「この業務、自動化したりシステムを導入したりすればもっと効率良くできるんじゃないかな」と思ったことはありませんか?
ITをうまく活用できれば、業務の効率化やサービスの品質向上につながる効果が期待できます。

今回は優れたIT経営を行った中小企業や組織に贈られる、中小企業IT経営力大賞の受賞事例をご紹介します。中小企業がIT経営するときに参考になる事例なので、自社で取り組めそうな方法がないか確認してみましょう。

中小企業IT経営力大賞とは

経済産業省によると、中小企業IT経営力大賞は下記のように説明されています。

「中小企業IT経営力大賞」とは、経済産業省が関係機関の共催・協力のもとに主催する平成19年度に創設された表彰制度です。
優れたIT経営を実現し、かつ他の中小企業がIT経営に取り組む際の参考となるような中小企業や組織を紹介します。

引用:
経済産業省 中小企業IT経営力大賞ポータル(METI/経済産業省)

これからITを活用して経営しようと思っている中小企業のとって参考にできるような企業が表彰されているので、この機会に目を通しておきましょう。

経済産業賞

株式会社北の達人コーポレーション

株式会社_北の達人コーポレーション|トップページ.png
http://www.kitanotatsujin.com/index.php

株式会社北の達人コーポレーションは、健康食品や化粧品を販売するネットショップを運営しています。
受注・出荷業務やサイト製作、システム開発などは社内で運営しており、顧客の傾向を把握して適切なアプローチをするために、顧客を分析できるシステムを自社開発しました。
開発したシステムによって、10年分の顧客データを分析できるようになりました。
また、売上にも大きく影響がありました。平成21年に544百万円だったのに対し、5年後の平成26年には1,677百万円と約3倍に増加しました。

参考:
株式会社北の達人コーポレーション | IT経営事例

芝園開発株式会社

駐輪場と駐車場をプロデュースする専門企業、芝園開発株式会社___Home.png
https://www.sibazono.co.jp/

芝園開発株式会社は、駐車場や駐輪場の管理・運営を行っています。
インターネットを使って駐輪場の稼働状況をチェックできる環境を整え、駐輪場の運営に活用しました。また社内の情報共有を円滑にするために、ウェブデータベースを導入しました。スマートフォンを使えば、社外からでも社内情報にアクセスできる特徴もあります。
ITシステムを導入した2004年から、駐輪場事業の売上は4倍以上に増加しました。

参考:
芝園開発株式会社| IT経営事例

株式会社ネオマルスコーポレーション

株式会社ネオマルス|NEOMARS_CO.__LTD..png
http://www.neomars.co.jp/

株式会社ネオマルスコーポレーションは、工事の依頼から終了するまでの、人材派遣や進捗管理を一貫して行うサービスを提供しています。
工事の進捗状況を管理できるシステムを導入したことで、工事に必要な仕様書や指示書がシステム上で見られるようになりました。その結果、必要な情報を簡単に確認できるようになり、文書を管理するときの負担が軽減しました。
また、業務効率が上がり平成19年から平成23年の間に工事の手配件数が約2.3倍増加しました。

参考:
株式会社ネオマルスコーポレーション | IT経営事例

日本商工会議所会頭賞

株式会社岡部

株式会社岡部___トップページ.png
http://www.okb100.co.jp/

株式会社岡部は、調理用品や洗濯用品などの家庭用品総合卸売商社です。
ネットショップの利用がより便利になる一方、出荷ミスなど業務効率が悪い状況だったため、ネットショップ事業者に商品を卸すシステムを導入しました。
導入したシステムでは、機能、価格、写真など商品の情報をデータにしてネットショップ事業者に提供し、簡単にネットショップが運営できます。
また、ミスを軽減できるピッキングシステムを導入しました。
システムの導入によって売上が増加し、ピッキングミスや顧客からのクレームは大きく減少しました。

参考:
株式会社岡部 | IT経営事例

田倉繃帯工業株式会社

田倉繃帯工業株式会社__確かな技術で医療を支える_.png
http://www.takura.co.jp/

田倉繃帯工業株式会社は包帯の製造・販売を行っています。
市販の販売管理ソフトに自社が使いやすい機能をカスタマイズして、販売管理システムを導入しました。また、本社と各工場をシステムで相互につなぎ、業務の効率化を図りました。
システムを導入した結果、平成20年度から平成24年度の間に売上が25%増加しました。さらに、約40社の新規顧客を獲得しました。

参考:
田倉繃帯工業株式会社| IT経営事例

全国商工会連合会会長賞

阿波スピンドル株式会社

阿波スピンドル株式会社.png
http://www.awa-spindle.com/

阿波スピンドル株式会社は、精密機械部品や自動車部品など金属製品を製造しています。
紙媒体で情報をやりとりすることが多く複数のシステムを使用しているために、情報共有が効率的に行えていない問題がありました。システムを導入したことで、経営情報や在庫管理、営業情報など各部門の情報を連携し、一括して管理できるようになりました。

参考:
阿波スピンドル株式会社 | IT経営事例

有限会社瑞穂

熊野筆_化粧筆_メイクブラシ|瑞穂.png
http://www.mizuho-brush.com/index.php

有限会社瑞穂は、メイクブラシの熊野化粧筆を製造・販売しています。
販売実績データや商品別の原価など社内に蓄積されたデータを一括で管理できるシステムを導入しました。また、化粧筆を製造するときに使用する部品の在庫管理も、これまで手作業で行っていたものを在庫管理システムを導入しました。
システムによって業務が効率化され、売上が増加しました。

参考:
有限会社瑞穂 | IT経営事例

全国中小企業団体中央会会長賞

株式会社日本エイジェント

愛媛県松山市の賃貸物件、愛媛県の不動産、マンション、お部屋さがしは日本エイジェントへ.png
http://www.nihon-agent.co.jp/

株式会社日本エイジェントは、不動産の経営代行を行っています。
管理物件の入居率を増加させるため、物件情報の検索や予約状況を確認できる仲介支援システムを導入しました。また、無人の店舗でも物件を検索できるシステムを開発しました。
これにより、物件の申し込み件数や仲介手数料収入、入居率が増加しました。

参考:
株式会社日本エイジェント | IT経営事例

丹羽鋳造株式会社

NIWA_Foundry.png
http://niwachuzo.co.jp/

丹波鋳造株式会社は油圧機器用の鋳物を製造しています。
スムーズに製造し進捗状況を効率的に管理するために、財務情報や経理情報を一括で管理できるシステムを導入しました。
システムの導入によって顧客満足度が上がり、平成20年度から平成24年度の間に売上が62%増加しました。

参考:
丹波鋳造株式会社 | IT経営事例

情報処理推進機構理事長賞

株式会社佐藤工務店

株式会社_佐藤工務店.png
http://satokoumuten-1977.co.jp/

株式会社斎藤工務店は、建築土木事業を行っています。
工事現場では悪条件で測量するとき、作業者に危険が伴うことがあります。そこで3次元のマシンコントロールシステムを導入しました。
システムを導入したことでメディアに取り上げられ、会社の認知度が向上しました。また、測量が自動化されたことで、測量する工程が可視化できるようになりました。

参考:
株式会社佐藤工務店 | IT経営事例

株式会社Gio

GRL_グレイル_公式通販サイト.png
http://www.grail.bz/z/index_pc.aspx?sort=new&ts=20170626210000&count=30&guid=on

株式会社Gioはファッションネットショップを運営しています。
販売管理や配送指示を一括で管理できる運用体制を構築しました。また、社内で検索エンジンマーケティングやサイト分析を行っています。
これにより、4年間でネットショップへのアクセス数を月間約1億8,000万PVを達成し、売上も増加しました。

参考:
株式会社Gio | IT経営事例

ITコーディネータ協会会長賞

千蔵工業株式会社

千蔵工業ホームページ.png
http://www.entrard.co.jp/chikura/

千蔵工業株式会社は、駅や病院などで使用される自動ドアを製造しています。
受注や製造、出荷を一括で管理できるシステムを導入し、業務改善を行いました。また、社内メールやグループウェアを導入し、スムーズに情報共有が行える環境を整えました。
システム導入後、注文されてから即日で納品できるようになり、売上が増加しました。

参考:
千蔵工業株式会社 | IT経営事例

株式会社フードケア

株式会社フードケア.png
http://www.food-care.co.jp/

株式会社フードケアは、介護医療用食品の開発・販売を行なっています。
顧客や営業情報を管理できるシステムや、受注・出荷システムを導入したことで、業務効率が向上し、平成19年度から平成24年度にかけて売上が約1.9倍に増加しました。

参考:
株式会社フードケア | IT経営事例

まとめ

IT技術を導入するには、まず自社をしっかり理解しておくことが大切です。
どんな商品・サービスを提供しているのか、商品のターゲットはだれなのか、自社に関することを洗い出しましょう。そこからどんな課題があるのか、どの課題であればITで解決できるのか見えてくるでしょう。
今回ご紹介した事例を参考にしながら、自社でできることを改めて考え直してみましょう。