それぞれ正しい方法でデータを取得しよう

「ゴール達成」「サイト内の行動」「集客チャネル分析」などのデータはそれぞれ取得の方法が微妙に異なります。それぞれ正しい計測、分析方法を理解し、リリース前に設定しておきましょう。

ゴール設定

ゴールの設定は、そのサイトごとで何を目的にしているかによって異なります。ECサイトであれば「商品の購入」、プレゼントキャンペーンであれば「応募」、サービス紹介のLPであれば「資料ダウンロード」など「ユーザーの行動」である場合が多くあります。
また、情報サイトやブログなどでは、その場で何かを購入してもらうなど具体的なアクションがない場合もあります。そのようなサイトでも、目的から逆算して考え、何かしらの評価基準を設けておきましょう。

情報サイトなどの場合、コンテンツを読んでユーザーにより理解を深めてもらうことを目的としている方も多いでしょう。またブログを読んでもらうことで、理解を深め、親近感を持ってもらいたいというケースもあります。

そのような場合には「しっかりコンテンツを読んでもらえたか」を基準に評価すると良いでしょう。そのための具体的なゴールの指標として「読了にかかる分数以上の滞在」や、「見てもらったページ数」などが考えられます。

例えば記事を読むのに5分かかるのであれば「5分以上の滞在」をゴールに設定しましょう。商品について詳しく知ってもらいたいのであれば、「3ページ以上の閲覧」を目標に設定してみましょう。
何をゴールとするか決定したら、Googleアナリティクスで「目標」を設定しましょう。
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歯車のアイコンから「管理」のページにいき、「目標」のボタンを選択します。
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目標を設定する際に選べる種類には「到達ページ」「滞在時間」「ページビュー」「イベント」があり、それぞれにあった条件を選びます。
「商品購入」がゴールであれば、「到達ページ」で申込完了ページURLを指定します。「資料ダウンロード」であれば「イベント」を選び、別途ダウンロードする際に計測するイベントを設定してトリガーにしましょう。
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目標が設定できれば、何回達成されたのか、どのくらいの確率で達成されたのかの分析ができるようになります。

サイト内の行動

ゴールに向けユーザーどのような導線をたどったかを分析することも重要です。トップページから入ってきて、商品購入までの間のどこで離脱してしまったのかなどを細かく見ていくことで、サイトの課題を発見することができます。

ページページビューなどはGoogleアナリティクスで基本的には網羅できているため、特別な設定をする必要はありません。
しかし、「特定のリンクをクリック」や「ダウンロードボタンをクリック」、「特定の動画を再生する」など細かな行動までトラッキングしたい場合は、別途イベントを設定する必要があります。

イベントは目標設定と違い、Googleアナリティクス側での設定ではありません。サイト側でリンクをクリックした際に、Googleアナリティクスが認識できるような形式でデータを飛ばす必要があります。

テキスト

上記のようなかたちでサイト側のタグに埋め込む形で設定します。
また、これらのあらゆるタグを簡単に一元管理できるようになるツール「Googleタグマネージャー」も活用されています。

集客チャネル

実際にサイトにはどこから人が流入してきたのかを分析することは、効果測定において非常に重要です。Googleアナリティクスは、どこからサイトに流入してきたかを判別するデフォルトの設定が充実しており、「検索流入」「他サイトからの非リンク」「ダイレクト」「ソーシャル」などを自動的に判別します。

しかし、広告メルマガなど「その他」にあたる参照元はリンクにパラメータをつけて定義する必要があります。
その際に利用されるのが、UTMパラメータです。リンクの後ろにGoogleアナリティクスで認識できるパラメータをふることで、デフォルトの設定と同じように参照元を個別に定義することができます。

http://www.example.com/?utm_source=”参照元”&utm_medium=”メディア”&utm_campaign=”キャンペーン名”

広告の出稿の際に指定するURLの後ろに、どの出稿先からの流入かわかるように参照元を設定するなどして利用します。また、メルマガを配信する際に記載するリンクにも同じようにパラメータをふることでトラッキング可能になります。