2017年、当社(株式会社サイバー・バズ)では、インフルエンサーマーケティングの考え方や手法が大きく変化し、これまでよりもインフルエンサーによる発信がマーケティングにおいて重要な役割を担うようになってきたことを改めて実感できた1年でした。

そこで本記事では、今回を前編として計2回にわたって「2017年に変化を見せたインフルエンサーマーケティングの振り返りと、2018年大切にしたい4つのポイント」というテーマで、インフルエンサーマーケティングの現在についてご説明します。

これからマーケティング施策として「SNSを積極的に取り入れていこう」と検討している企業担当者の方にオススメです。ぜひお役立てください。

参考:
インフルエンサー|ferret マーケティング用語辞典
【事例から学ぶ】インスタグラムのインフルエンサーを起用したプロモーション!効果検証のポイントとは?|ferret
【インフルエンサーとは?】基礎から学ぶインフルエンサーマーケティング手法|ferret
  

変革の時 - 過剰な情報量の中で生活者が情報を取捨選択する時代 -

インフルエンサーマーケティング|2017年の総括と2018年に注目すべき4つのポイント(前編)_091.jpg

2016年頃からトレンドになってきたインスタグラムを中心としたインフルエンサーマーケティングですが、*2017年は生活者と企業をつなぐブランドコミュニケーションという点において「欠かせない存在になった」*と言われるほど、その存在がクローズアップされた1年でした。

当初、私たちがインフルエンサーを起用する際に最も重要視していた指標は「リーチ数=フォロワー数」でした。もちろん、今までもこれからも「リーチ数=フォロワー数」がインフルエンサーを語る上で重要指標であることに変わりはありません。数年前のマーケティングにおいては「普通より声の大きな人が公の場で叫ぶ」ことで広くリーチをとって情報拡散し、実際にモノが売れたこともありました。

ただ、今はそうした仕組みが必ずしも当てはまらなくなってきています。
  

2017年までのインフルエンサーマーケティングの傾向

2016~17年にかけてのインフルエンサーマーケティングの傾向というのは、下記2点でした。

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1.
フォロワー50〜100万人級のタレントやフォロワー10〜30万人級のモデルを複数名起用

リーチの“力”とインスタグラムでハッシュタグ検索をした際の「人気」投稿一覧を抑える事が狙い

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2.
フォロワー数1,000~50,000人程のマイクロインフルエンサーを50〜100名単位で起用

リーチの“数”とインスタグラムでハッシュタグ検索をした際の「最新」投稿一覧を抑える事が狙い

上記のようにリーチを頼りに、トレンドであったハッシュタグ検索に対する対策を講じていた部分も大きく、インスタグラムに特化したインフルエンサーマーケティングが展開されていました。

しかし、生活者が情報を取捨選択するようになると、たった1度のインフルエンサーの発信に"興味を持ち" "記憶し" "態度変容を起こす" ということはもはや不可能になったと言っても過言ではありません。