従来のやり方とソーシャルリスニングを組み合わせることで補い合う

ソーシャルメディアに投稿されている内容というのは、こちら側からコントロールでき得るものではなく、顧客の素直で正直な内容です。

見込み顧客とされるアカウントからの投稿を繰り返し読み込むことで、アンケートやインタビューで見えてこなかった新しいターゲット顧客像が見えてくるかもしれません。また、投稿を読み込む中で自社ブランドに対する潜在ニーズを新たに発見できる場合もあります。

しかし、投稿内容をコントロールできない分、必要とされる情報を集めきれない可能性もあります。そのため、従来のアンケートやインタビューなどの手法とは一長一短であり、組み合わせて活用することでより明確なターゲット顧客像を導き出しましょう。

統計学的要素と心理的属性を効率よく収集することが大切

ターゲット顧客の潜在ニーズ、インサイトを探り、ペルソナに落とし込むまでには、デモグラフィックな情報とサイコグラフィックな情報が必要になってきます。

デモグラフィックな情報というのは、年齢、性別、住んでいる地域、収入層などを人口統計学的な要素です。ソーシャルアカウントにこういったプライバシー情報をどの程度記載しているかは人それぞれであり、ソーシャルリスニングでデモグラフィックな情報を導き出すのはハードルが高いです。一方アンケートなどであれば、必要なデモグラフィックな情報は設問を用意すれば簡単に聞き出すことができます。

ソーシャルリスニングの領域で特に威力を発揮するのは、サイコグラフィックな情報収集です。サイコグラフィックな情報とは、趣味趣向などの心理的な属性のことであり、ソーシャルリスニングはこのような抽象的な情報を収集する際に活用することができます。消費者の心理的な部分はアンケートの場合、設定された質問への回答を考えている時点で少なくとも何かしらのバイアスがかかっているものです。

忌憚ない意見を収集するのには、やはりソーシャルリスニングの方に軍配が上がります。

まとめ

ソーシャルメディアに投稿されている内容には、ターゲット顧客に関する情報が山ほど転がっています。

それらを上手く収集し活用していくことで、マーケティングの効果を拡大していきましょう。またWebマーケティングで行うすべてのことが、ソーシャルメディア上に影響を及ぼし、人々の投稿といった何かしらの形で反映される可能性があります。

Webマーケティングを実施していく上で、今後もソーシャルメディアとは上手く付き合っていくと良いでしょう。