Project Common Voiceとは?Mozillaが推し進めるオープンソースの音声認識プロジェクト
Project Common Voice
Screenshot on Project Common Voice
ほとんどのエンドユーザーにとって、世界を変える、世界規模の巨大なプロジェクトに参加するチャンスというのは日常生活の中ではほとんどないのかもしれません。しかし、音声認識の世界では、例えばSiriに向かって「Hey, Siri! 今日の天気は?」と話しかけるだけでも、(おそらく無意識的ではあると思いますが)Appleにあなたの肉声を提供することで「Siri」というプロジェクトの改良を手伝っていることになります。
ただ、何度も申し上げるように、SiriはAppleによるクローズドなプロジェクトです。「自由なインターネット」の世界で、自分たちエンドユーザーの力を結束させてパワフルなイノベーションを起こすには、オープン化したプロジェクトに関わるのが一番いい方法です。
Project Common Voiceでは、ボランティアであるエンドユーザーの皆さんが、2つの方法を使って、このオープンソースの音声認識システムが「学習」する手伝いをすることができます。最終的には、Mozillaは2017年後半に、オープンソースデータベースを公開するために、10,000時間分の音声データを集約するのをゴールにしています。
もちろん、Googleのような巨大企業も、あなたの声を使って音声認識システムを「教育」しています。こうした企業は、「無料」のサービスを提供している代わりに肉声を手に入れようとしています。Mozillaの場合は、音声認識エンジンはオープンソースなので、肉声を提供することでより発展に貢献している感覚がつかめるでしょう。
Project Common Voiceへの貢献の仕方
このプロジェクトへの貢献の仕方は大きくわけて3通りあります。プログラマーでなくともプロジェクトに貢献することができるので、自分に合った方法を探してみましょう。
1. Speak
Screenshot on Project Common Voice
Project Common Voiceでは肉声のデータを集めています。そこで、Speakと書かれているメニューを押すと、例文テキストが表示されるので、ボタンを押して例文テキストを読み上げてみましょう。
Screenshot on Project Common Voice
また、読み上げた音声データの人口統計に関しても収集しているので、Profileメニューで設定をしておきましょう。
2. Listen
Screenshot on Project Common Voice
話すのに自信がない場合でも、肉声データを聴いて検証することでお手伝いをすることができます。Listen では、他のユーザーが読み上げたデータを聴いて、本当にテキスト通りに読み上げているのかを「Yes!」か「Nope.」を押して検証していきます。
3. Contribute
もしあなたがプログラマーだった場合には、実際にプログラム開発の現場で貢献することもできるでしょう。Contribute メニューは実際にGitHubにつながっているので、直接オープンソースプロジェクトに参画することが可能です。
- インターネット
- インターネットとは、通信プロトコル(規約、手順)TCP/IPを用いて、全世界のネットワークを相互につなぎ、世界中の無数のコンピュータが接続した巨大なコンピュータネットワークです。インターネットの起源は、米国防総省が始めた分散型コンピュータネットワークの研究プロジェクトARPAnetです。現在、インターネット上で様々なサービスが利用できます。
- データベース
- データベースとは、複数のアプリケーションまたはユーザーによって共有されるデータの集合体のことです。特定のテーマに沿ったデータを集めて管理され、検索や抽出が簡単にできるようになっているものを指します。
- Googleとは、世界最大の検索エンジンであるGoogleを展開する米国の企業です。1998年に創業され急激に成長しました。その検索エンジンであるGoogleは、現在日本でも展開していて、日本のYahoo!Japanにも検索結果のデータを提供するなど、検索市場において圧倒的な地位を築いています。
- テキスト
- テキストとは、純粋に文字のみで構成されるデータのことをいいます。 太字や斜線などの修飾情報や、埋め込まれた画像などの文字以外のデータが表現することはできませんが、テキストのみで構成されたテキストファイルであれば、どのような機種のコンピューターでも共通して利用することができます。
- テキスト
- テキストとは、純粋に文字のみで構成されるデータのことをいいます。 太字や斜線などの修飾情報や、埋め込まれた画像などの文字以外のデータが表現することはできませんが、テキストのみで構成されたテキストファイルであれば、どのような機種のコンピューターでも共通して利用することができます。
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