企業のWebマーケティング施策の1つとして、YouTubeのような動画配信プラットフォームや、インスタグラム、Facebookなど各種SNSを通じて動画を活用する機会が多くなりました。そこで自社でも動画を使った施策を検討しているWeb担当者もいるのではないでしょうか。

しかし、初めて動画マーケティングを実施するのであれば、そもそも何から始めたら良いのかわからないこともあるでしょう。もし、動画を自社で内製するのであれば、最初に行うべきは機材の調達です。

スマートフォンでも気軽に動画撮影を行えますが、企業のマーケティングやプロモーションという視点で考えるとクオリティは非常に大切です。そのため、専用のビデオカメラや各種機材をそろえてみましょう。

今回は、自社で動画撮影を内製する上でそろえておくべき機材と選び方のポイントをまとめました。機材は1度そろえれば長期的に利用できるため、自社に必要な機材はなにか慎重に選定してみてください。

自社で動画撮影を行う上で用意しておきたい機材7選

自社で動画撮影を内製する場合に必要な機材を紹介します。それぞれ、どういった用途で利用するのかも併せて確認してみましょう。

1.ビデオカメラ

ビデオカメラは動画撮影を行う上で主軸となる機材です。基本的に市販のビデオカメラを選べば問題はありません。とはいえ、ビデオカメラはグレードによって価格はピンキリです。

ハンディタイプの入門機は5万円前後で購入できますが、映画で利用するようなシネマカメラと呼ばれる分野のカメラになると数百万円という機材もあります。基本的に、フルHD以上の画質の機種であればYouTube等にアップロードする上で問題ありません。

また、映像のなめらかさにこだわる方は、フレームレートに着目してみてください。フレームレートとは1秒あたりに表示する画のコマ数です。30fpsが標準のフレームレートと言われており、テレビ番組と同等のなめらかさです。また、近年ではさらになめらかな60fpsに対応したカメラも発売されているため、スローモーション映像など画を引き延ばして加工する必要がある場合の選択肢として検討するのも良いでしょう。

2.外付けマイク

多くのビデオカメラには標準でマイクが搭載されています。そのため、カメラ1台で基本的な動画撮影を完結させることができます。しかし、屋外撮影やトークが中心の動画であれば、外付けマイクの利用をオススメします。

繊細な音も収録できるほか、指向性の高いガンマイクであれ「ビュービュー」と吹く風切り音のようなノイズを防ぐことができるからです。また、マイクの品質が高いほどクリアな音質で収録できるので、動画編集時に音声加工の手間を減らすことができます。

外付けマイクはメーカーによって、ステレオミニ端子、XLR端子など複数の接続方式があります。自身が利用しているカメラの接続方式に合わせて対応している機種を購入しましょう。

3.照明(室内撮り向け)

室内で動画撮影をする上で必要になるのが照明機材です。肉眼では明るく感じる場所でも、カメラを通すと非常に暗く映ってしまうことがあります。また、照明の位置によって人物や商材に不自然な影ができてしまうことも考えられます。

そこで照明機材を別途利用することで、上記のような問題を解決できます。例えば、室内の明るさを補強したり、陰を消すことができるため、室内撮影であればぜひ利用してみましょう。

また、暖色系・寒色系など特定の色味を持つ照明を利用することで、動画にフィルター加工を施したような撮影も可能です。

4.三脚

また、撮影時は手ぶれを防ぎ、画角をキープするために三脚や照明スタンドを利用することが大切です。近年のビデオカメラの多くは、手ぶれ補正機能を搭載した商品も販売されていますが、必ずしもすべてのブレを防げるわけではありません。

例えば、カメラの水平に大きく動かすパンニングという手法を手持ちで行うと、わずかに上下にブレることがあります。それを防ぐためにも動画向けに設計された三脚を利用してみてください。

5.動画編集ソフト

動画編集ソフトは撮影した動画を加工するために利用します。不要な部分をカットしたり、効果音やテロップを挿入するためには必須と言えるでしょう。

動画編集ソフトは無料で利用できるものから、Adobe Premiere Proのようなプロ向けの有料ソフト、スマートフォンで加工ができる動画編集アプリなど様々な種類が存在します。

もし初めて利用するのであれば、高機能なソフトよりもシンプルで使い勝手の良いソフトを選択してみましょう。

6.パーマセルテープ

パーマセルテープとは、三脚や照明の固定、撮影位置の目印、小道具の貼り付けなど多目的に活用できるテープです。

養生テープやマスキングテープでも代用することができますが、パーマセルテープは貼り付け時の強度が高く、剥がした際に糊の跡が残りにくいという特徴があります。

例えば、照明機材のように熱を発する機材では一般的なテープを用いると糊が溶け、跡として残りやすくなります。機材の不調にもつながる可能性があるため、保護という観点からもパーマセルテープを活用すると良いのではないでしょうか。

7.交換レンズ(上位機種もしくは一眼レフカメラ使用時)

交換レンズは一部のビデオカメラや動画対応のデジタル一眼レフカメラを利用する際に用意しておくと便利な機材です。すべてのカメラが対応しているわけでは無いため、必須ではありません。

交換レンズを利用することで目的に応じた画角で撮影することができます。屋外で風景を取り入れた動画を撮影したい場合は、広い画角を撮影できる広角レンズが便利です。

また、商品紹介動画のように特定の商材にフォーカスした動画であればマクロレンズという近距離撮影向けのレンズもあります。それぞれカメラメーカー別に発売されているため、購入の際はかならず対応メーカーを確認してみましょう。

自社で動画撮影を行う上での機材選びのポイント

1.屋外や屋内、人物や商品など目的に応じてカメラを選ぶ

ビデオカメラはメーカーや分野によって様々な商品が販売されています。自社で動画撮影を行う際、何をメインの被写体として撮影するかに合わせてカメラを選びましょう。

例えば、屋外撮影であれば広角から望遠まで撮影できるビデオカメラ、屋内であれば明るく撮影できる機能に強みを持ったビデオカメラがオススメです。

また、被写体の背景をボケさせた雰囲気で動画撮影をしたいのであれば、動画対応のデジタル一眼レフカメラがオススメです。目的を決めた上で、家電店などで試し撮りをしてみると良いでしょう。

参考:
【 機材についての基礎知識 ビデオカメラ編 】 ビデオカメラの種類や使い方・撮り方について|マップレンタル

2.動画撮影や編集スキルに合わせてソフトを選ぶ

上述の動画編集ソフトの項目で解説したように、自身のスキルに合わせた編集ソフト選びを行うことが大切です。

動画編集ソフトを初めて利用するのであれば、カットや効果音の挿入などシンプルな機能で構成されたソフトがオススメです。初心者向けのフリーソフトもあるため、購入する前にフリーソフトをチェックしてみるのも良いでしょう。

もし、今後本格的な動画撮影を内製化する計画があるのであれば、プロ向けの動画編集ソフトを導入し、利用方法を学びながら編集に取り組むという手段もあります。

参考:
動画作成する人必見!おすすめ作成・編集ソフト11選と基本用語を解説|ferret

3.照明など代用できる機材があれば活用する

照明は必ずしもカメラ専用の商品を用意しなくても良い場合があります。例えば、小規模な撮影スペースで商品紹介やハウツー動画を撮影する場合、卓上のスタンドライトを活用することもできます。

その際、輝度の調整ができる製品がオススメします。撮影シーンに応じて適正露出で撮影できるためです。また、白色のコピー用紙を反射させることでレフ板の代わりにもなるため、身の回りの機材で利用できるものが無いか探してみるのも手段です。

まとめ

動画撮影と聞くと、カメラさえ用意すれば大丈夫と感じてしまいがちです。しかし、企業の動画マーケティングを目的とする場合、商材の特徴や企業のイメージを多くのユーザーに訴求するために「動画のクオリティ」に気を配る必要があります。

映像の品質を向上させるためには撮影テクニックや編集方法も大切な要素ですが、イメージ通りの動画を撮影するためにも機材選びも重要です。

被写体は人物なのか商材なのか、シチュエーションは屋内なのか屋外なのかのように目的に応じて機材を選定してみてはいかがでしょうか。