デザインや見た目のきれいさを先行しがちなWebサイトの構築。しかし自社Webサイトのリニューアルや新規構築をする際には、むしろユーザーの共感を得られる内容を軸に考えることが重要です。ユーザーの共感を獲得し、成功に導くWebサイト作りに発揮するのがブリーフィングです。この記事では、ブリーフィング方法を始め、結果を出すWebサイトに必要な7つのポイントやコツを紹介します。

目次

  1. 成功するWebサイト作りのコツは「共感」と「理解」
  2. Webサイト構築でのブリーフィング方法
  3. 【種類別】成功するWebサイト作りのコツ
  4. 共感と理解を深めてWebサイトを成功させよう

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Webサイトを成功させるために必要な7つのポイント

Webサイトを成功させるために必要な7つのポイント

成果を上げるための7つの確認事項についてご説明します。

成功するWebサイト作りのコツは「共感」と「理解」

インフルエンサーや企業がSNSで多くのフォロワーを獲得しているのは、発信内容が多くの人の共感を呼んでいるからです。自社Webサイトを成功させるには、多くのユーザーの共感および理解を獲得できるサイト作りができるかによるといえます。

Webサイトの明確な目的・目標なくして成功なし

ユーザーの共感を得るサイト作りには、自社サイトの目的・目標を明確にすることが欠かせません。そのためには、サイトのメインターゲット像を明確にし、ターゲットがもつ課題(ニーズ)の解決につなげられるか?という視点から目的や目標を具体化することが大切です。

自社とユーザーの利害が一致する点を見つける

ユーザーの共感や理解、その先の行動を促進させる効果的な Webサイトを制作するためには、ユーザーによる「自社を理解」・自社による「ターゲットを理解」するという、両者の理解がマッチするポイントを抽出することが大切です。

ブリーフィングシートを活用しよう

先にも述べたとおり、成功するWebサイト作りには以下2点が重要です。

  • ユーザーのニーズに沿ったWebサイトの目的・目標を明確にする
  • 自社とユーザーの利害が一致する点を抽出する

これらを社内で共通理解し、明確化するには、ブリーフィングがおすすめです。ブリーフィングとは、「簡単な報告・指令」「要旨の説明」という意味で、ビジネスにおいては「説明、あるいは報告」の意味で用いられます。Webサイト構築でのブリーフィング作成には、次の6つのメリットがあります。

1. Webサイトの構成・表現を戦略に基づいて作ることができる
2. 戦略を明確にすることで、より良い構成・表現を生むことができる
3. 構成・表現を考えるにあたっての指針とすることができる
4. 無駄なアイデア・時間を費やさずに、絞り込んだアイデアを生み出せる
5. 構成・表現をチェックするにあたって明確な判断ができる
6. 構成・表現の軸がぶれた時に、立ち返ることができる

とはいえ、複数人で抜けや漏れがなくブリーフィングを行うにはどうしたらよいの?と思う方もいることでしょう。そんな場合は、チームで話し合うべきポイントをまとめたブリーフィングシートの活用しましょう。

ブリーフィングシートを活用することで自社・ターゲットを理解し、 Webサイトの目的・目標を明確化でき、効率的に最大限の効果を生み出す戦略を組み立てることができます。

▼成功するWebサイトを作る!ブリーフィングシートのテンプレートはこちら

Webサイトを成功させるために必要な7つのポイント

Webサイトを成功させるために必要な7つのポイント

成果を上げるための7つの確認事項についてご説明します。

Webサイト構築でのブリーフィング方法

ブリーフィングはマーケティングの方向性を確定させるためにも重要なプロセスです。Webサイト構築においても、社内のコンセンサス確認やWeb制作会社との内容すり合わせ等情報共有のためにも、事前に十分なブリーフィングを行っておく必要があります。

ポイントに沿ってブリーフィングを行う

Webサイト構築で成功するためには、以下のポイントを押さえたブリーフィングを行うと効果的です。

  1. 自社の特徴を認識する
  2. ターゲット像を明確にする
  3. 伝えたいメッセージを明確化する
  4. 競合と自社のパワーバランスを認識する
  5. Webサイトの目的とゴールを決定する
  6. Webサイト公開後、ユーザーに期待すること
  7. サイト訪問後とってもらいたい次の行動

一つずつ解説します。

Point1.自社の特徴を認識する

Webサイトで展開する商品・サービスの魅力や独自の取り組み、他社と比べて優位性のある特長など、「強み」を明確にします。

社内では当たり前のことと思われてることでも、潜在的に商品・サービスに関心のあるユーザーにはファンとなりうる要因であり、後押しとなる訴求ポイントとなります。Webサイト構築では、ユーザーの目線で自社の特徴を客観的に見つめ、特徴を強みと再認識することが大切です。

Point2.ターゲット像を明確にする

商品・サービスを使用する可能性が高いユーザーを選び出し、ターゲットを決めます。重要なことは、「どんな人に売りたいか」ではなく、買ってくれそうな人、こちらを向いてくれそうな人を探し出すことです。ターゲット像はBtoCBtoBといったビジネスモデルにより考え方が異なります。

BtoCの場合
ターゲット層を絞り込む際は、年齢や性別、居住地など大まかなセグメントではなく、自社商品やサービスの特性を細かく分類し、関心を持ちやすいターゲット像を掘り下げます。

例えば、単に10代・20代から30代後半の女性、都会で生活する女性すべてというような分類でなく、趣味は〇〇でアウトドアが好きな30代女性といった、より具体的なターゲット像を作りましょう。
BtoBの場合
業種・業態、規模・売上高・全国展開の有無だけでなく、創業からの年数や経営状況などの企業状況を含めて、購入の可能性が高い企業を絞り込みます。広いターゲット層から自社の商品・サービスに関心を持つ層をいかに絞り込んでいけるかが重要となります。

Point3. 伝えたいメッセージ明確化する

ターゲットに商品・サービスを購入・使用してもらうためには、商品・サービスを提案し、メッセージとして届ける必要があります。提案する場合のポイントとしては

  • 商品・サービスの強み
  • 他社と比べた場合の違い

をメッセージとして強調し伝えます。

さらに、商品・サービスを使用することでターゲットにもたらされるメリットを伝えることが重要です。使用後にこう変わる、悩みがこう解決されるなど、使用後の変化を具体的で事実に基づいたイメージで伝えましょう。

Point4.競合と自社のパワーバランスを認識する

競合他社との違いを明確にアピールするために、自社の強みをいかに商品・サービスの利点として転換していけるかを考えます。アピールする強みには、単なる特徴としてではなく、競争上最大の強みとなるものを選ぶ必要があります。

競合の商品・サービスを客観的に分析し、機能面での優位性の有無を確認します。具体的には商品の場合、成分・味・香り・色など、サービスで言えば技術力・性能・時間や効率性・安全性などで分析し、競合との差異を認識します。次に、ユーザーの心に影響を与える価値を考慮し、自社の優位性を検討します。

Point5.Webサイトの目的とゴールを決定する

Webサイトを公開する目的や、優位性を訴求することで販売や契約に結びつけます。ユーザーにどういったアプローチであれば商品・サービスを認知し、購入・契約へと行動を移してくれるのかを深く考え、明確に訴求・表現する必要があります。

そうした施策は、認知拡大のみならず、購入・契約への動機づけや、差別化による購買層の拡大などを生み出していきます。

また、Webサイトで達成したいゴールを明確に設定することは、サイトの収益率の向上や効果を測定する上でも重要なことです。自社の課題に合わせた、Webサイトでクリアするべきゴールを設定しましょう。

ゴール設定例
・「〇人の問い合わせを集める」
・「月間〇人のアクセスを集める」
・「ターゲットからの好感を得る→ブランドページの滞在時間を〇分」

Point6・7

Point6・7の「Webサイト公開後、ユーザーに期待すること」「サイト訪問後とってもらいたい次の行動」は下記の資料に掲載されています。Webサイトにアクセスしたユーザーへのアクション誘導ポイントについて説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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Webサイトを成功させるために必要な7つのポイント

Webサイトを成功させるために必要な7つのポイント

成果を上げるための7つの確認事項についてご説明します。

7つのポイントを整理し俯瞰する

7つのポイントに沿ってブリーフィングしたのち、次のようなフォーマットに内容を整理します。まとめる際は、俯瞰し客観的に記すことがコツです。
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【種類別】成功するWebサイト作りのコツ

ブリーフィングした内容をWebサイトに反映する際には、Webサイトの種類別制作のコツもふまえつつ構築することが大切です。コーポレートサイト、BtoCサイト、BtoBサイトそれぞれに制作上のコツを紹介します。

コーポレートサイト

コーポレートサイトは自社の情報を発信する企業の公式サイトです。コーポレートサイトの役割は広く企業情報を認知してもらうこと、ブランディング製品情報の告知など複数の目的に使用されるため、Web施策の要としての役割があります。サイト構築の際は、次のポイントを押さえておきましょう。

  1. Web環境等に対応するため、3~5年おきにリニューアルする
  2. サイトデザインは企業イメージを優先、「企業らしさ」をアピール
  3. スマホ等でもストレスなく見れるようマルチデバイス対応に
  4. CMSコンテンツ管理システム)の導入で、効率的な運営を

BtoCサービスサイト

BtoCサービスサイトでは、ユーザーの興味・関心を惹きつけるアプローチで集客し、エンゲージメントに至ることを目的とします。ユーザーを惹きつけるアプローチ方法は、販売する商品・サービスによって手法が異なります。いずれもCV数の拡大と購買・契約を狙いますが、予約が必要な美容院やホテル等は予約システム導入を、商品の場合はECサイトへの誘導を効果的に行う必要があります。

  1. ユーザーに身近なデバイスのスマホで閲覧できるように最適化
  2. 検索エンジンで上位表示されるキーワード選定とサイト構造を設計
  3. メルマガなどユーザーとの接点を積極的に持つ施策をうつ
  4. 魅力が伝わるファーストビューに注力する

BtoBサービスサイト

BtoBサービスサイトはホームページへの集客、企業からの問い合わせを獲得し、契約に結び付けるのが目的です。Webサイト構築のポイントは、サイトデザインの方向性やファーストビューへの注力、上位表示への施策などコーポレートサイト、BtoCの場合と共通する部分はありますが、BtoBでは特に次のポイントを行うと効果的です。

  1. 問い合わせや資料請求など次のアクションを誘導するCTAを設置する
  2. 購入後のイメージをしやすい導入事例を入れる
  3. 効果の出ていない部分を修正し、PDCAを回す
  4. 検討期間を短縮してもらうため競合他社との比較表などで決断しやすくする

BtoBサービスサイト作りの成功のコツについてもっと詳しく知りたい方には、以下の記事もおすすめです。

参考記事:BtoBマーケティングの第一歩。勝つための「サイト制作」の基本

理解と共感を深めてWebサイトを成功させよう

Webサイトのリニューアルや新規構築では、ユーザーの理解と共感を獲得できる内容をいかに実現できるかが大きなカギとなります。ユーザーが最終的に購買や資料請求など、エンゲージメントを結ぶ過程では、企業が発信する情報に心が動かされるモチベーションの有無が大きく関わってくるのは言うまでもありません。

そうした共感を得るサイト作りには、ポイントを整理したブリーフィング作成が重要です。ブリーフィングにはWebサイトの構成・表現を戦略に基づいて作ることができるなど多くのメリットがあります。今回記事で紹介したコツを参考にしながら、ブリーフィング作成にトライし、共感を深めるサイト作りに役立ててください。

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Webサイトを成功させるために必要な7つのポイント

Webサイトを成功させるために必要な7つのポイント

成果を上げるための7つの確認事項についてご説明します。