日本国内のTwitterユーザー数は4,000万人(2016年9月)を超えています。

また、年代別に見ると、20代は半数以上、30代は約半分がTwitterを利用しており、日本でSNSをビジネス活用するのであれば避けて通れないサービスのひとつです。

そのTwitterが、先日行った大幅アップデートで話題になったことは以前別の記事でご紹介させていただきました。

参考:
TwitterのUIが変更に!なにがどう変わったのか改めて知っておこう

この記事では、アップデートで行われたUI部分の変更」に着目をしてご紹介させていただきました。

今回行われたアップデートでは、見た目だけでなくUX(ユーザー体験)の大幅な向上も図られています。

今回は、Twitterアプリのリデザインに見る5つのUX/UIに関する考察をご紹介します。

Twitterアプリのリデザインに見る5つのUX/UIに関する考察

1. リアルタイム性とシンプルさを重視

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Source: Wired

以前のグレーのソリッドなアイコンは、より明るい線のアイコンに変わり、リツイートといいねの数はリアルタイムで更新されていきます。
数字がスロットを回すように足されていくので、ツイートがバイラルの形で広がっていくのが体感できるようです。

また、リプライボタンはスピーチバブルのような形になり、以前の矢印アイコンよりも、その目的がより明確になるデザインを採用しています。

以前 こちらの記事でもご紹介しましたが、アイコンは四角ではなく丸になっており、より親しみが持てるようになっています。

ヘッダーテキストは太字がはっきりとしており、ナビゲーションしやすいようになっています。
フッターのホームアイコンはまだ鳥小屋のようになっていますが、鳥が止まる枝木がなくなっており、2つ穴ではなく1つ穴に変化しています。

2. 従来のTwitterらしさは残されている

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Source: Twitter

こうしたさまざまな変化はありますが、それでもなおTwitterTwitterらしさを残しています。
Twitterらしさを決めるのは、ツイートボタンのUIではありません。
アイコンの形でも、文字数制限でもありません。

Twitterとは、言うなれば@realdonaldtrumpであったり、@dog_ratesであったり、それぞれのアクティブユーザー「今何が起きてる?」という問いに答える、この点に集約されるでしょう。

ただ、Twitterは複雑なアプリだと思っている人もいるようです。
実際、ツイートを見るタイムラインの他にも、様々なニュースやハッシュタグの機能などが、これまで同じくらいの重要度で取り上げられていました。

人々がTwitterに求めているのはツイートであり、タイムラインです。
ですので今回のリデザインでは非常にシンプルにするとともに、いつでもホーム画面に戻れるようにアイコンの数を減らし、余計な文字も取り払われています。

3. アバターの位置変更とダッシュボードメニュー追加

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Source: Twitter

今回のTwitterのリデザインの中でも最も特筆すべき変化は自分のアバターアイコンを左上に常に表示しているという点でしょう。
複数アカウントを操作している人は自分がいまどのアカウントを操作しているのかがこれにより一目瞭然になります。

Androidアプリではスライドアウトするダッシュボードは一般的ですが、Twitterもこちらを採用しました。
こうしたアプリーチを採用すれば、他のアプリと似たような作りになってしまうという点ではTwitterにとってはブランド上のリスクも伴います。
しかし、少しでも馴染みのあるものに置き換えることでユーザーTwitterにさらに親近感を寄せてくれるのであれば、こうした二者択一は意味のあるものになるでしょう。

4. 鳥のモチーフがほぼ消えた?

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Twitterのシンボルだった鳥のモチーフは、今ではほとんど消えてしまいました。
もちろん、アイコンはパーソナリティや独自性を示すのに重要な役割を担います。
しかし、国際的な拡大路線を描いているTwitterにとって、そうした特定のモチーフに頼ってしまうのはいけないと、Twitterのデザイナーは考えているようです。

実際、もう一つの典型的な例として、ツイートを作成するために押す「羽ペン」のマークがあります。
西洋では羽ペンを筆記具として使うという意味ですが、例えば日本をはじめとするアジアのマーケットでは必ずしもその意味が伝わらない場合があります。

初期にリツイートアイコンを作り直したのも同じことです。
このリツイートボタンが変わったときに、日本のTwitterユーザーはタイムラインを更新しようとそのボタンをタップしてみましたが、それはそのボタンがリフレッシュボタンのように見えたからです。
そういう理由があってそのリツイートボタンはすぐに撤回され、いまではほとんど四角い形をしたバージョンになっています。

TwitterがやりたいのはTwitterのブランディングではありません。
Twitterのデザイナーであるコールマンの言葉を借りれば、「私たちがやりたいのはコンテンツを手前に、中心にもってくること」なのであり、「(Twitterを使っている)人々がつぶやいていること、投稿していること」なのです。

まとめ

いくつもの見た目の変化はありますが、デザイナーにとって最も驚いた変化は、Twitterを飾る鳥のアイコンがインターフェイスから消えてしまったことです。
しかし、アイコンをインターフェイスから消すことは、Airbnbアプリなどもすでにやっており、引き続きこうした動きは他のアプリからも出てきそうです。

大切なのは、足し算よりも、引き算
そのことを、今回のTwitterのアップデートは実践しています。
ヘッダーアイコンのタイトルを削ったり、アプリからブランド色を消してコンテンツに集中させようとしたりするなどの施策から、Twitterのデザインチームの努力が伺えます。