仕事でパソコンを利用している人なら、Wordやメールソフトなどのソフトウェアを利用しているでしょう。
ですが、社内で新しいソフトウェアを導入する際に改めて利用しているソフトウェアを確認すると、その種類の多さや仕組みの違いに混乱してしまうかもしれません。

商品を比較する際には、それぞれの性質や特徴を知っておく必要があります。
まず「ソフトウェアとは何か」「どのように分類されているか」を把握しておきましょう。

今回は、一般的によく利用されているソフトウェアの種類ついて、カテゴリごとに解説します。

「何の知識もないのに、導入検討委員会のメンバーになってしまった」
「ソフトウェアについて最低限の知識を身につけたい」
「比較する際にはどのようなことを軸に見ていればいいの?」

上記のような方は、ぜひこの機会に勉強しておきましょう。

ソフトウェアとは

ソフトウェアは、平たく言うと「コンピューターのプログラム」を指す言葉で、運用に関する手順や処理するための情報が含まれています。
プログラムであソフトウェアはそれ単体では稼働できません。パソコンのハードディスクやスマートフォンなどの機器にインストールされてはじめて機能します。
ソフトウェアが起動する受け皿となる機器は「ハードウェア」と呼びます。

ハードウェアが身体だとすると、ソフトウェアは心や神経、意識などの形のないものにあたります。

ソフトウェアはパソコンだけでなく様々な場所で稼働します。
例えば、プレイステーションやDSのようなハードウェアを通して利用するゲームソフトも、ソフトウェアの一種です。

参考:
ハードウェアとソフトウェアって何?

ソフトウェアの役割による違い

システムソフトウェア

システムソフトウェアは、ハードウェアを動かすためのソフトウェアです。
WindowsやiOSのようなOSが代表例で、パソコンを動かすために重要な役割を果たす脳のような存在です。

アプリケーションソフトウェア

メールソフトやWordのようにユーザーの利用目的に合わせて制作されたソフトウェアで、システムソフトウェアと違い、複数の種類を同じパソコン内に入れることが可能です。

スマートフォンのユーザーであれば、利用用途ごとにアプリを選んでインストールをしているかと思います。
同じように、パソコンでもユーザーは利用したい機能に合わせたアプリケーションソフトウェアをインストールします。

ソフトウェアの開発方法による違い

総務省が公開している日本標準産業分類では、ソフトウェアの開発方法ごとに「受託開発ソフトウェア業」「パッケージソフトウェア業」「組み込みソフトウェア業」と分類しています。

参考:
[日本標準産業分類|総務省]
(http://www.soumu.go.jp/toukei_toukatsu/index/seido/sangyo/02toukatsu01_03000044.html)

今回はその名称に合わせて、3つの分類を取り上げます。
   

受託開発ソフトウェア

企業などから依頼し、開発会社が独自に開発するものです。
複雑なシステムや、企業の業務内容に合わせた内容のシステムを含むため、一般には公開されることはあまりありません。

パッケージソフトウェア

依頼に合わせて開発する受託開発ソフトウェアと異なり、ある程度汎用性のある仕様にまとめたソフトウェアです。
ディスク形式で販売されているものや、ネット上で公開されているものがあります。

顧客のニーズに合わせて一から作り上げる板前料理を受託開発ソフトウェアだとすると、コンビニで販売されているお弁当がパッケージソフトウェアだと考えるとわかりやすいでしょう。

例:WindowsOfficeシリーズ、筆まめ、弥生会計、ウィルスバスターなど

組み込みソフトウェア

組み込みソフトウェアとは、特定の用途を持った機器に搭載されて動作するソフトウェアを指します。

パソコン以外でも、電子レンジや炊飯器などの家電で制御を行うためのソフトウェアが組み込まれています。
例えば、電子体温計であれば、ソフトウェアがあることで温度センサーから体温を感じ取り、表示画面に数値を表示させることができます。

参考:
組み込み機器とは
組み込みソフトウェアって何だ?

Webアプリケーション

受託開発やパッケージソフトウェア、組み込みソフトウェア以外にもWeb上で操作できるWebアプリケーションが存在します。

InternetExplorerやGoogleChromeのようなブラウザを利用してインターネットにつなぎながら操作を行います。
料金はソフトウェアによって異なり、クラウドサービスのように月額で料金を支払うソフトウェアもあります。

例:Gmail、SalesCloud、ChatWork、Google Analyticsなど