企業のマーケティング活動に動画を取り入れる事例が増えていますが、せっかく動画を完成させたのに、思ったほど視聴されなかった……という経験を持つ担当者も少なくないはずです。

動画をきちんとターゲットに届けるためには、動画の企画制作自体はもちろんのこと、“視聴してもらうためのテクニック”も重要になります。

そこで本稿では主に、コーポレートサイトやサービスサイト、LP等のWebページに掲載する動画を対象に、「動画が全然視聴されない!」という残念な事態を回避するための6つのポイントをご紹介していきます。
  

動画の企画制作前に知っておきたい6つのチェックポイント

1. 視聴者(ターゲット)設定は正しいか?

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動画の企画制作は、視聴者像(ターゲット層)を正しく捉えることからスタートするといっても過言ではありません。年代、性別などのデモグラフィックはもちろんのこと、そのブランドや商品を利用する顧客やユーザーがどのような人たちなのか、より具体的にイメージしましょう。

そうすることで、訴求すべきメッセージや、動画の演出・トンマナの方向性が定まっていきます。例えば、特定の演出方法や映像技法が流行しているとしても、それが視聴者層に受け入れられるものでなければ、今回の映像には取り入れるべきではないという判断ができるようになります。
  

2. 視聴者の期待に応える内容になっているか?

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動画を制作する際、企業側が発信したいメッセージ、知ってもらいたい情報をいかに表現するか、という視点で考えがちです。しかし、それが本当に視聴者が望んでいる内容なのか、今一度、見直しましょう。

Webページに掲載する動画も広告と同じで、常に視聴者(ターゲット)のインサイトの理解が重要です。視聴者がどういう経路でそのページや動画に接触し、どのような心理状態なのか、何を知りたいと思っているのか、ということをきちんと整理し、それに基づいた動画の企画にすることが大切です。視聴者が求めている情報やコンテンツをきちんと提供できていなければ、視聴されなくても仕方ありません。

その上で、情報をわかりやすく伝えることができているか、視聴者が引き込まれるような構成になっているか、といった映像クオリティの向上を目指しましょう。
  

3. 冒頭で引き付けているか?動画が長すぎないか?

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人々のアテンションスパンは8秒まで短くなり、金魚の9秒をも下回ると言われています。そのため、動画の冒頭で視聴者の関心を強く引き、そのまま視聴したいと思わせることができなければ、早々に離脱してしまう可能性が高まります。

さらに可処分時間の奪い合いが起こっている現代において、人々が情報を処理するスピードはどんどん速まっています。どれだけその商品に関心があり、情報を求めている人であっても、悠長に何十分も動画を眺めてくれる可能性は低いと考えるべきです。動画を全部視聴するのに10分も20分もかかるとわかった時点で視聴意欲が低下する恐れもあるため、目安として2〜3分、長くても5分以内にまとめた方が良いでしょう。
  

4. 動画への導線はあるか?

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Webページに動画を置いておけば、みんな見てくれるだろうと思ってはいけません。

たとえ価値ある動画を掲載しても、ページ訪問者に動画の存在を認識してもらえなければ、視聴される可能性は低くなります。

コンテンツの流れやデザイン的なアテンションに沿って、ページ訪問者が自然に動画にたどり着き、動画を視聴したくなるようなUIを設計しましょう。
  

5. 動画の紹介文やサムネイルは適切か?

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その動画をとおして何を得られるのか、といった動画を視聴する意義をページ訪問者が理解しなければ、再生ボタンをクリックすることはないでしょう。

そこで重要なのが、動画に関する紹介文やサムネイル画像です。この動画が何を伝えるもので、視聴者にどのようなメリットがあるかを、動画への誘導文やサムネイルで適切に伝えることが大切です。

「商品の詳しい使い方についてはこちらの動画をご覧ください」「実際のユーザー様の声をご紹介します」など動画の内容を端的にテキストで解説し、その内容に連動するクオリティの高いサムネイルを用意しましょう。

ただし、動画の内容に則さず、ただクリックを促すための誤解を招くような表現は避けましょう。
  

6. SEOを行っているか?

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動画を掲載しているWebページは、検索結果の上位に表示されやすいというデータも存在しますが、そもそも動画SEOを適切に行っていなければ、その効果は期待できません。

YouTube動画を埋め込むのであれば、動画のタイトル、説明、タグサムネイルの設定に注意を払いましょう。そうすることで、検索エンジンが動画の「内容」を正しく認識できるようになり、SEO効果を期待できます。

また、検索エンジンは、動画の「質」も見ています。質を表す指標とは、再生時間や視聴維持率等です。そのため、チェックポイント1〜3でご紹介したような、動画の企画や内容の面で質を高め、多くの人により長く視聴してもらうことが、SEOにもつながるのです。
  

7. アナリティクスを有効活用しているか?

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Web動画は、制作して公開して終わり、ではありません。各種分析ツールを活用して、動画や掲載ページへの反応を把握した上で改善を図るPDCAを回せるのが、Web動画の大きなメリットです。たとえ現時点で動画があまり視聴されていなくても、挽回のチャンスはあるのです。

まずは、無料で利用できるGoogleアナリティクスやYouTubeアナリティクスを使い、動画のどのポイントで多く離脱しているのか、どのようなワード検索でページに流入しているのか等を把握しましょう。また、Googleが提供しているA/Bテスト機能(Googleアナリティクスのウェブテストや、Googleオプティマイズ)を活用し、例えば2パターンの動画サムネイル画像のうち、どちらの方が効果指標が高くなるのかを検証することもできます。

これらの様々なデータに基づき、動画やページのブラッシュアップ、SEO強化につなげていくことで、より多くの人に動画を視聴してもらえるようになるでしょう。
  

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まとめ

動画制作にかかる費用はこの数年でだいぶリーズナブルになりましが、貴重なマーケティング予算を投じることには違いありません。

大切な時間やコストといったリソースを無駄にしないためにも、今回ご紹介したチェックポイントを意識して、今後の動画施策に取り組んでみてください。