3.不正ログインにより、1万589人分の個人情報が流出した可能性

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ヤマト運輸、個人情報1万人分流出か 会員の住所など

ヤマト運輸株式会社が運営する会員制Webサービス「クロネコメンバーズ」にて不正ログインが発覚し、会員1000万人のうち、1万589人分のデータが流出した可能性があると発表しました。約19万件の不正ログインが確認され、会員の名前や住所、電話番号等が閲覧されてしまったようです。
不正ログインとは第三者が本人になりすましてID・パスワードでログインすることです。パスワードを使いまわしていたり、生年月日などの連想しやすいパスワードを設定しているアカウントが狙われやすいので、わかりにくいパスワードを設定する、他のサービスとは違うものにするなど、顧客に徹底的に周知することも重要です。

ほぼ同時期に、佐川急便でも不正ログインにより3万件超の個人情報流出が発生しています。
佐川急便株式会社の会員サイトも不正ログイン 個人情報3万件超流出がありました。
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20141001/Hazardlab_7506.html

4.委託先の社員がデータ持ち出し、3504万件の顧客情報漏洩

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ベネッセ、情報漏洩3504万件に 補償は500円の金券

7月9日、株式会社ベネッセコーポレーションは760万件の個人情報の流出があったと発表しました。当初は流出件数は最大で2070万件に及ぶと予想されていましたが、10月には3504万件の漏洩が確認されています。
株式会社ベネッセコーポレーションの関連のシステム開発・運用を行うグループ会社、株式会社新シンフォームの委託先の企業の派遣社員がデータを持ちだしたことが原因でした。
自社が保有するデータベースに、他社が接触できる機会を作ってしまうのはとても危険です。しかも、顧客は「株式会社ベネッセコーポレーションに関係のある人間が情報漏洩させた」と認識するため、不正ログインによる顧客情報流出よりも更に信頼は落ちます。

情報漏洩した顧客に500円分の商品券を送付する試みを行いましたが、顧客の怒りは収まらず、集団訴訟にまで発展しているようです。
ベネッセ情報漏洩:被害の顧客ら損害賠償求め集団訴訟へ

5.社内パソコンにウィルスが感染、最大で約75万件の情報が流出する可能性

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JAL、個人情報漏えい調査で約19万件の漏えいの可能性が判明 - 最大で75万件
9月24日、JALは顧客情報管理システムへの不正アクセスにより、JALマイレージバンクの顧客情報19万件が漏洩し、最大で75万件に及ぶ可能性があると発表しました。
原因は顧客情報管理システムにアクセスできる社内パソコンのウィルス感染でした。

ウィルス対策はインターネット上でのセキュリティを強化するうえでも基本中の基本です。「うちだけは大丈夫」と考えず、ウィルス対策ソフトを吟味したうえで導入しましょう。