ブログやYouTube、Instagramなど、Webマーケティングで様々な手段を講じている企業も増えてきました。しかし、複数のメディアを使い分けているにもかかわらず、Podcastについては未対応のところも多いのではないでしょうか。

Podcastは、今もなお人気を誇っており、スマートスピーカーの設置急増によりさらに注目されています。配信が面倒だと思われがちですが、今回紹介するアプリ「Anchor」を使えば、簡単に高品質なPodcast番組の制作が可能です。

そこで今回は、あっという間にPodcast配信できる「Anchor」で、自分のチャンネルを配信する簡単3ステップを紹介します。面倒どころか、簡単すぎて何番組も連続して作れてしまうかもしれません。この記事で、作り方をマスターしましょう。

なぜいま「Podcast」なのか?

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イメージ画像 / Unsplash

Podcastは2005年頃からスタートした、音声を中心とするラジオ番組のようなものです。当時一世を風靡した「iPod」と放送を意味する「Broadcast」を合わせた造語です。Podcast配信のことを「ポッドキャスティング」、またPodcast配信者のことを「ポッドキャスター」と呼ぶこともあります。

Podcastの人気はピークを過ぎていますが、今なお人気は健在です。社会学者でポッドキャスターのJosh Morgan 氏によれば、2015年6月時点で登録されているPodcastは20万番組、そのうちアクティブな番組は5万番組にのぼります。

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引用:Josh Morgan

しかし、この数値は、裏を返せば「Podcastを配信し続けること」の難しさをも物語っています。Josh Morga 氏によれば、最も継続されているアクティブなPodcast番組のカテゴリーベスト3は「ニュースと政治」(61%)「キリスト教」(59%)「スポーツと娯楽」(53%)となっています。一方で、「芸術」「文学」(ともに29%)「教育(K-12)」(25%)「ポッドキャスティング」(23%)については継続が難しいことがわかっています。

現在、Amazon EchoやGoogle Homeなどのスマートスピーカーの普及率は期待していた以上に上昇しています。TechCrunchによれば、2018年1月時点で、約3900万人のアメリカ人がスマートスピーカーを所有しており、これは全アメリカ国民の16%にものぼるといいます。

TechChrunchの統計では、スマートスピーカーが自宅にやってきたことで、従来型のAM/FMラジオ機器の電源をつける機会が最も減ったそうです。かつては外出時にイヤホンをしながら楽しんでいたPodcastですが、今後は自宅で楽しむものとして利用されることになるかもしれません。

参考:
How Podcasts Have Changed in Ten Years: By the Numbers
39 million Americans now own a smart speaker, report claims | TechCrunch

「Anchor」を使ってPodcast配信してみよう

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企業や個人がブランディングを行う上で、ブログやビデオを活用している人は多いでしょう。しかし、手が離せない人でも気軽に楽しめるPodcastがあれば、さらに多くの人にリーチすることができます。

しかし、Podcast配信は、手間がかかるというイメージを持っている人も多いようです。実際、これまでPodcast配信をするためには、パソコンにマイクを繋いで音声を収録し、専用のソフトでミキシングや編集を行い、iTunesを開いて配信しなければなりませんでした。

ところが、今回紹介するAnchorというアプリを使えば、高度な機器を持っていなくても、スマートフォン1台あれば簡単に収録からミキシング、編集まで完了します。もちろん、高品質で、無制限のエピソード数を、100%無料で全世界に配信することができるのです。

また、離れている共同ホストと一緒に番組を収録したり、リスナーからのボイスメッセージをマッシュアップしたりと、本格的なラジオ番組を作ることもできます。アナリティクス機能も使えるので、リスナーを着実に増やしながら番組を作り上げることが可能です。

「Anchor」で自分の番組を配信する簡単3ステップ

それでは、「Anchor」を使って、自分の番組を作ってみましょう。iOSアプリのほか、Google PlayストアからもAndroid向けのアプリが配信されています。自分のスマートフォンのOSに合わせて、あらかじめAnchorをインストールしてください。

App store
Google play

1. プロフィールを設定しよう

番組を作る前に、まずは配信者のプロフィールを設定しておきましょう。

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Anchorを起動したら、「Profile」タブを開き、写真や名前、説明文などを入力します。

「Your custom URL」の欄にはランダムな文字列が並んでいますが、任意の文字列に書き換えられます。このURLにアクセスすることで誰でもPodcastを聴けるようになるので、わかりやすいURLにしておきましょう。

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このように、プロフィールが作成されます。

2. 番組を収録しよう

続いて、番組を収録していきましょう。

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真ん中の「Record」のタブを開くと、このような画面が登場します。

まずは下に並んでいる5つのアイコンを見てみましょう。

緑のボタンは「Voice Messages」(ボイスメッセージ)タブです。番組を配信して、リスナーからボイスメッセージをもらうことができます。ボイスメッセージは、番組にマッシュアップできます。

紫のボタンは「Record with friends」(友達と収録)タブです。連絡先を元に同じ番組に接続することで、最大10人まで収録に加わることができます。

青のボタンは「Music」(音楽)タブです。「Apple Music」または「Spotify Premium」に加入していれば、接続して最近再生した曲などから挿入曲として利用できます。著作権に気をつけて楽曲を選びましょう。

桃色のボタンは「Transitions」(場面遷移)タブです。数秒の効果音や10秒程度の音を中心に、短めの音を差し込めます。

赤色のボタンは「Record」(録音)ボタンです。ホールド(長押し)することで録音され、話すと途中で止めることができます。

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タップして収録したあとは、しゃべっている間のBGMを約20種類の音楽の中から選べます。

これらの機能を組み合わせて、番組を編集してみましょう。各カードの再生ボタンを押すと、プレビュー再生が可能です。拍手ボタンを押すと、背景音で「拍手」が「パチパチパチ」と流れ、録音されます。

3. 構成を整えて世界中に配信しよう

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収録や挿入曲などを一通り入れ込んだら、順番などを並べ替えます。左上にある鉛筆アイコンをクリックして、「Edit this episode」をクリックします。

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「Segment」欄の鉛筆マークをクリックすると、各パーツを並べ替えたり、削除したりできます。一通り構成をととのえたら、「Done」をタップします。

続いて、その上の「About this episode」欄の鉛筆マークをクリックして、エピソードに関する簡潔な要約を記述します。

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また、タイトルやアートワークなども変更可能です。その下の「Listen」ボタンを押すと全体的なエピソードの視聴ができます。

エピソードが完成したら、編集画面の「Publish」(公開)ボタンを押すと公開確認画面に進みます。

トグルボタンをオンにしておくと、AppleのPodcastアプリGoogle Play Musicアプリなどにもエピソードを配信できます。設定を確認したら「Publish this episode」(このエピソードを公開する)ボタンをクリックしましょう。

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設定したURLにアクセスすると、このようにエピソード配信されていることが分かります。FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSで拡散して、より多くの人に番組を聴いてもらいましょう。

まとめ:Anchorで手軽にPodcastを配信してみよう

ブログだけでなくYouTubeがここまで広がっていった背景として、スマートフォン1台で気軽に配信できるようになった点が挙げられます。しかし、Podcastになると、配信方法が面倒だと感じていた人は多いのではないでしょうか。

Podcastをうまく使えば、マーケティングにも非常に役立つでしょう。早速「Anchor」を使って、Podcast番組を制作してみてはいかがでしょうか。