近年、日本でも資金調達の動きが活発になっています。
もちろん、調達後の運営やすり合わせのノウハウなどがありませんと、効果があまり見られないケースもありますが、それでもビジネスをより拡大させるための手段として、脚光を浴びています。

本記事では、そのなかでもVC(ベンチャーキャピタル)からの資金調達方法についてまとめました。

<目次>
1.VCはなぜ出資してくれるの?
2.VCからの資金調達の流れ
3.事業計画書の作成
4.イグジット
5.まとめ

1.VCはなぜ出資してくれるのか?

ベンチャーキャピタル(VC)からの資金調達を目指すとき、VCの目標を理解することが重要です。そうすれば、どういう情報やビジョンが求められるのか見えてきます。

VCからの出資が最適解なのか、ということも熟考します。資金調達にも以下のような違いがあります。

資金調達の方法

後述しますホームページ売却で、資金調達することも現在では可能です。調達の目的やその使途については十分に考えましょう。

VCが出資する目的

ベンチャーキャピタル(VC)はどういう目的で出資をするのでしょうか。

VCによってその種類はいくつかありますが、多くはどういうイグジット(エグジット)を目指すのかによって変わります。イグジットとは最終的にその企業をどうするのか、というものです。

参考サイト:"ホームランと三振の間"における分配を考える?「種類株式」を活用するベンチャーファイナンス術
VC

カブドットコム証券などの社外取締役を努めます公認会計士・税理士の磯崎哲也氏は、VCが目指すゴールについて、おもに以下の2つがあり、米国では最近はバイアウトが9割にもなっていると語っています。

<ベンチャーキャピタルの投資ゴール>
・バイアウト(企業買収)
・IPO(株式公開)

買収によるグループシナジー

近年の日本でも、KDDIなど大手がベンチャーが買収するというイグジットも出てきています。そういったグループシナジーを目指した、イグジットが今後増えるかもしれません。いずせれにせよ、どこを目指すのかというイグジット戦略が、まず必要です。

参考リンクベンチャー投資 | 株式会社ディー・エヌ・エー【DeNA】

2.VCからの資金調達の流れ

VCにより異なりますが、一般的にはヒアリングや協議を繰り返しながら、書類審査や面談などで出資の審査にのぞみます。

審査の流れ

投資担当者はつねに情報収集をしています*ある程度の実績があれば、すでにその網に最初から引っかかっているかもしれません。逆にそうでなければその後の審査も厳しいかもしれません。十分に事業計画を作りこみましょう。

ヒアリングでは、経営者の人柄や人脈などの裏付け、事業のキャッシュフローや将来価値の予測などを議論します。

そのうえで、投資条件や出口戦略を練り事業計画書などの書類審査の結果を待ちます。

参考リンク投資プロセス | 株式会社ジャフコ

3.事業計画書の作成

事業計画書には、具体的な経営計画や出口戦略を落とし込んでください。以下のnanapiの計画書は具体的に示され、とても参考になります。

nanai
参考リンクネットで見れる企画書!3億3000万円を調達した「nanapiの事業計画書」を公開します。

【事業計画書の目次】
エグゼクティブサマリー
事業立ち上げの経緯
マネジメントチーム
会社概要
経営理念・事業理念
商品・サービスの概要
儲けの仕組み
市場および競合の分析
マーケティング/営業
立ち上げ戦術
成長戦略
オペレーション計画
人事戦略
財務計画
資金調達★★
出口戦略
リスク管理
プロジェクト管理
出典:ベンチャーキャピタル資金調達

経営者は、なぜVCからの出資なのか、どれくらい緊急なのか、いつまでにどれくらいの成長を見込んでいるのか、経費の内訳はどうなのかなど具体的に答えられるよう準備しょう。
上記のテンプレはあくまでテンプレです。十分な見通しや計画のもと丁寧かつ具体的に情報を盛り込みましょう。それは、どれくらいその事業について考えこまれているか、といった経営者の姿勢や熱意が試されるとも言えます。

どのシリーズなのか

出資は、企業がどの局面なのかによっても変わってきます。

<ラウンドごとの重点>
・シリーズAラウンド 投資の初期段階。技術開発、事業の離陸。
・シリーズBラウンド 事業の成功。
・シリーズC、D さらなる増資によるスケールアップ。

競合や経営環境によって変わってきますが、それぞれのシリーズで着実に成長することが求められますので、どこを目指すのかというイグジットをやはりここでも意識して、明確なビジョンを伝えましょう。

なお、事業が拡大してきたときには、グループシナジーやより高度なファイナンスの知識も必要になりますので、経営者はつねに情報や勉強をします。

参考リンクAmazon.co.jp: 起業のエクイティ・ファイナンス 電子書籍: 磯崎 哲也: Kindleストア
Amazon

参考リンクシリーズBとは 〔 シリーズBラウンド 〕 - マネー用語辞典

4.イグジット

株式上場やバイアウト(売却)などでVCはリターンを得ます。

上場できない場合でも、今後が見込まれるときには、協議などにより友好的な売却などに帰着することもあります。

ホームページの売却

VCからのまとまった出資ではなく、ホームページ単位で事業売却なども、資金調達という点では選択肢の一つになっています。

参考リンク日本最大規模のペット系ソーシャルメディア 3サイトセット【サイトM&A公式サイト】
サイトM&A

「ホームページ売買」などと検索しますと多くのホームページ売買事業者が見つかります。上図では、あるペットショップホームページが2300万円もの値で売却成立しています。

<チェックポイント>
・ページビュー
・ユーザー数
・会員数(性別・年代など属性付)
・月間売上
・固定費用
・競合の状況や運営コスト

これらの点が加味されて、評価額がきまります。アクセスや会員数、すでにどれくらい売上があるか、将来性などが価値として重視されます。この目安は前述のVCに対する審査でも参考にされますので、把握しておくと良いでしょう。

5.まとめ

VCによる資金調達方法をまとめました。いかがだったでしょうか。

VCはつねに市場をチェックしています。彼らと同様の視点で、市場性や成長性を冷静に見積もり、丁寧な事業計画を考え面談にのぞんでください。

そのうえで足りないところがあれば、VCと協議したり次の機会を狙ったりします。事業にかける熱意があれば、きっと乗り越えられることでしょう。ただ、闇雲にVCからの資金調達ではなく、経営者としてはつねに様々な方法やケースを熟慮して、資金繰りを円滑にしたいものです。

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