日米合計で5,500万DL突破!メルカリ山田CEOのグロース論「1%の改善をどれだけ続けていけるか」
アメリカで急速にユーザーが伸びた要因
**西村氏:**アメリカでのダウンロードの伸び率がすごいですよね。
**山田氏:**インスタグラムやスナップチャットのインフルエンサーに「これいいよ」ていう内容のブログをポストし始めて、そのブログの招待コードを使うと2ドル付与されるというプログラムをつけました。
その招待の連鎖があって順位が上がっていった。ランキングを見てさらにダウンロードしてくれる人がいて、一時期3位まであがりました。
でもインフルエンサーにお金をかけたから伸びたというわけではなく、社内の分析によると、あらゆる改善をアメリカにフォーカスしてやってきて、それが呼び水になったのではないかなと。
差別化のポイントは、改善を繰り返していくこと
**西村氏:**ビジネスサイドだと「差別化なんてないよ」という話がよくあると思います。機能のコピーも簡単にできてしまう。
**山田氏:**GoogleやFacebook、Snapchatなど世界的に成功しているインターネット企業を見ていると、例えばマークザッカーバーグが全てのアップデートを把握しているわけではなく、エンジニアがどんどん改善をしているんですよね。
今FacebookとTwitterを見ていると、もはや追いつけないぐらいの差が開いている。
GoogleとBingも同じですね。
そういう1%の改善をどれだけ繰り返せるか、それができる組織をつくれるかが重要です。
メルカリにおいても、そこが強みになっているかなと思いますね。
「誰でもモノを売れる」のはもともとあった文化
**西村氏:**メルカリには、取り置き、専用ページなど、ユーザー発の私設ルールが多数ありますが、そういうものが出てくるのはサービスの醍醐味なのかなと思います。
**山田氏:**本来はシステムや機能で解決する部分なのかなとは思います。
優先順位の問題で、今はUSにフォーカスして、日本向けにはあまりできていないのが実情です。
あと、あまりにも日本にフォーカスした要望だとローカライズが進み過ぎてしまう。
海外で使われないような機能がゴテゴテついてしまう。
あくまでシンプルで、誰が見ても使えるサービスを目指しています。
**西村氏:**ヤフオク!やeBayはプロが多く、マーケットがちゃんとしていて価格も安定していますよね。
一方メルカリは価格がバラバラに設定されていて、「こんな値段で売れちゃうんだ」とか、「こんな価格で出しちゃうんだ」とかが結構あるんですよね。
これはどういうことでしょう?経済的な理由でやっているだけではないんでしょうか。
**山田氏:**価格だけじゃない部分はああります。
コンビニはスーパーより価格が高いけど、便利だから買いますよね。
メルカリだとすぐに買えるとか、店に置いていないものがあるとか、自分はいらないけど誰かに使って欲しいという感情とか。
**西村氏:**ヤフオク!で「せどり(商品を仕入れて転売すること)」をしている人は多かったですよね。
安く仕入れて高く売ると儲かるっていう商売の基本を今日本人が全国レベルで気付いたんじゃないかなと。
**山田氏:**もともと何十年前から、道端でものを売っている人は当たり前にいましたよね。新興国だと今もそうです。
そういうものがオンラインで仕組み化されたことで復活していきている、本来の姿に戻って来ているのではないかなと思います。
- タグ
- タグとは、原義では「モノを分類するために付ける小さな札」のことです。英語の「tag」を意味するものであり、荷札、付箋といった意味を持っています。特にインターネットに関する用語としてのタグは、本文以外の情報を付与するときに用いられます。
- ブログ
- ブログとは、ホームページの一種です。運営者はブログシステムに登録し、利用開始をすることで、ホームページ制作のプログラム技術を修得する必要なく、本文のみを投稿しつづければ、公開・表示はおろかページの整理や分類なども効率的に行えるシステムを言います。
- Googleとは、世界最大の検索エンジンであるGoogleを展開する米国の企業です。1998年に創業され急激に成長しました。その検索エンジンであるGoogleは、現在日本でも展開していて、日本のYahoo!Japanにも検索結果のデータを提供するなど、検索市場において圧倒的な地位を築いています。
- インターネット
- インターネットとは、通信プロトコル(規約、手順)TCP/IPを用いて、全世界のネットワークを相互につなぎ、世界中の無数のコンピュータが接続した巨大なコンピュータネットワークです。インターネットの起源は、米国防総省が始めた分散型コンピュータネットワークの研究プロジェクトARPAnetです。現在、インターネット上で様々なサービスが利用できます。
- Twitterとは140文字以内の短文でコミュニケーションを取り合うコミュニティサービスです。そもそもTwitterとは、「小鳥のさえずり」を意味する単語ですが、同時に「ぺちゃくちゃと喋る」、「口数多く早口で話す」などの意味もあります。この意味のように、Twitterは利用者が思いついたことをたくさん話すことのできるサービスです。
- Googleとは、世界最大の検索エンジンであるGoogleを展開する米国の企業です。1998年に創業され急激に成長しました。その検索エンジンであるGoogleは、現在日本でも展開していて、日本のYahoo!Japanにも検索結果のデータを提供するなど、検索市場において圧倒的な地位を築いています。
- ページ
- 印刷物のカタログやパンフレットは、通常複数のページから成り立っています。インターネットのホームページもまったく同じで、テーマや内容ごとにそれぞれの画面が作られています。この画面のことを、インターネットでも「ページ」と呼んでいます。ホームページは、多くの場合、複数ページから成り立っています。
- オンライン
- オンラインとは、通信回線などを使ってネットワークやコンピューターに接続されている状態のことをいいます。対義語は「オフライン」(offline)です。 現在では、オンラインゲームやオンラインショップなどで、インターネットなどのネットワークに接続され、遠隔からサービスや情報などを利用できる状態のことを言う場合が多いです。
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