2.消費者の反応を把握するための「体験」

実際に商品やサービスを体験してもらう体験型マーケティングの手法はプロモーションとしてだけでなく、消費者の反応を把握するための調査としても利用されています。

2-1.体験モニター

ターゲットの顧客層に合わせたモニター(被験者)を選び、実際に商品やサービスを使ってみた感想を聞き取る調査手法です。
期間を絞って自宅で商品を使ってもらう方法や一箇所に集まって複数の人に商品を使ってもらう座談会形式のものなど、様々な方法が取られています。

発売前にモニターとして選ばれた消費者の意見を取り入れ、商品開発やマーケティング施策の補正を図ることができるでしょう。

2-2.ブラインドテスト

ブラインドテストとは、ブランド名や商品名を隠した状態で商品を使用してもらう調査手法です。先入観を取り払うことで正確な意見をもらえることがメリットで、新薬の実証実験にも用いられる手法です。
一方では、ブランド名を隠されることなく商品を購入する実際の消費者が経験する体験とは異なってしまうというデメリットがあります。

参考:
[食品、飲料製品開発の為の市場調査 「期待する味覚を実現する」]
(http://www.research-clinic.com/marketing/%E5%91%B3%E8%A6%9A%E6%95%B4%E5%90%88%E6%80%A7%E5%88%86%E6%9E%90/)

2-3.広告・PRを兼ねた調査

紹介したような試飲会や工場見学でもプロモーションの意味をもたせつつ、商品の意見を聞くことが可能です。
アンケートを配布して感想を聞いたり、体験モニターの口コミを期待したりと横断的な取り組みが取れるでしょう。

参考:
国家戦略プロフェッショナル検定:実践キャリアアップ戦略 食の6次産業化プロデューサー

まとめ

体験によるマーケティング手法には大きく分けて「広報・PRを目的としたもの」と「消費者の反応を把握する目的で行うもの」の2種類に分かれます。

現在では、体験モニターのような調査目的のものであっても、被験者がSNSなどのネット上で口コミを広げることで商品のPRにつながる例もあります。

体験型のプロモーションは、体験用の商品を用意したり、会を運営するための人員を用意したりと、資源が必要になります。
また、ネット広告やチラシに比べて情報を伝えられる対象者がどうしても少なくなってしまうのはデメリットと言えるでしょう。

一方では「体験」は消費者にとって、印象に残りやすいプロモーション手法とも言えます。
現在ではその体験自体がSNSを通じてシェアされ、ネット上で大きく認知が広がる可能性もあるでしょう。

体験してもらい商品の魅力を感じてもらいつつ、自社の情報収集にもつながる体験型マーケティングは活用次第で幅広い展開が見込めます。
自社の商品・サービスがどのような性質を持つのかを考えて、取り組むようにしましょう。