Microsoftといえば「Windows」、とOSを思い浮かべる人も多いかもしれません。
確かに、かつてはAppleの「Macintosh」とOSの座を争うこともありました。
しかし、MicrosoftはもはやOSというよりも別の分野での成功を狙っています。

実際のところ、2017年5月10日から12日までアメリカのシアトルで行われた開発者向けイベント「Microsoft Build 2017」では、「クラウドこそがMicrosoftのビジネスである」と言わんばかりに、クラウドへのシフトを鮮明に打ち出しています。
Windows 10などのクライアントOSも、クラウドに接続することを前提に、OSアプリケーションが開発されています。

そういう意味では、MicrosoftはWindowsにこだわってはいません。
かつてはWindowsやMacでしか動いていなかったWordやExcelなどのOffice製品も、2014年末にはiOS版が登場し、その後も次々にiOS上で動くアプリケーションをリリースしています。

今回は、Microsoftがこっそりリリースしていた便利なiPhone&iPadアプリをご紹介させていただきます。
インストールしておけば便利なアプリばかりです。ぜひ参考にしてみてください。

Microsoftがこっそりリリースしていた便利なiPhone&iPadアプリ9選

1. Microsoft翻訳

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Microsoft翻訳は、文字や音声、会話、撮影した写真やスクリーンショットなどを、60以上の対応言語で翻訳可能な翻訳アプリケーションです。
旅行に出かける時には、言語データを事前にダウンロードしておくことで、オフラインで翻訳を行うことが可能です。

注目したいのは、単なるテキスト翻訳だけでなく、写真やスクリーンショットの中にある文字も、手軽に翻訳できる点です。
また、旅行時に便利な、それぞれの言語を使って2人で会話する時に便利な画面分割モードも搭載。
自分の端末を接続して最大100人と複数の言語で直接会話ができる、多人数でのチャット翻訳機能まで付属しています。

Microsoft翻訳のブラウザ拡張機能を利用することで、Safari上でサイトを他の言語に翻訳することもできます。
Apple Watchを使っていれば、Apple Watchに向かって話しかければ即座に翻訳が返ってくるという高機能ぶりです。

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2. MSNニュース

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MSNニュースアプリでは、朝日新聞デジタルや東洋経済オンラインなど、さまざまなニュース配信ベンダーのニュースを無料で閲覧することができます。
政治や経済、海外の話題から、最新技術やビジネスシーンですぐに役立つニュースが配信されています。

MSNニュースアプリでは、マイニュース機能が提供されており、自分の興味・関心をあらかじめトピック登録しておけば、気になる話題の最新ニュースをいつでもチェックすることが可能です。
また、アプリ自体も自分好みにカスタマイズできるので、文字サイズからカテゴリの並べ替えまで、自分の読みやすい設定にすることができます。

設定メニューで言語や地域を設定すれば、指定した地域のニュースを配信することもできます。
アメリカやイギリス、中国など、世界各地のさまざまなニュースを現地の言葉で読むことができるので、生きた情報をその場でリアルタイムに確認することもできます。

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3. Sway

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SwayはOfficeファミリーのアプリケーションの1つで、伝えたいストーリーをデジタルで形にすることができるアプリケーションです。

Swayは、画像やテキスト、他のWebサービスの埋め込みタグなどを組み合わせて、トランジション効果などを加えて簡単に動きのあるコンテンツを作ることができます。
その意味ではPowerPointに似ているとも言えますが、プロ向けの資料作成ツールではなく、簡単な自由研究の記録やインタラクティブなアルバムなどに使うイメージです。

Swayで作成したコンテンツは、Webブラウザで閲覧できる形で共有でき、ホームページへの埋め込みも可能です。
この点でも、OneNoteやPowerPointとは違ってWebライクなアプリと言えるでしょう。

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4. Office Lens

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Office Lensはスマートフォンのカメラを使って手軽にスキャナーのようにキャプチャーすることができるアプリです。
画像は、編集可能なWordファイルやPowerPointプレゼンテーション、PDFなどに変換することもできます。

Office Lensを使えば、ホワイトボードや黒板上のメモなどがデジタル化され、重要な書類や名刺も簡単に整理することができます。
印刷された文字や手書きのメモはOCRによって自動認識されるので、画像内の単語を検索したり、コピーして編集したりできます。

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5. Microsoft Selfie

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Microsoft Selfieは、自撮り(セルフィー)と写真補正に特化したフォトレタッチアプリです。

このようなアプリはたくさんありますが、Micsoft Selfieには「インテリジェント補正モード」が搭載されており、年齢や性別、肌の色調や照明など、さまざまな要素すべてを1クリックで補正し、自然に仕上げるこちができます。

また、セルフィーを撮影する際には、光が弱い場所で自動的に「ノイズ除去モード」がオンになったり、連写を使って効果的にノイズを減らします。
さらに、逆光などの際に、自動的に露出を補正して鮮明な写真にすることができます。
セルフィースティックや撮影タイマーにも対応しています。

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6. Yammer

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Yammerは、いわばエンタープライズ版のFacebookのようなソーシャルネットワークサービスです。
Yammerを使うことで、組織内の適任者に連絡をしたり、チーム全体で情報を共有または検索したり、プロジェクトやアイデアを整理したりできます。

Yammerでは他の部署ともシームレスにつながるので、組織図に煩わされることなく柔軟なコラボレーションを取ることができます。
25ヶ国語をサポートしているので、異なる言語のユーザー同士でもシームレスにメッセージ翻訳を使ってやりとりすることが可能です。

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7. Power BI

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Power BIは、事前に読み込んだExcelやSQL、SalesforceやGithubからの各種ソースをもとにレポートを作成し、KPIとしてまとめてリアルタイムにデータを閲覧することができるアプリケーションです。

Power BIは、iPhone・iPod Touch、iPadだけでなく、Apple Watchにまで対応しているので、さまざまなデバイスで重要なビジネス情報にライブアクセスすることができ、ダッシュボードを閲覧したりレポーティングをどこからでも表示して操作することができます。

また、ダッシュボードでデータを探索し、電子メールやテキスト メッセージで、同僚と共有することが可能です。

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8. Microsoft To-Do

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Microsoft To-Doは、Todoistにも似た、美しいUIを持つToDoアプリケーションです。
To-Do を利用することで、毎日行う必要のある最も重要なタスクを把握し、優先順位を付けて完了できます。
Office 365との連携も可能です。

アプリケーションにはAIが搭載されており、インテリジェントな提案によって毎日のタスクに優先順位を付けるのに役立ちます。
アルゴリズムに基づいてTo-Doリストの優先順位を判断できるので、今するべき最も重要なことが何かを毎日教えてくれます。

もちろん、リマインダー、期日、メモをリストに追加することも可能です。
通知を出したり、カテゴリ分けをしてリストを整理することもできます。

iOSアプリケーションのほか、Web版も用意されているので、外出先でもやるべきことを確認することができます。

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9. Cortana

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Cortanaは音声認識にも対応しているパーソナルアシスタントAIです。
iOSにはSiriが標準で利用可能ですが、CortanaをApp Storeからインストールすることで、パソコンやiPhoneと連動してさまざまなことをこなしてくれます。

例えば、家の近くで野菜を買うというリマインダーを職場のパソコンで作ると、帰り道にCortanaがiPhoneでリマインドしてくれます。
カレンダーに予定を入れる、メールを送る、何かを検索するなど、いろいろなことをCortana に頼んでみてください。
位置・時間によるリマインダーは、Cortanaを使った最も便利な機能の一つです。

天気、株価、ニュース、その他重要な情報をパソコン・携帯を連動して追跡することもできます。
地域によって交通情報を調べることもできます。

便利な機能がたくさんあるので、場合によってはSiriよりも好んでCortanaを使うようなiPhoneユーザーもいるようです。

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