リモートでのやり取りが普及・定着した現代では、対面の営業活動だけでは大きな成果を出すことが難しくなっています。企業が競争力を高めて多くの収益を安定的に得るためには、Webサイトを活用したデジタルマーケティングが不可欠です。

その一方で、デジタルマーケティングの始め方や自社に適した手法がわからず、一歩を踏み出せずにいるマーケターの方も少なくありません。

そこで、デジタルマーケティングの始め方について、戦略の立て方や施策例、分析方法などと併せて解説します。

目次

  1. デジタルマーケティングとは
  2. デジタルマーケティングの戦略と施策例
  3. デジタルマーケティングにおける現状分析のステップ
  4. デジタルマーケティング施策を実行する時の注意点
  5. 現状に応じたデジタルマーケティング施策を実行しよう

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これで、今すぐ始められる!デジタルマーケティング ファーストステップ

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デジタルマーケティングを始める際のステップを分かりやすく説明しています。

デジタルマーケティングとは

デジタルマーケティングとは、スマートフォンやタブレットなどのデバイスを介したマーケティング活動のことです。混同されやすいWebマーケティングインバウンドマーケティングとの違いについて詳しく見ていきましょう。

Webマーケティングとの違い

Webマーケティングとは、Webサイトインターネットを利用してターゲットに商品・サービスを購入するように促すことです。

デジタルマーケティングは、デジタル技術を用いたマーケティングのことであり、Webサイトインターネットに加えてアプリやAIなども利用します。つまり、Webマーケティングはデジタルマーケティングの一部です。

インバウンドマーケティングとの違い

インバウンドマーケティングとは、見込み客が自ら商品やサービスを見つけるように促すマーケティング手法です。

例えば、ブログやSNS、動画コンテンツ、電子書籍などを通じて商品・サービスの存在を伝え、最終的に購入へと導きます。インバウンドマーケティングもデジタルマーケティングの一部です。

デジタルマーケティングの戦略と施策例

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デジタルマーケティングを成功に導くには、戦略を立てたうえで、それに適した施策を行い、その結果を分析して改善点を導き出す必要があります。

デジタルマーケティングには、SEOやWeb広告、SNS運用など、さまざまな施策があります。それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

SEO

SEO検索エンジン最適化)とは、ユーザーにとって価値のあるコンテンツを提供し、検索エンジンに高品質なコンテンツと評価されるようにWebサイトを最適化することです。

例えば、自社の商品やサービスに興味があるターゲットが検索するKWで検索結果の上位に表示させることで、サイトパフォーマンスの向上が期待できます。

Web広告

Web広告とは、Webサイト上に表示される広告を出稿する施策です。例えば、知名度が高いGoogle広告はオークションシステムに基づいており、少ないコストで大きな効果を得られる場合もあります。

SNS運用

SNS運用とは、商品やサービスの情報をSNSで発信することで知名度や信頼性を高めて購買に繋げる施策です。投稿内容は会社の意思そのものと捉えられるため、内容には十分に注意しなければなりません。

プレスリリース

プレスリリースとは、ニュースサイトや新聞、テレビ局などの報道関係社に対して、商品やサービス、イベント開催などの最新情報を提供する施策です。各メディアに情報を提供し発信してもらうことで、そのメディアのユーザーに情報を届けることが可能になります。

メールマーケティング

メールマーケティングとは、顧客それぞれに適したメールを送信し、商品やサービスへの興味を引き出す施策です。顧客の育成、継続購入などを目的としています。

LINEなどが主な連絡手段となっている現代では、メールマーケティングの効果が軽視されがちですが、メルマガはまだまだ現役の営業方法であり、メールマーケティングを正しく実行することで効率的に顧客を育成できます。

コンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングとは、顧客にとって価値あるコンテンツの作成および配信によって顧客を醸成し、最終的に商品やサービスの購入に繋げる施策です。

自社のファンを獲得することで中長期的な売上アップが期待できます。効果が出るまでに数ヶ月から半年以上かかるため、効果が出ないからといってすぐにやめないように注意が必要です。

Web接客

Web接客とは、Webサイトにアクセスしたユーザーを対象にオンライン上で行う接客のことです。実店舗への来店と同様に、おすすめの商品やサービスを提案したり質問に回答したりして購入へと繋げます。

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デジタルマーケティングにおける現状分析のステップ

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デジタルマーケティングの戦略を立案する際は、自社の課題を抽出し、根拠に基づいた成果指標および目標の設定が必要です。

施策効果を高めるためには、スタートとゴールの明確化が欠かせません。不明瞭なまま施策を実行しても、成功と失敗の判断ができず、適切に改善策を立てることができないでしょう。

デジタルマーケティングは、上の図のように複数の施策を組み合わせることで効率的に売上アップを目指せます。コストを無駄に消費しないためにも、課題の明確化と弱点を補うための施策の実行が必要です。

現状把握は、次のような順序で行います。

1.顧客の大きな動きを細分化する

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まず、顧客が商品やサービスを購入するまでの流れを細分化し、誰もが一目でわかるように可視化します。上記のように、Webサイトの訪問から新規入会までには複数の分岐点があります。

このように、顧客の流れを整理することで、それぞれのプロセスにおける必要な施策をイメージしやすくなるでしょう。

2.各アクションの顧客数およびアクション間の遷移率の把握

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続いて、自社のデータを抽出して現状を落とし込みます。Webサイト訪問者数のうち、何%が入会申込フォームに到達したのか、そこからさらに何%が新規入会したのかなどを追記しましょう。

例えば上記では3ヶ月以内の会員数に対して12ヶ月以内の会員数が30%しかありません。そのため、この割合を高めるための施策を考える必要があります。

デジタルマーケティング施策を実行する時の注意点

デジタルマーケティング施策の実行方法を誤ると、十分な効果を得られないばかりかコストを無駄に消費してしまう可能性があります。次の2点を押さえて、施策を正しく実行しましょう。

優先課題を変えない

マーケティングに取り組んでいると、日々さまざまな情報をインプットする必要があり、それと同時にあらゆる考え方に触れることになります。しかし、こうした情報に触れることで判断軸がブレてしまうことも少なくありません。

そのため情報に触れる際には、「自社の優先課題に当てはめた場合、この情報からどんな施策が打てるか」といった切り口で考えることがおすすめです。

また、優先課題として設定した指標の進捗は定期的に確認するようにしましょう。

PDCAサイクルを継続する

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施策を適切に実行しても、すぐに効果が現れるとは限りません。PDCAサイクルを常に回し続けることで効率的に効果を高められ、時間とコストを節約できます。

大前提として、数回の施策で大きな効果を得られるものではないことを認識しておきましょう。

現状に応じたデジタルマーケティング施策を実行しよう

デジタルマーケティングの方針を誤ると、成果が出ないばかりか無駄にコストを消費することになります。そのため、現状を正しく分析した上で自社に合ったデジタルマーケティング戦略を立てることが重要です。

知識や経験がない状態からデジタルマーケティングの戦略を立てることは難しいため、必要に応じてサポート会社に相談することも検討しましょう。

より高度なデータ分析を行う方法やマーケティング戦略の立案例までチェックしたい方は、以下の資料を確認してみてください。

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