まだ払拭しきれていない問題点とは?

crime.jpg

銀行法改正を受けて、三菱東京UFJ銀行も*「MUFG{APIs}」*を公開することを発表し、これからも続々と銀行によるAPI実装が加速的に進んでいくことが予想されます。
銀行がAPIを公開すれば便利なサービスが生まれ、ユーザーの利便性はますます高まります。

しかしながら、セキュリティに関してはまだ課題が多く、万が一の際の責任の所在を明確にするための法的な整備も十分に整っているとは言えません。
そのために、まだ多くの企業がAPIの利用に対して慎重であることも事実です。

一歩進んでいるクレジットカード決済API

card.jpg

一方、同じFinTechの分野でも、すでに一歩進んでいる分野があります。
それが、クレジットカード決済のAPIです。

従来、クレジットカード決済システムを利用するには、専門の業者による高額なコンサルティングを受けた上で、毎月の利用料を支払う必要がありました。

ところが、クレジットカード決済APIを提供する業者が参入してきたことで、景色がガラリと変わります。

APIの利用料は圧倒的に低いか登録料は無料で、月々の利用料もなく、決済の数%を手数料として支払うだけでよいというところがほとんどです。
これにより、簡単なプログラミングの知識さえあれば、誰でもクレジットカードによる決済を導入することができるようになったのです。

もちろん、リスクヘッジできるような体制はすでに用意されています。
例えば、実際にマッシュアップする際に決済ミスが起きないように、事前に開発環境でテストをしてから本番環境に移行できるようにしています。
開発環境専用のAPIキーは誰でも発行することができ、実装を確認した上で*「登記簿謄本」「開業届」*を提出すれば本番環境のAPIキーを発行することができます。

参考:
意外と知らないオンライン決済プラットフォームの7つの導入メリットとツール7選

銀行APIもこうした体制を導入することで、リスクを抑えることができそうです。

まとめ

実際に銀行のプラットフォームを介すことなく残高確認や送金などができれば、近い将来現金を持ち歩くことなく生活する日も近いのかもしれません。

銀行APIはFinTechの一翼を担うものですが、広い目で見れば他にも私たちの生活に密着しているファイナンス系サービスは多く存在します。
Web担当者の皆様はぜひ自社サービスにどう取り入れられそうか考えてみてください。

参考:
続々と参入!ファイナンス系Webサービス24選