チキンラーメンのSNS運用から学ぶ、ファンから愛されるSNS活用のポイント

チキンラーメンの運用するSNSアカウントはどれも3万人以上のフォロワーを獲得し、投稿自体も安定して多くの「いいね!」を得ています。
では、より多くのユーザーから支持される秘訣はどこにあるのでしょうか。2つポイントを解説しましょう。

1.エンゲージメント重視の運営ではビジュアルに訴えかける

チキンラーメンの投稿のほとんどは画像や動画を用いています。
新商品やキャンペーンの告知も含め一貫して「ひよこちゃん」が登場するのも特徴的でしょう。

投稿内容も鶏であるひよこちゃんが鶏肉を食べていたり、雪や桜に埋もれてしまっていたりとユニークな設定となっています。

例えば、上記の投稿では飛行機機内で流れるアナウンスをモチーフに、チキンラーメンに卵を加える際の注意点を解説しています。
投稿は6万リツイートを超え、Twitter上でも大きな話題となりました。

ほかにも警察への密着捜査をモチーフにした「しろたま警察24時」や街の人にチキンラーメンを作ってもらう「レッツ!しろたま」など様々なパロディ動画を作成し、ユーザーを楽しませています。

ですが、このようなコンテンツだけをみると*「ただ面白いだけだと成果には結びつかないのでは?」*と思う方もいるかもしれません。
チキンラーメンでは公式ホームページへの誘導や商品の売上といった点を成果として設定するのではなく、「いいね」や「コメント数」といったエンゲージメントを基本的な成果指標としておいています。

これは安価に手に入る消費財では、より多くのファンを作ることが大切であると言う考え方に基づいており、そのため投稿内容もファンにとって楽しい内容となっているのです。

チキンラーメンのようにエンゲージメントを重視する運営の場合、画像や動画などビジュアルに訴えかける投稿内容を行うのもいいかもしれません。

参考:
[チキンラーメンのSNSポリシー「勝負は1秒」――日清食品 | AdverTimes(アドタイ)] (https://www.advertimes.com/20130710/article120560/)

2.SNSだけでなく複数のチャネルを掛け合わせて活用する

チキンラーメンでは、CMではアプローチできない層にも接点を持つという意味でもSNS運営を行っています。
また、リアルとSNSをつなぐ工夫をしているのも特徴的な取り組みの1つでしょう。
過去に開催した「ひよこちゃんJAPAN TOUR」では全国を巡るひよこちゃんバスでFacebookページの告知をするだけでなく、Facebookページでもひよこちゃんバスの姿を投稿しました。

その結果、Facebookページの投稿を見て「どこに行けばひよこちゃんに会えるんだ」と全国各地のスーパーに多くの問い合わせが届きました。
このようにリアルとSNSでそれぞれのアプローチを行うことで、より大きな宣伝効果を生みます。SNS単体で考えるのではなく、複数のチャネルとの関わりを考えることでユーザーにとっても楽しめるようなイベントや施策を考え出すことができるでしょう。

参考:
[日清食品に聞く、「チキンラーメン」と「カップヌードル」のブランドカラーに合わせたコミュニケーション手法とは|MarkeZine(マーケジン)] (http://markezine.jp/article/detail/16584)