
メモでは物足りない?ジャーナルアプリを使う4つの場面とおすすめiPhoneアプリ5選
- 2018年3月26日
- ニュース
世の中にはたくさんのメモ アプリ が存在しますが、「メモすることだけに精一杯で、メモを見返す習慣がない」そんな方も意外と多くいらっしゃるのではないでしょうか。そんな人にはメモ アプリ よりもジャーナル アプリ がオススメです。
「ジャーナル」という言葉は聞き慣れないかもしれませんが、もともと単なる「メモ」とは思想体系が異なり、見返すことに主眼が置かれています。「振り返る」時間がなかなか取れない方は、メモ アプリ よりもジャーナル アプリ を使ってみてはいかがでしょうか。
今回は、ジャーナル アプリ を使う4つの場面とおすすめiPhone アプリ 5選をご紹介します。よく「日記」を記録する アプリ と誤解されてしまいますが、それ以外にもさまざまな用途があるので、自分なりの使い方を模索してみましょう。
ジャーナル アプリ とは
stock.io
ジャーナル アプリ とは、メモに加えて書いた日付や写真、位置情報などを保存することができる アプリ のことです。
ジャーナルとは日本語で「日記」のことを指します。ジャーナル アプリ は単にその日に起こったことを書き出しておく「日記」的な使い方もできますが、実は、ビジネスなどで汎用的に使いこなすことができるという強みがあります。
ジャーナル アプリ が「使える」4つの場面
ジャーナル アプリ は、「日記」としての使い方はもちろん、 ユーザー の活用の仕方でさまざまな使い方をすることができます。
1. その日に起こった出来事を記す「日記用」として
ジャーナル アプリ とメモ アプリ の大きく異なるところは、その記録を「いつ書いたのか」を強調して表示したり、日付による検索をしやすくしたりしている点です。ジャーナル アプリ で日記を書けば、「1週間前には何をしていたのか?」「1年前には何をしていたのか?」を気軽に読んで振り返ることができます。
多くのジャーナル アプリ はクラウドストレージにバックアップを取っているので、スマートフォンの機種変更をしても、過去の記録を読むことができます。日記を過去に遡って保管している方は少数派だと思いますが、自分が意識していなくともシームレスに同期するため、 アカウント を忘れない限りは過去の記録は残り続けます。
2. 1年で訪れた場所を記録する「旅行用」として
年に数回旅行に行く人は、旅行の記録をジャーナル アプリ に記録しておくのがオススメです。
多くのジャーナル アプリ では、位置情報を保存したり、その日の天気を自動的にAPIから読み込んで記録したりして、書いたその「現場」の情報をあえて残すような設計になっています。「1年前の雨の日に台湾で食べた小籠包の店」も、簡単な記録を残しておくだけで、自分だけの旅のしおりになるのです。もちろん、 ブログ のように写真を貼り付けることもできます。
3. 大切な事案を日ごとにまとめる「仕事用」として
毎日のルーティーン化した作業の中で、日々の進捗状況を記録し、「1週間前に何をしたか」を振り返ることは、作業を効率化する上で思いの外重要です。メールや社内 ツール を使って上司に報告するために「日報」を作成しているのなら、ジャーナル アプリ を使えば「自分用の日報」を作成することもできます。
ジャーナル アプリ の中には、高機能なメモ アプリ と同じようにTo Doリストを作成する機能もあるので、その日ごとにすべきことをジャーナル アプリ 主体でマネージメントすることもできます。メールの報告ではなかなか見直すことはないかもしれませんが、ジャーナルなら「記録する」だけでなく「見返す」という習慣も身につくでしょう。
4. 読んだ本の内容を記録する「読書用」として
年間の読書量が多い人は、ジャーナル アプリ に「読んだ本の記録」をつけておくのもいいでしょう。
読書は、読んだその日には内容を覚えているものですが、振り返る機会がなければ、内容はうろ覚えになってしまうものです。
試しに、先日読んだ本の内容を思い出してみてください。きっと、見出しなどは覚えているかもしれませんが、細かな内容、どんなことが印象に残ったかなどは、忘れているかもしれません。
ヘルマン・エビングハウスによる研究で有名な「忘却曲線」理論によれば、1日後に憶えている記憶量は約34%、1ヶ月後には約21%まで記憶量が減り、およそ8割のことは忘れてしまいます。せっかく大切な時間を割いて、身銭を切って読んだ本なので、内容や感想を記録し、見返す習慣をつけておくとよいでしょう。
おすすめジャーナル アプリ 5選
1. Day One
Day One
ジャーナル アプリ の先駆とも言える最も有名な アプリ がDay Oneです。iPhone・iPad・Apple Watch・MacとさまざまなApple製品のデバイスで使用することができます。また、さまざまなジャーナルを管理できるので、日記用・読書用・メモなどさまざまな内容を保存することができます。Markdownにも対応しています。
写真の一覧から振り返ったり、カレンダーから書いたことを振り返ったりすることができ、またシンプルでミニマルなインターフェイスが人気です。書いたジャーナルをPDFに変換したり、SNSに共有することもできます。
一方、Day Oneはさまざまな
デバイス
を同期する際には月額3.99ドルの「プレミアム」に加入する必要があります。
アプリ
自体が有料だった時期を経て、2018年2月現在はiOS
アプリ
もmacOS
アプリ
も無料でダウンロードすることができますが、App内課金として「プレミアム」が用意されています。プレミアム
ユーザー
になれば、
デバイス
の同期の他に、写真やジャーナルのストレージが無制限になったり、IFTTTとの統合、優先的なカスタマーサポートを受けられるようになります。
2. Journey
Journey
Journeyは、iOSやmacOSのほか、Windowsや Android 、Chromeのアドオンとしても利用できる、Day Oneライクなジャーナル アプリ です。
基本的にはDay Oneと同じような高性能なジャーナリング機能を利用可能ですが、特筆すべきはJournalの保存場所として、 Google Driveが選ばれている点です。全てのジャーナルデータは、特別なフォーマットではなくMarkdownで保存されます。
こちらの
アプリ
でも、Markdownサポートや複数の写真・動画の添付などは「プレミアム」に加入する必要があります。プレミアム
ユーザー
になると、PDF変換するときにPDFのウォーターマークが消えたり、ナイトモードを使用することができたりします。
3. Penzu
Penzu
Penzuは、古くは2008年にWebサービスとして始まった、歴史あるジャーナリングサービスです。もともとは ブラウザ 上で気軽にジャーナルを書くことができるサービスとして出発しましたが、あっという間にその利用者は100万人を突破しています。
Penzuの嬉しいところは、無制限のジャーナル作成、他のプラットフォームのジャーナルとの同期が無料で行えるところです。ジャーナルの表紙にあたる「カバー写真」を変えたり、パスワードロックを書けたりすることもできます。また、同期されたジャーナルは暗号化されているので、セキュリティ上も安心です。
しかしながら、Penzuにも「プロ」「プロ+」の2プランが上位プランとして提供されていて、加入することでさらなる機能を利用することができます。軍事レベルの暗号化、ゴミ箱の復元、リマインダーなどが含まれています。さらに、30日間は無条件の返金保証も付いています。
4. Momento
Momento
Momentoは、様々なデータを1箇所で保管することができるライフログのようなジャーナル アプリ です。一口にジャーナル機能といっても、「Notes」「Photos」「Videos」「Places」「Peple」「Events」とさまざまな種類のメタデータを埋め込むことができます。特に「People」や「Event」は他の アプリ にない機能で、「Aさんに最後に会ったのは●日前のあの場所」「ここでは●年前にこんな出来事があった」と、さまざまな角度から日々を振り返ることができます。
さらに、Momentoでは、SNSと同期しておくことで、SNS上のつぶやきや投稿も横断して検索することができる「Explore」機能もあります。 Facebook やInstagram、 Twitter はもちろん、SpotifyやMediumなども連携対象になっています。iMessageやメールさえも含めることができるので、日々の振り返りはMomentに集約されると言っても過言ではないでしょう。
5. Diaro
Diaro
Diaroは、さまざまなバックアップ先を選べる、高機能なジャーナル アプリ です。iPhone・ Android の両方で利用可能で、 Google Driveの他にDropboxやEvernoteなどの保存場所を選べます。また、Kindle Fire用 アプリ もリリースされています。
タイムライン形式の表示やカレンダービュー、
タグ
付けや一機能の保存など、ジャーナル
アプリ
に備わっている基本機能はDiaroでもしっかり揃っています。ただし、Diaroでもクラウドでの動機を利用するにはアップグレードが必要です。
まとめ
日々の出来事を見返すのに便利なジャーナル アプリ 5つをご紹介しました。自分にぴったりな アプリ は見つかりましたか?
それぞれの アプリ は基本的に無料で、一部の機能が有料となっていますが、それぞれにその範囲は異なっています。無料で使ってみることもできるので、「三日坊主」にならない相性のいい アプリ を探してみるのもいいでしょう。