取引先との新年会や顧客との交流会、学生向け会社説明会など、企業にとってイベントを開催する機会は数多くあります。
イベントを成功させるには、集客が欠かせないでしょう。

今回は、イベント集客で意識するべき6つのポイントをご紹介します。
どんなに魅力的なイベントであっても、参加者が少ないと盛り上がりに欠けてしまいます。
開催直前になって慌てないよう、集客のプランを考えて取り組みましょう。

イベント集客で意識すべき6つのこと

イベント開催にあたっては会場やスタッフの手配、参加者への案内の作成など多くの作業が必要となります。
ですが、作業に追われて集客をおざなりにしてしまうと、開催日当日になって予想指していた参加者が集まらないということになりかねません。

イベント開催前に意識すべきことを把握して、事前に計画をねるようにしましょう。

1.目的・目標を明確に持つ

チラシの配布やSNSでの告知などの施策の前には計画が必要です。
イベントの狙いに合わせて、集客の目的や目標を明確に持ちましょう。

例えば学生向けに会社説明会を行う場合と、企業のサービスを紹介するための商品展示会では目的も目標も異なるでしょう。

学生向け会社説明会であれば、会社の入社試験を受けてもらうのが目的である、参加人数は企業の採用人数に合わせて集客する必要があります。

特にイベントのメインの担当者が別にいる場合、集客の目標がイベントの目的にあたっているものなのか確認しましょう。

参考:
[【事例あり】小規模でも「成功する集客イベント」を行うために|株式会社大和広告]
(http://marketing.imaginact.net/responserates/events-attract-customers-to-succeed/)

2.ターゲティングをはっきりとさせる

目的・目標と共に、ターゲットも明確にしておきましょう。
例えば同じ学生向けの会社説明会であっても、ターゲットには以下のような違いが考えられます。

会社説明会開催時期 ターゲット 会社説明会タイトル
4月開催 業界に興味があり、業界内の企業の説明会にも積極的に参加している学生。 【◯◯業界の分析にも役立つ!】〜株式会社会社説明会
6月開催 業界内の大手企業の会社説明会に参加。自社はスケジュールの穴埋め程度の感覚の学生。 【6/10大手町開催】小さい会社でも世界一の技術力を誇る〜株式会社説明会
10月開催 大手企業の選考に落ち、業界内の中小も検討している段階の学生。 年内には内定が決まる!中小だけど技術は大手以上!〜株式会社説明会

人をたくさん集めても、イベントの目的にあったターゲットが参加していなければ、想定する成果は得られないかもしれません。
また、ターゲットによって集客するチャネルやイベントの内容自体を変える必要があるでしょう。

参考:
[集客に役立つイベントタイトルの付け方|イベントレジストブログ]
(http://info.eventregist.com/weblog/event_title)

3.ユーザーがイベントに参加するまでのステップを意識する

商品やサービス同様、イベントであってもユーザーは開催を知ってすぐに参加申し込みをするわけではありません。

ターゲットがイベントに参加するまでにはいくつかステップがあるものです。
そのためには、マーケティングで用いられている購入プロセスのフレームワークを利用すると考えやすいでしょう。

具体的に米国の広告唱道者セント・エルモ・ルイスが最初に提唱した消費行動モデル「AIDA」の場合、以下のように考えられます。

Attention(注目):イベントページがユーザーに見られる回数を多くする
Interest(興味を持つ):イベントページのトップ画像を魅力的にする、タイトルをキャッチーなものにする
Desire(欲しいという欲求):登壇者やイベントで得られる内容など、イベント開催内容をページ内に記載する
Action(購買行動):イベントページへの応募フォームを明確に示す

このようにフレームワークを用いることで、イベント参加までの流れを意識し、ユーザーが思わず参加申し込みをしたくなるようなイベントページが作成できるでしょう。

参照記事:
[ちゃんと区別できてる?AIDMAAISASの違い]
(https://ferret-plus.com/4385)

上記の記事では、AIDA以外にも多くのフレームワークを紹介しています。合わせて参考にしてみてください。

参考:
[イベント集客・告知のノウハウ vol.1 「参加者の気持ちを知ろう!」|Peatixブログ]
(http://blog.peatix.com/eventhacks/syukyaku/know_how1.html)

4.チャネルの性質を意識した施策を打つ

計画が完成したら、実際の集客を行っていきます。
チラシやDMの配布、メルマガ、SNSでの情報発信など、ターゲットにアプローチできるチャネルを使って集客しましょう。

特にFacebookやTwitterのようなSNSでは、イベントページに興味がある人が自分のフォロワーや友達に対してシェアしてくれるかもしれません。
イベントの内容やイベントを準備している様子、前回開催時の感想などを情報発信して、イベントへの興味を高める情報発信を行っていきましょう。

参考:
[イベント主催者が集客のためにSNSで投稿すべき5つの内容|イベントレジスタブログ]
(http://info.eventregist.com/weblog/5-contents-event-organizer-must-post-on-social-network)

5.反響は常にチェックする

チラシの配布やメルマガの配信など、行った施策に対してどのような反響があったのかはチェックするようにしましょう。
メルマガ配信であれば開封率やクリック率、Twitterのツイートであればエンゲージメントなど、それぞれの施策に合わせた効果検証を行います。

また、数値だけでなくイベントに関してSNSでどういったコメントが寄せられているのかをみることで、改善するべき施策を考えられるはずです。
コメントの中には、イベント開催内容についての疑問や質問点もあるかもしれません。
自社では気づいていない部分もあるかもしれないので、定期的にチェックしておきましょう。

6.こまめな告知を行う

話題を呼ぶゲストや特徴的な企画がないイベントの多くは、イベントページ公開後2〜4週間は申し込み数が少なくなってしまいます。

そのような申し込みの停滞期を悪化させないためにも、こまめな告知を行うようにしましょう。
イベントの進捗状況をイベントページやSNSで投稿し続けることで、参加を申し込んだ人にも期待感を持たせることができます。
参加を検討している人にとっても興味をそそる内容であれば、申し込みにもつながるでしょう。

参考:
[イベント集客・告知のノウハウ vol.7 「申込停滞期(公開後2〜4週間)は、こまめな告知を!」|Peatixブログ]
(http://blog.peatix.com/eventhacks/syukyaku/know_how7.html)