ページに戻ってしまうようなページや投稿者に対しても同様に、ペナルティが課されることになりました。

Facebookの発表によれば、クリックベイド対策に電子メールのスパムフィルタに似た仕組みのシステムを新たに導入したといいます。そのため、必要な情報がタイトルから外れていたり、誇張されたタイトルで誤った解釈をしてしまいそうな記事については、クリックベイドと今後は見なしていくそうです。