スマホ向けに広告を出稿する前に知っておきたい2つの事実

では、スマートフォン向けに広告を出稿する際には、どういったことに注意すればいいのでしょうか。スマートフォン向け広告についての調査結果から、特に気をつけたい2つ注意点をご紹介します。

1. 3割近くの人が広告を誤ってクリックしている

マイボイスコム株式会社が2017年7月に行った「【 スマートフォン広告 】に関するアンケート調査」によると、スマートフォン広告が表示された際に*32.1%の人が「広告の画像・動画やリンクを間違えてクリックした」*と回答しています。
これは、意図的にクリックしたと答えた13.8%を大きく上回っており、多くの人が誤クリックしていることがわかります。

クリック数に応じて広告費が請求されるプランの場合、誤クリックは請求額が上がるのみで成果には結びつきません。

このような誤クリックに対して、広告配信サービス各社は対策をとっています。
例えば、Googleは2015年にスマートフォン向け広告のクリックのうち50%は偶然によるものであるとして、ディスプレイ広告のクリック範囲を明確にするアップデートを行いました。

参考:
Inside AdWords: Better click quality on display ads improves the user and advertiser experience | Google Inside AdWords
[スマートフォン広告のアンケート調査|ネットリサーチのマイボイスコム] (http://www.myvoice.co.jp/biz/surveys/22810/index.html)

2.スマートフォン向け広告はネット広告全体と比較しておよそ19%読まれる確率が低い

マイボイスコム株式会社が2017年7月に行った「【 スマートフォン広告 】に関するアンケート調査」では、ユーザーが広告の内容を読んでいるかどうかの調査も行っています。

調査の結果、直近1年間にスマートフォン広告が表示された人うち「広告の内容はだいたい読む」は1.9%、「興味があるものは読む」は26.4%となりました。
一方でほとんど読まないという人は69.1%となり、大半の人が広告を読んでいないことがわかります。

では、スマートフォン向け以外の広告では、どうでしょうか。
AdRoll株式会社ではインターネット広告全般に対して広告を意識して見ることがあるかどうかの調査を2017年に行っています。
この調査によるとインターネット広告を意識して見る頻度について、「よくある」と回答したユーザーは全体の10.1%、「たまにある」と回答したユーザーは37.0%となりました。

2つの調査を比較すると、広告の内容を意識して読むかということに対して、ポジティブな反応を示したのはスマートフォン向け広告では28.3%、ネット広告全体では47.1%と*18.8%*もの差があります。

質問内容が若干異なるため、必ずしも比較対象にはならないかもしれませんが、ネット広告全体と比較してもスマートフォン向け広告は読まれていない可能性が高いことがわかるでしょう。

参考:
[スマートフォン広告のアンケート調査|ネットリサーチのマイボイスコム] (http://www.myvoice.co.jp/biz/surveys/22810/index.html)
[【マーケター・消費者別】インターネット広告に関する意識調査発表マーケターの課題は「ラストクリック依存からの脱却」 |AdRoll株式会社]
(https://www.adroll.com/assets/pdfs/press/jp-consumer-insight-research-release.pdf)