ECサイトの成功と失敗を分けるのは「ストーリー」の有無-顧客と関係を構築するコツを徹底解説
ECサイトを確実に成功させることのできるメソッドは存在しません。
ただ、成功している店舗の多くが共通して取り組んでいるポイントがあります。
10年間ECコンサルティングに従事してきたKDDIコマースフォワード株式会社の佐久間氏は、*「成功している店舗はストーリーを設計している」*と話します。
「ストーリー」と聞くと、売上には一見関係ない施策に感じるかもしれません。
しかし、顧客とのコミュニケーションを深めていくためのストーリーを設計できているかどうかが、成功と失敗を分ける大きな分岐点となるようです。
今回は、ネットショッピングモール「Wowma!」を運営するKDDIコマースフォワード株式会社監修のもと、同社ECコンサルティング事業部リーダー佐久間氏にECサイトが成功するためになぜ「ストーリー」が必要なのか、どのようにストーリーを設計すればいいのかを伺いました。
今回お話を伺ったECコンサルタント
KDDIコマースフォワード株式会社 ECコンサルティング部 第二グループ 兼 第四グループ グループリーダー
佐久間 史人氏
【プロフィール】
ホームページ制作会社で営業職に従事した後、2011年に株式会社ディー・エヌ・エー入社。ECコンサルタントとして大手店舗やポテンシャルは高いが伸び悩む店舗の引き上げを担当。その後グルメを中心とした特集企画からグルメカテゴリの戦略設計に携わった後、現在はライフスタイル領域(家電・インテリア・スポーツ・アウトドアなど)の戦略設計およびマネジメントに従事
ECサイトに限らず、ビジネスを始めるならまずは「自社の武器を言語化すること」
ferret:ECサイトが成功するためには、新規顧客からリピーターに繋げていく施策が不可欠だと思うのですが、その流れを作るには何をすればいいのでしょうか。
佐久間氏:
まず、新規顧客にアプローチする前の戦略設計から考えなければいけません。
ECサイトに限った話ではありませんが、商品を売るなら自社の強みを*「言語化」することが重要だと考えます。*
仕入れ力、接客力、商品力など、明確な強みだと言えるポイントを見つけなければ勝つのは正直難しい。
ferret:明確な強みを見つけるのは実際難しいと思うのですが、担当されてきた店舗の強みはどのように見つけられてきたのでしょうか。
佐久間氏:
強みを言語化するために、とにかく「なぜ」を深ぼるようにしていましたね。なぜこの商品を売りたいのか。なぜ人はこの商品を欲しがるのか。なぜこの商品でなくてはダメなのかというように。
ただ、それでもなかなか見つからない場合もあります。そんな時にヒントになるのは*「お客様の声」*です。
お客様がなぜ自社を選んでくれたのか?の本質を突き詰めれば、自社の強みが見えてきます。
想定外のニーズを発見できることもあるので、お客様の声をいただいているのであればぜひ確認していただきたいですね。
成功している店舗は「One to Oneマーケティング」を実施している
佐久間氏:
自社の強みを言語化し明確に出来た後、ようやく具体的な施策を考えるフェーズに入ることが出来ます。
ferret:ECサイトで売上を上げるためには様々な施策が必要になると思うのですが確実に抑えておくべきなのはどれでしょうか。
佐久間氏:
ECサイトの成功の鍵は*「リピーターを獲得できるか」どうかにあります。
そしてリピーターをしっかり獲得できている店舗様は「One to Oneマーケティング」*を実施しています。
「One to Oneマーケティング」とは、各お客様に合わせたコミュニケーションをとるマーケティング手法を指します。
購入直後は直接的な売り込みは一切せず、アフターフォローに徹したり、購入いただいた商品がなくなりそうな頃に商品案内のメルマガを送ったり、それぞれ一人ひとりのお客様のタイミングに合わせた接客を実践できているところは堅調にリピーターを伸ばしています。
実際お客様全員と向き合うことは難しいので、ユーザーデータを蓄積して、どのお客様にいつアプローチをすべきかを仕組み化することも重要です。
近年はあらゆるユーザーデータが取れるようになったので、よりOne to Oneマーケティングが実践しやすい環境ができてきていますね。
One to Oneマーケティングを実施するために必要なのは「ストーリー設計」
ferret:では、「One to Oneマーケティング」を実践するにはどのようなステップを踏めばいいのでしょうか。
佐久間氏
まずはとにかく徹底的にユーザー視点に立って、お客様がどのようなタイミングで自分の店舗を知って、回遊して、購入し、リピートいただけるのかをストーリーとして描きます。
最初の接点からリピーターになっていただくまでをストーリーとして捉えることで、全体の施策に一貫性が生まれます。
施策に一貫性が生まれて、お客様へのメッセージが統一されると、店舗の強みや個性が伝わりやすくなります。
店舗ページとメルマガで全く異なる印象を与えてしまっている店舗は少なくありません。
ECサイトが急増している今、何を買うかだけでなく「どこで買うか」が意識される時代になっています。
誰だって信頼できる店舗で買い物したいですし、そこで感動するような接客をされたら記憶に残りますよね。
無数の店舗のなかでいかに一人ひとりの顧客に覚えていただけるか。そのために、ストーリー設計は欠かせません。
誰か一人、具体的な人物像を元にストーリーを作ってとりあえず検証してみることが重要
ferret:ストーリー設計は、店舗運営者自身ですぐにできるものでもないかと思うのですが、うまく作るコツはあるでしょうか?
佐久間氏:
そうですね。ストーリーはそう簡単に作れるものではありません。
最初から完璧なものを作ることはほぼ不可能なので、とりあえずストーリーを作って、早く検証フェーズに入ることが正です。
まずは自社のターゲットユーザーのコアとなる具体的なユーザー像とそのユーザーの具体的な生活行動を思い浮かべます。性別や居住地など統計的な情報というよりは、職業や趣味嗜好、家族構成、いつどんなきっかけでECサイトに触れるかなど詳細な生活パターンを誰か一人具体的な人を思い浮かべて設計します。
例えば仕事帰りの電車の中でECアプリを立ち上げるか、もしくは検索エンジンで欲しいものを探すかなど、詳細な生活パターンが想定できればストーリーを作成しやすくなりますよね。
ストーリーを作成したら、その設計した具体的な人物と出会うためにはどこに露出すればいいのか(集客)、ページに載せるべきメッセージは何なのか(LPO)など、具体的な施策に落とし込んで実践しましょう。
実践して、設計した人物像やストーリーが適切なのかを検証します。
リピーターが想定より増えない場合は改善点を調査します。
ストーリー設計は難しそうだから避けたいと思う方もいるかもしれませんが、まずストーリーを作らなければ何も検証できません。
検証ができないということは、改善もできないということです。
最初から大正解を狙おうとせず、小さく早く検証することを心がけましょう。
ECモールに出店されている場合は、担当のECコンサルタントに頼るのも1つの手です。
ストーリーをリピーター獲得施策につなげるためのメルマガ運用ノウハウ
ferret:ストーリーを活かしたリピーター獲得施策を行うとなると、やはりメルマガが重要なのでしょうか。
佐久間氏
そうですね。まず、ECサイトのメルマガは大きく「販促メール」と「フォローメール」の2つに分類できます。
販促メールは季節性の高い商品(バレンタイン前後のチョコや母の日前後の生花など)をキャンペーンで打ち出すものです。
メールの件名にはキャンペーンだとわかりやすく伝わるよう「金額・値引き率・キャンペーン期限」を入れるのが原則です。
一方、フォローメールは設計したストーリーに沿って配信します。
こちらは期間限定ではなく、長期的な関係構築を目的としているので、最初は逆に売り込みをしないのが原則です。
店対人というより、人対人でコミュニケーションする感覚を持てるといいですね。
ただ、世の中的にメールを読む行為自体がトレンドから外れてきているのも事実です。
メルマガに執着する必要はないので、コミュニケーションツール自体も、先ほど設計した具体的な人物像に沿って選定するべきですね。
リピーター獲得施策をやる前に。新規顧客は十分獲得できていますか?
佐久間氏にお話しいただいた通り、店舗が取り組むべきは*「自社の強みの言語化」と「ストーリー設計」*です。
競合や市場の状況は変化していくため、常に検証と改善が必要でしょう。
ではその手前の、新規顧客を獲得するための施策はどうでしょうか。
顧客との関係性を構築するためのストーリー設計はもちろん重要ですが、そこに注力して新規顧客の獲得が片手落ちになっては本末転倒です。
リピーターが増えても、新規顧客を獲得し続けなければ売上は伸びません。
顧客と向き合うための施策に集中したいのであれば、強力な集客力を持つECモールを利用するのが合理的でしょう。
今、ECモールに出店するのであれば、「Wowma!」がオススメです。
効率的に新規顧客を獲得したいなら「Wowma!」に出店しよう
https://wowma.shop/features.html
【Wowma!オススメポイント】
・3,800万人のauユーザーにアプローチできる
・auサービスとスムーズに連携するよう導線設計されている
・出店数がまだ多くないのでプロモーション費用をおさえつつ露出を増やせる
KDDIコマースフォワードが運営するスマホ特化型のネットショッピングモール「Wowma!」は、KDDIのグループ会社が運営しているので3,800万人のauユーザーにアプローチしやすく、高い集客力が期待できます。
スマートフォン基準で開発された「Wowma!」は、スマホユーザーとの親和性が高く今後高い伸び率が見込めます。
まだ開設して日が浅く、出店数は他モールに比べると少ないので今が狙い目でしょう。
今なら入会金、月会費が無料で実質固定費はなく、費用は販売手数料のみです。
どのネットショッピングモールから始めようか迷われている方は、まずは「Wowma!」を利用してみてはいかがでしょうか。
【Wowma!連載シリーズ】
3,800万人を抱えるauが総合型ECモール「Wowma!」でeコマースに本格進出!今あえてEC市場に参入する狙いとは?|ferret [フェレット]
初心者こそモールを使い倒そう!ECの成功率を限りなく上げる5つのメソッド|ferret [フェレット]
ベテランECコンサルが語る、モールで月商1,000万円以上を売り上げる店舗が必ず実践しているノウハウ12選|ferret [フェレット]
- コンサルティング
- ビジネスはより高度化し専門的になっています。そこで、事業者のみならず専門家を呼び、彼らからアドバイスを受けながら、日々の活動を確認したり、長期の戦略を考えたりします。その諸々のアドバイスをする行為自体をコンサルティングといい、それを行う人をコンサルタントと言います。特別な資格は必要ありませんが、実績が問われる業種です。
- コンサルティング
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- リピーター
- リピーターとは、商品やサービスに愛着を持ち、繰り返し利用してくれるお客様のことです。 リピーターを獲得することは、ホームページを使って売上を上げるためにも重要な指標の一つと言えます。
- リピーター
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- リピーター
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- マーケティング
- マーケティングとは、ビジネスの仕組みや手法を駆使し商品展開や販売戦略などを展開することによって、売上が成立する市場を作ることです。駆使する媒体や技術、仕組みや規則性などと組み合わせて「XXマーケティング」などと使います。たとえば、電話を使った「テレマーケティング」やインターネットを使った「ネットマーケティング」などがあります。また、専門的でマニアックな市場でビジネス展開をしていくことを「ニッチマーケティング」と呼びます。
- マーケティング
- マーケティングとは、ビジネスの仕組みや手法を駆使し商品展開や販売戦略などを展開することによって、売上が成立する市場を作ることです。駆使する媒体や技術、仕組みや規則性などと組み合わせて「XXマーケティング」などと使います。たとえば、電話を使った「テレマーケティング」やインターネットを使った「ネットマーケティング」などがあります。また、専門的でマニアックな市場でビジネス展開をしていくことを「ニッチマーケティング」と呼びます。
- メルマガ
- メルマガとは、電子メールにて発信者が、情報を配信する手法の一つで、『メールマガジン』の略です。 一部有料のものもありますが、多くのメルマガは購読も配信も無料で行っています。
- リピーター
- リピーターとは、商品やサービスに愛着を持ち、繰り返し利用してくれるお客様のことです。 リピーターを獲得することは、ホームページを使って売上を上げるためにも重要な指標の一つと言えます。
- マーケティング
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- マーケティング
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- リピーター
- リピーターとは、商品やサービスに愛着を持ち、繰り返し利用してくれるお客様のことです。 リピーターを獲得することは、ホームページを使って売上を上げるためにも重要な指標の一つと言えます。
- ページ
- 印刷物のカタログやパンフレットは、通常複数のページから成り立っています。インターネットのホームページもまったく同じで、テーマや内容ごとにそれぞれの画面が作られています。この画面のことを、インターネットでも「ページ」と呼んでいます。ホームページは、多くの場合、複数ページから成り立っています。
- メルマガ
- メルマガとは、電子メールにて発信者が、情報を配信する手法の一つで、『メールマガジン』の略です。 一部有料のものもありますが、多くのメルマガは購読も配信も無料で行っています。
- ターゲットユーザー
- ターゲットユーザーとは、自社の商品やサービスを利用するユーザー、または、運営するホームページの閲覧を増やしたいユーザーを、性別、年代、職業など、様々な観点から具体的に定めることを指します。
- アプリ
- アプリとは、アプリケーション・ソフトの略で、もとはパソコンの(エクセル・ワード等)作業に必要なソフトウェア全般を指す言葉でした。 スマートフォンの普及により、スマートフォン上に表示されているアイコン(メール・ゲーム・カレンダー等)のことをアプリと呼ぶことが主流になりました。
- 検索エンジン
- 検索エンジンとは、インターネット上に無数に存在するホームページのデータを集め、ユーザーにそれらを探しやすくしてくれるサービスのことです。「検索サイト」とも呼ばれます。代表的な検索エンジンとしては、Yahoo! JAPANやGoogleなどがあります。また、大手検索エンジンは、スマートフォン向けのアプリも提供しており、これらは「検索アプリ」と呼ばれています。
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- LPO
- LPOとは、インターネット広告や検索エンジンなどの外部からのリンクで表示される際の最初のページである「ランディングページ」を、そのページの作成者の意図にもっとも適した形に最適化することを言います。Landing Page Optimizationの略でランディングページ最適化とも呼ばれます。
- リピーター
- リピーターとは、商品やサービスに愛着を持ち、繰り返し利用してくれるお客様のことです。 リピーターを獲得することは、ホームページを使って売上を上げるためにも重要な指標の一つと言えます。
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- キャンペーン
- キャンペーンとは、インターネット上のサイトにおいて、ファン数を増やし、購買行動を促すためにおこなう懸賞キャンペーンなどのマーケティング活動のことです。キャンペーンにはファン数を増やすだけでなく、ファン獲得以上のリアル店舗の来店者数を増やす、資料請求者を増やす、実際の購買を増やすなどの目的があります。
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- スマホユーザー
- スマートフォンを保有、利用している人をスマホユーザーと呼びます。 スマホユーザーは年々増加傾向にあります。IT専門調査会社 IDC Japan 株式会社の発表によると、2014年のスマホ加入者数は6,277万人、2017年のスマホ加入者数は7,401万人と予測しています。(2013年10月発表)
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