なぜソーシャルメディアが提供するライブ動画配信サービスが伸びるのか

ライブ動画配信は以前からさまざまなサービスが提供されていましたが、ソーシャルメディアの提供するサービスは何が違うのでしょうか。
まず、これまでのサービスはライブ動画配信のサービス単体で独立していました。UstreamであればUstream、ニコニコ生放送であればニコニコ動画の中だけで、独自のプラットフォーム上で完結してしまいがちです。

それに対し、FacebookやTwitterといったソーシャルメディア自体がライブ動画配信サービスを一つの機能として提供することで、ユーザーの輪が一気に広がります。以前のライブ動画配信サービスがソーシャルメディアを介してシェアされて広がるということはありましたが、あくまで外部リンクを引っ張ってくるというものです。しっかり見るためには別のビューアーアプリを開かないといけないという面倒臭さもあり、あくまで独立した別のサービスとなっていました。

ライブ動画配信の機能自体がソーシャルメディアに組み込まれることで、外部のサービスではなく、ソーシャルメディアの1コンテンツとしてユーザーに提供することができます。この点を理解しておけば、画像や動画、文章などでコミュニケーションを取る現在のソーシャルメディアマーケティングにも十分生かすアイデアが出てくるのではないのでしょうか。

ソーシャルのユーザーに紐づいて、配信設定が可能

ソーシャルメディア上でライブ動画配信が行えるようになって変化した部分として、動画の公開範囲があります。ソーシャルメディアを介すことで、ユーザー単位で公開範囲を設定することができます。
Periscopeの場合は誰でも見られる一般公開の他に限定公開があり、相互フォローのユーザーの中から指定して限定的に公開することが可能です。またFacebook Liveの場合はさらに細かな設定ができ、限定されたコミュニティのみに向けて配信をすることが可能です。

このようにソーシャルメディア上でのライブ動画配信サービスは、ソーシャルメディアのユーザーという単位に紐づいた機能が多く存在しています。不特定多数に配信するのではなく、さまざまな施策をユーザー別に切り分けて配信することが可能です。また、Facebook Liveを利用した社内の情報共有など、業務上で活用できるシーンが増えてきています。

Periscopeをマーケティング利用するならメディア特性を理解する

Periscopeを始めとしたライブ動画配信サービスを、どのようにマーケティングに活用していけばいいのでしょう。
基本的には、通常のソーシャルメディアマーケティングの考え方と変わりません。ソーシャルメディア上で展開されているサービスであれば、通常のコンテンツと変わらず画像、動画などに次ぐ一つの選択肢として考えていいでしょう。

現状、Twitter、Facebook、LINE、インスタグラムなどの主要ソーシャルメディアがそれぞれのプラットフォーム上にライブ動画配信サービスを展開していますが、機能的な差はさほどありません。しかし、それぞれのソーシャルメディアで利用しているユーザーの層が違ってくるため、アプローチできるユーザーの属性が変わってきます。インスタグラムであれば20代女性が強いなど、各ソーシャルメディアの特性を理解することが、ライブ動画配信活用で非常に重要になってきます。

まとめ

依然としてTwitterは莫大なアクティブユーザーを抱えており、多くの人の生活に溶け込んでいます。
自社の魅力を伝える面白いコンテンツを企画し、Periscopeという武器を使って、ぜひ新たなソーシャルマーケティングに挑戦してみてください。