アプリの成長の原動力はアクティブユーザー!

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アクティブユーザーとは、アプリをインストールしたユーザーのうち、実際に利用しているユーザーのことです。「利用者数」とも言い換えることができます。

一見すると単純な指標ですが、アプリの命運を左右する指標と言っても過言ではありません。アクティブユーザーがほとんどいない場合、何百万ものインストールがあったとしても、収益化は決してできないからです。

アクティブユーザーは、アプリが目安としている目標に応じて時間、日間、週間、月間などの時間軸で区切って集計します。基本的にそれぞれの単位時間の中で、1度でもアプリを利用したユーザーはアクティブユーザーとして1カウントされるのです。

このアクティブユーザーがダウンロードでは決して見えない売上や広告収入、課金などの原動力になるのです。
  

どの指標を使うのがいいの?

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どの指標を使うかは、アプリが重要業績指標(KPI)に何を設定するのかによって "採用するアクティブユーザーの指標" が変化します。

例えば、テレビCMの効果測定を例にお話します。アプリの時間帯ごとの細かなアクティブ率を重視したければ「時間別に区切る」方が良いですし、ゲームアプリのように毎日利用したかどうかを把握したければ「DAU(1日あたりのアクティブユーザー)」になります。また、ECのように毎日は使わないけれど、一定程度の期間をおいて利用が一定なされているかを知りたければ「WAU(週間アクティブ ユーザー)」やMAU「(月間アクティブユーザー)」が効果的でしょう。

参考:
「MAU・WAU・DAU」とは?事例を交えながら各成果指標の意味を解説|ferret

もちろん複数の指標を併用して追いかけるのも、戦略として「あり」です。

例えば、サイバーエージェントの2017年9月期通期決算説明会資料によると、同社が提供するインターネットテレビ「AbemaTV(アベマTV)」の月間アクティブユーザーは、2017年9月に948万人を記録しました。

参考:
2017年9月期通期決算説明会資料|株式会社サイバーエージェント

資料では、月間アクティブユーザーと同時に、週間アクティブユーザーにも言及しています。ヤマを作りながら着実にベースアップを図っている様子が見えます。

AbemaTVの場合、週の中で目玉となる番組を基軸に、ユーザーの視聴動向を把握する週間アクティブユーザー、インターネットテレビ局としての成長の度合いを計測する月間アクティブユーザーといったように使いわけているのがわかります。