この記事では、LINE広告の配信面について解説します。

アプローチできるユーザー数の多さから、多くの企業に利用されているLINE広告。ひとつの特徴といえるのが、配信面の多さです。それぞれどんな特徴があり、どんな広告を掲載できるのでしょうか。

LINE広告への出稿を検討している方に向けてわかりやすく解説しますので、ぜひお読みください。

目次

  1. LINE広告の魅力
  2. LINE広告の配信面は14種類
  3. LINE広告の配信面ごとの掲載フォーマット
  4. LINE広告配信で押さえておくべきポイント
  5. 配信面の特徴を押さえたクリエイティブで広告効果を高めよう

LINE広告の魅力

LINE広告は、LINE上で配信する広告です。LINEは月間アクティブユーザー9,300万人に到達しており、すでに日本人の70%が利用しているといわれているコミュニケーションアプリです。年代が幅広い圧倒的な数のユーザーにリーチできる点は、LINE広告の魅力のひとつといえます。

LINEに蓄積している膨大なユーザーデータから、正確なターゲティングができる点も強みです。年齢や興味関心、居住地、行動データなどからユーザーを絞り込み、確度が高いユーザーに向けてアプローチできます。このことから、コンバージョンにつなげやすい広告媒体といえるでしょう。

配信面が多彩な点も特徴のひとつです。それぞれの配信面に適したクリエイティブを展開することで、リーチの確率を高められます。

LINE広告の魅力について、もっと詳しく知りたい方は、以下の記事もぜひチェックしてみてください。ターゲットへのリーチの確度を高めるのに欠かせないターゲティング機能やLINE広告の成功事例などについても詳しく書かれています。

LINE広告とは?他の広告との違いや機能詳細、活用例まで解説

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ディスクリプション

LINE広告の配信面は14種類

LINE広告では、以下の14種類の配信面が用意されています。
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画像出典:LINE Business Guide 2022年10月~2023年3月版
各配信面について簡単に解説します。

トークリスト

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画像出典:LINE for Business 「LINE広告」
トーク一覧の最上部に表示される配信面です。コミュニケーションのためによく見られる画面のため、特にユーザーの目に触れやすい配信面だと考えられています。LINE広告のなかでも半分以上のシェアを占めている配信面です。

LINE NEWS

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画像出典:LINE for Business 「LINE広告」
LINE上で無料配信されているニュースメディアです。さまざまなジャンルのニュースが配信されています。ニュース記事の画面に広告を配信できます。LINE NEWSを利用しているユーザーは、一般的なユーザーよりも購買率が高いことが確認されています。

LINE VOOM

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画像出典:LINE for Business 「LINE広告」
ショート動画を投稿・視聴できるプラットフォームです。サービスの性質上、動画広告を違和感なく配信できます。公式アカウントをブロックしているユーザーに広告を届けられる点もポイントです。

ウォレット

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画像出典:LINE for Business 「LINE広告」
LINE利用できる決済システム上の配信面です。管理画面下部に、バナー型の広告を配信できます。

LINE BLOG

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画像出典:LINE for Business 「LINE広告」
多くのユーザーが情報発信の場として利用しているブログサービスです。芸能人がインフルエンサーがブログを掲載しており、ユーザーとのコミュニケーションの場となっています。ブログ記事の表示前の画面に広告を配信できます。

LINEポイントクラブ

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画像出典:LINE for Business 「LINE広告」
LINE上で各種サービスのポイントを貯められるポイントサービスです。主に40~50代のユーザーに利用されています。

LINEショッピング

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画像出典:LINE for Business 「LINE広告」
1億点超の商品を展開しているLINE上のショッピングサービスです。女性ユーザーに広く利用されています。商品一覧のページ広告を配信可能です。

LINEチラシ

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画像出典:LINE for Business 「LINE広告」
地域ごとに配布されているチラシをLINE上で確認できるデジタルチラシサービスです。表示されるチラシはユーザーごとにパーソナライズされます。TOPページ、および商品ページの下部に広告が配信されます。

LINEクーポン

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画像出典:LINE for Business 「LINE広告」
さまざまな形態の店舗で利用できるクーポンを配布するサービスです。クーポン表示画面の下部に広告を配信できます。

LINEマイカード

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画像出典:LINE for Business 「LINE広告」
ユーザーが所持しているポイントカードをLINE上でまとめて管理できるサービスです。10~50代の幅広い年代のユーザーに利用されています。カードの管理画面下部に広告が表示されます。

ホーム

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画像出典:LINE for Business 「LINE広告」
LINEのさまざまサービスへの入り口となる画面です。ユーザー自身が使いやすいようにカスタマイズできます。広告はホーム画面の下部に表示されます。

LINE Monary

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画像出典:LINE for Business 「LINE広告」
お金に関するコンテンツを提供しているサービスです。保険・投資・節約の話題を取り扱っています。広告はホームフィード内、記事リスト内、記事ページ内で配信されます。

LINEファミリーアプリ

LINEがさまざまなサービスと連携して提供しているアプリの総称です。以下のようなアプリがあります。

  • LINE camer
  • LINE DECO
  • LINE NEWS
  • LINE Tools
  • LINE MALL
  • LINE Q
  • LINE マンガ
  • LINE Card

LINE広告ネットワーク

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画像出典:LINE Business Guide 2022年10月~2023年3月版
さまざまなアプリと連携して配信できるネットワーク広告です。LINEファミリーアプリのほか、外部のサードパーティアプリとも連携できます。

LINE広告の配信面ごとの掲載フォーマット

上記の配信面はそれぞれ対応しているフォーマットが決まっています。広告掲載したい配信面にフォーマットを合わせなければなりません。各配信面の対応フォーマットは以下のとおりです。
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画像出典:LINE Business Guide 2022年10月~2023年3月版

掲載フォーマットは静止画と動画に分けられ、形式やサイズによってさらに細分化されます。以下では、静止画と動画のフォーマットについてくわしく解説します。

静止画

静止画のクリエイティブは、後述する動画のクリエイティブと比較して低コストで制作できる点が魅力です。モバイルデバイスで表示されることを考え、視認性を意識する必要があります。各配信面での表示サイズを意識して、わかりやすいクリエイティブを作ることが大切です。スマホで撮影した写真をトリミングしただけの画像などシンプルなクリエイティブでも、ユーザーによっては十分アピールできるケースがあります。

静止画のフォーマットは以下のような種類に分けられます。

●Card

1200×628pxの静止画フォーマットです。スマートな印象になりますが、スペースが限られているため情報を詰め込むことはできません。テキストなどを入れると見づらくなってしまいます。ほとんどすべての配信面に対応している汎用的なフォーマットです。

●Square

1080×1080pxの正方形のフォーマットです。スマホの画面に大きく広がるためインパクトがあります。Cardと同様、多くの配信面に対応しています。

●Carousel

Squareと同じく、1080×1080pxの正方形のフォーマットです。最大10点の画像を掲載できる点が特徴です。スライドすると画像を切り替えられます。シリーズ、ラインナップをまとめて紹介したい場合に便利なフォーマットです。「LINE NEWS」「LINE VOOM」「LINE BLOG」「LINEポイントクラブ」に対応しています。

●画像(小)

600×400pxの小さな画像とテキストで構成されたフォーマットです。テキスト部分は
タイトル、企業名、アクションボタンに分けられます。画像はかなり小さいため、多くの情報量を詰め込むことは困難です。「トークリスト」「LINE NEWS」「ホーム」「LINEファミリーアプリ」「LINE広告ネットワーク」に対応しています。

●画像(アニメーション)

画像(小)同じサイズ・構成で、イラストやテキストのモーション再生ができるフォーマットです。「トークリストのみに対応しています。

動画

動画のフォーマットは多くの情報量をユーザーに伝えられる点が特徴です。コンバージョンにつなげるため、再生3秒までの訴求力が重要視されています。

一方で、静止画のフォーマットと比較してコストが大きくなりやすい点がデメリットです。動画内の演出はコストに大きく影響します。シンプルな演出の動画でも十分効果が出る場合もあるため、必要な演出を慎重に見極めることが大切です。

動画のフォーマットは以下の種類に分けられます。

●Card

画面比率16:9の動画を配信するフォーマットです。一般的な動画配信サイトと同じ比率となっています。動画フォーマットのなかでは、最も多くの配信面に対応しています。

●Square

画面比率1:1の正方形の動画を配信するフォーマットです。あまり一般的ではない比率のため、一見してインパクトがあります。ただし、16:9で動画を制作している場合は正方形にトリミングしなければなりません。Cardと同じく、多くの配信面に対応しているフォーマットです。

●Vertical

画面比率9:16の縦長の動画フォーマットです。「LINE VOOM」「LINEファミリーアプリ」「LINE広告ネットワーク」に対応します。「LINE VOOM」で配信する場合は、上下が切れた3:4の比率で表示されるため注意が必要です。全画面表示にすると、9:16の比率に切り替わります。

LINE広告動画についてもっと詳しく知りたい方は、以下の資料も参考にしてみてください。広告動画を活用するには欠かせない基礎知識をやさしく解説しています。

▼LINE広告動画の最新活用ガイドはこちら

誰にでも簡単にわかる!LINE広告動画の最新活用ガイド

誰にでも簡単にわかる!LINE広告動画の最新活用ガイド

LINE動画広告の活⽤を検討するにあたり、知っておきたい基礎知識を解説致します。

LINE広告配信で押さえておくべきポイント

LINE広告配信で知っておいていただきたい2つのポイントを紹介します。

広告の配信面は細かく指定できない

LINE広告では、特定の配信面を指定することはできません。広告の出稿主が選べるのは、以下の3つの設定のみです。

  • LINEサービスのみ
  • LINE広告ネットワークのみ(配信不可アプリの設定可)
  • 両方(自動配置)

設定に応じて配信面が自動選択されるため、特定の配信面にのみ広告を掲載し続けることはできないのです。

配信面の細かな指定はできないものの、細かくターゲティングを行い広告配信することで、コンバージョンを高めることが可能です。ターゲティングに関しては、以下の記事で解説されていますので、参考にしてみてください。

参考記事:LINE広告とは?他の広告との違いや機能詳細、活用例まで解説

掲載したい配信面に対応したフォーマットでクリエイティブを作成する

上記のとおり配信面を指定することはできません。しかし、掲載したい配信面に合わせたフォーマットでクリエイティブを作成することは大切です。

配信面によって対応しているフォーマットは異なります。フォーマットを変えることで、ある程度、掲載される配信面を限定することは可能です。また、同じクリエイティブを異なるフォーマットで用意しておくことで、掲載される配信面を増やすことができます。

配信面の特徴を押さえたクリエイティブで広告効果を高めよう

LINE広告の配信面のなかでは「トーク」が最も一般的ですが、他の配信面もたくさんのユーザーの目に留まります。利用しているユーザー層も異なるため、ターゲットユーザーの目に留まる配信面に広告を表示させることは重要です。

LINE広告では配信面の指定はできませんが、各配信面の対応フォーマットに合わせてクリエイティブを作成することで、狙った配信面への表示を期待できます。配信面の特徴を押さえたクリエイティブで広告効果を高めましょう。