ホームページへのアクセス数を増やすために、検索エンジン広告を使う方も多いと思います。ですが、広告を出す前に「クリックごとにお金を使うなんて、気付いたら高額の請求が来るんじゃ…」「信用できないホームページに自分の広告が出てしまったらどうしよう」と感じる人もいるかもしれません。

今回は、Yahoo!プロモーション広告の検索連動型広告である「スポンサードサーチ」を運用する際に出てくるわかりづらい単語を解説します。
わからない単語をしっかり理解し、自信を持って広告を出せるようになりましょう。

おさらい:Yahoo!プロモーション広告とは

スクリーンショット_2016-11-09_16.48.33.png
Yahoo!プロモーション広告

Yahoo!プロモーション広告とは、Yahoo!が提供する広告サービスです。
スポンサードサーチ」「ディスプレイアドネットワーク」「Twitter広告」の3つの広告を利用できます。

Yahoo!プロモーション広告でできること

1.スポンサードサーチ

Yahoo!プロモーション広告の用語について_(1).png

検索結果の上部に出てくる広告枠に表示されているものがスポンサードサーチです。

自然検索で上位表示できないホームページでも、予算や広告内容次第ですぐにページ上部に表示させることができます。

上画像のように「SEO」と検索すると、SEOに関連した単語に内容の広告が表示されます。

2.Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(略称:YDN)

Yahoo!の提携しているホームページ広告を表示させる方法です。
Yahoo!のトップページやヤフオク!などの関連ホームページに表示されるようになります。

この時、広告を見て欲しいタイプの人を指定しておくと、ユーザーの行動履歴から絞り込んで表示できます。ワールドカップのニュース記事見た数日後に、サッカーのグッズのショップの広告が出てきたりするのは、この機能を利用しているからです。

乗換案内、時刻表、運行情報___Yahoo_路線情報.png

この2つの違いは、表示される場所です。普段の生活の中でいえば看板のある位置が違うと思ってください。
大学の過去問題集の広告を例にとると、本屋の参考書コーナーに貼ってあるポスターがスポンサードサーチ、高校のそばで授業を終えた受験生を追いかけて配るチラシがYahoo!ディスプレイアドネットワークです。
どちらも特徴があるので、誰に向けてどのような効果を得たいかを考えて、選択するようにしましょう。

3.Twitter広告

SNSのひとつであるTwitterで出す広告です。
アカウントを作成する必要がありますが、Twitter独自の機能を利用してアプローチが可能です。

ご紹介した3種類の広告の中でも、少ない予算で効率的に運用できる「スポンサードサーチ」は事業規模に関係なく利用できるため、ここから取りかかる企業も多いのではないでしょうか。
ただ、初めて広告を出稿する時は、馴染みのない単語が多く出てくるので抵抗感や不安があるものです。
以下より、スポンサードサーチの管理画面に表示される専門用語を解説します。

スポンサードサーチを出稿する手順については、こちらの記事を確認しましょう。
参考:
運用:Yahooリスティング広告に出稿する方法

スポンサードサーチに出てくる用語の説明

Yahoo!プロモーション広告でも比較的使われやすいYahoo!スポンサードサーチの管理画面に出てくる単語について説明します。この機会に基本用語をおさえておきましょう。

インタレストマッチ

スポンサードサーチキャンペーン管理

インタレストマッチ.png

※上記以外にも、複数の画面で使われています。

ユーザーの行動履歴から絞り込んで広告を表示することを「インタレストマッチ」と言います。
インタレストマッチはYahoo!ディスプレイアドネットワークの機能のひとつですが、スポンサードサーチでも同様の広告をオプションとして出すことができます。

Yahoo!プロモーション広告の管理画面ではスポンサードサーチとインタレストマッチのそれぞれのコストや表示回数がわかるようになっています。

参考:
Yahoo!プロモーション広告公式ラーニングポータル|スポンサードサーチの「インタレストマッチ」とは?

1日の予算

スポンサードサーチキャンペーン管理

1日の予算.png

Yahoo!プロモーション広告は入札制なので、1クリックあたりの金額は変動します。キャンペーン予算(日額)として設定した金額が1日の予算となり、これを超えないようにシステムが自動で広告の表示・非表示を調整します。

参考:
Yahoo!マーケティングソリューションヘルプ|1日の予算の調整と1カ月の費用について

ユニークコンバーション

スポンサードサーチキャンペーン管理

ユニークコンバーション.png

コンバーションとは広告をクリックしてホームページを見たユーザーが、お問い合わせ完了ページや商品購入ページなど特定のページまでたどり着いたことを言います。

Yahoo!プロモーション広告にはコンバーションの数え方が2種類あり、「総コンバーション数」と「ユニークコンバーション数」と表記されます。
総コンバーションは、広告をクリックして30日以内に発生したコンバーションすべてをカウントします。
ユニークコンバーションは、広告をクリックした直後に発生した1回目のコンバージョンのみカウントします。

先ほどのたとえで言うと、大学の過去問題集の広告を見た人が30日以内に書店のレジを通ったすべての回数が総コンバーション数です。
レジを初めて通った人の数がユニークコンバーション数なので、ユニークコンバーション数≦総コンバーション数という関係になります。

スマートフォン入札価格調整率

スポンサードサーチキャンペーン管理>キャンペーン広告グループ作成

スマートフォン調整率.png

キーワードの人気度によって1クリックごとの単価は変わります。
通常入札価格を設定して広告枠へと入札を行いますが、その価格に幅を持たせることができる機能が入札価格調整です。
スマートフォン入札価格調整率を引き上げると入札価格が上がり、スマートフォンを使用しているユーザーに重点的にアピールすることができます。

トラッキング(URLオプション)

スポンサードサーチキャンペーン管理>キャンペーン広告グループ作成

トラッキング.png

Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールで、ホームページに来たユーザーを分析する際に役に立つ機能です。
広告自体に文字列を埋め込むことで、広告を通してホームページを見た人の数や流入経路がわかります。

設定しないままだと、ホームページへのアクセスがYahoo!から検索したものか広告から来たものかわかりません。
よくテレビ番組などで「○○(テレビ番組)を見たと言えば、紹介したお店で特別なサービスを受けられます」という売り文句がありますが、その時の「○○を見た」というものがトラッキングです。この数を測ることで、広告の効果がどの程度あったのか測ることができるのです。

例)Yahoo!プロモーション広告につけるパラメーター
http://URL/?utm_source=yahoo&utm_medium=cpc

ウォッチリスト

スポンサードサーチキャンペーン管理>キャンペーン広告グループ作成

ウォッチリスト.png

ウォッチリストは一般的に「ちょっと気になる」ページをまとめるリストを指します。
Yahoo!プロモーション広告で言うウォッチリストは、複数の広告を管理する際の絞り込みに使える機能です。ウォッチリストに追加すると、キャンペーン管理の一覧表示からウォッチリストに追加された広告のみを表示することができます。
重要な広告や頻繁に確認する広告はウォッチリストに追加するといいでしょう。

まとめ

Yahoo!プロモーション広告スポンサードサーチを出そうと思っても、それぞれの項目の意味がわからなくて、つまづくという方もいるかもしれません。
独自の項目も登場するので、広告を出す際にはそれぞれの意味をおさえながら取り組んでいきましょう。