ランディングページは企業の売上を作るためのコンテンツであり、十分に作り込む必要があります。ターゲット選定、コンテンツの質、コンバージョンへの導線など、さまざまな視点で「売上に繋がるランディングページ」を作ることが重要です。

しかし、ランディングページを改善するにあたり、コンバージョン率が上がらない、ABテストを無意味に繰り返している気がする、ターゲットやニーズが見えていないといった悩みを抱えるマーケティング担当者の方は多いのではないでしょうか。

そこで、ランディングページの改善方法をフェーズ別に解説します。

目次

  1. ランディングページを改善する必要性
  2. まずは現在地を確認することが先決
  3. ランディングページの改善方法
  4. ランディングページ改善でよくある悩み
  5. 現状に応じた改善策を実行しよう

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ランディングページを改善する必要性

ランディングページの改善が必要な理由は、修正を重ねることで数値が上がる ためです。ランディングページを初めて作成し、しばらくの間は数値が思うように伸びないことに悩む方が少なくありません。しかし、初回から結果が出るランディングページを作成することは困難でしょう。

実際に運用してみなければ、商材のターゲットや見込み顧客のニーズを満たしているかはわかりません。ターゲットやニーズ、デザイン、コンバージョンへの導線などの改善を繰り返すことで数値の上昇が期待できます。

まずは現在地を確認することが先決

ランディングページを改善する際は、まず現在地を知ることが先決です。現在地は複数のフェーズに分類できます。ここでは、上図のフェーズ1に該当する方に向けて、ランディングページの改善方法を紹介します。

ランディングページの改善方法

フェーズ1の場合、競合リサーチと検索クエリ分析が必要です。ただし、検索クエリ分析についてはデータが十分に集まってから行わなければ改善の糸口を見つけられないため、目安として1,000セッションを超えてから実施することが大切です。

それでは、ランディングページの具体的な改善方法について見ていきましょう。

1.競合リサーチ

競合リサーチとは、自社の商品・サービスの競合を調べることです。ランディングページの改善における競合リサーチは、競合他社のランディングページを調査することを指します。

競合が多くなればなるほどユーザー側も比較対象が多くなるため、競合のランディングページの打ち出し方やコンバージョンへの導入などを入念に調査する必要があります。

また、ランディングページを改善しているのは競合他社も同様です。そのため、定期的に改善しなければ自社のランディングページの訴求力が相対的に低下してしまいます。

目的

競合リサーチの目的は、自社の商品・サービスの立ち位置を把握し、差別化のポイントを見つけることです。 他社デザインやコンテンツをチェックし、より充実した内容を目指す必要があります。立ち位置は常に変化するため、競合リサーチは定期的に行うべき施策でしょう。

方法

競合リサーチは次の流れで行います。

Step1: 競合サイトをピックアップする
Step2: 自社の強みと似ているか、そうではないかで分類する
Step3: 競合サイトのコンテンツを洗い出す

Step3では、次のようにコンテンツを洗い出します。

  • CPC(クリック単価)の上位5サイト(Google・Yahoo!で5サイト※スマホ&PC)
  • SEO上位5サイト
  • 自社の強みと似ているサイトをピックアップ
  • 自社サイトとコンテンツの有無を比較
  • 自社にないコンテンツには自社の強みとなる要素を追加してABテストを行う
  • 多くの競合にあり、自社にないコンテンツは追加を検討する

2.検索クエリ分析

検索クエリとは、検索エンジンでユーザーが検索した語句のことを指します。検索クエリを分析することで、ユーザーニーズを把握できるため、ターゲティングに役立てることが可能です。

キーワードは広告主側の言葉、検索クエリはユーザー側の言葉であり、どちらも同じ意味を持ちます。広告主がキーワードをもとにリスティング広告SEOコンテンツを作成し、ユーザーはクエリで求める情報を検索します。

目的

検索クエリ分析の目的は、次の3つです。

  • ユーザーのニーズの把握
  • 狙ったキーワードでユーザーがランディングページにアクセスしているかの確認
  • コンバージョンに繋がる見込みのないキーワードの洗い出し

検索クエリの分析が不十分だと、ユーザーニーズとランディングページの商材が一致せず、流入が増えない、コンバージョンに繋がらないといった問題が起こります。これは、コンテンツが充実している場合も同様です。

方法

検索クエリ分析は、次の手順で行います。

Step1: Googleサーチコンソールで検索クエリを調べる
Step1: ページデバイスごとに検索クエリを分析する

ページデバイスごとに分析する理由は、タイトルコンテンツの改善方針を決めるためです。例えば、検索ニーズとコンテンツが合わないことがわかれば、余計なコンテンツがないかチェックできるようになります。

3.Google Analytics分析

Google Analyticsでは、ユーザーのWebサイトへの流入経路や滞在時間、ほかのページへ移動したユーザー数など、さまざまな数値を計測可能です。

多くの企業が導入しており信頼性も高いツールですが、使いこなすにはある程度の前提知識が必要になります。

使い方を学ぶ時間がなかったり、まだランディングページの運用前で改善方針が決まっていなかったりする場合は、ランディングページの改善や運用を任せられるサービスを活用するのも1つの方法です。

ランディングページ改善でよくある悩み

ランディングページの改善は一朝一夕でできるものではありません。次のような悩みを抱える担当者の方が多いのではないでしょうか。

PDCAの回し方がわからない

ランディングページの改善方針がまとまらない、どの数値を追えばいいのかわからないなどの理由で、PDCAを回せない場合があります。

改善方針を誤ると、時間と労力を無駄に使うことになるため、正しく方針を策定することが大切です。 そのためにも、現在地とフェーズを確認し、それぞれに適した改善方法を実施する必要があります。

ランディングページを改善する時間がない

ランディングページを改善する時間がなく、数値が頭打ちになっているという悩みを抱える方も多いでしょう。

ランディングページの作成・改善だけではなく、SEOコンテンツの作成やサイトパフォーマンスの管理などの業務を抱えている場合、それらの作業とのバランスが重要になります。

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専門スキルが不足しており初回の失敗が予測される

これからランディングページを作成する段階において、専門スキルが不足していることから初回の失敗が予測されるケースがあります。

ランディングページは改善を繰り返すことで成果が出るものだと理解しているものの、失敗を前提にランディングページを作る気持ちの余裕がなく、一歩を踏み出せずにいる方も少なくありません。

現状に応じた改善策を実行しよう

ランディングページで成果を出すためには、現在地を把握し、各フェーズに応じた改善策を実行することが大切です。しかし、ランディングページを改善する時間を確保できない、Google Analyticsの使い方を学ぶ時間がないという場合は、サービスを活用することで解決できる場合もあります。

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