ソーシャルプルーフの取り入れ方

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ソーシャルプルーフをビジネスに取り入れる方法は、それほど難しくありません。
さまざまな手法がありますが、その中でも比較的低予算・短期間で対応できる、取り入れやすい4つの方法をご紹介します。

1.ユーザーレビュー欄を設ける

特にネットショップを運営している方にオススメの方法です。
ユーザーレビューは、ほかのユーザーが商品を購入する際の判断材料の1つになります。

また、既存ユーザーからのレビューが商品の強みと弱みを可視化してくれます。たとえネガティブなレビューが多く集まってしまった場合でも、企業は今後の商品改善に活用できる貴重な情報を得られるでしょう。ユーザー側にも企業側にもメリットのある方法です。

さらに企業からの返信コメントを投稿できる仕様にしておけば、レビューを投稿したユーザーからの一方通行ではないことをアピールできます。商品やサービスのブランディングにもつながります。

ただし、商品やサービスとは関係のない、企業を貶めるようなレビューなどがつく可能性も否定できません。
こういったレビューにすぐに対応できるように、レビュー欄を設けたらそれで終わりではなく、必ずこまめにチェックするようにしてください。

2.専門家の紹介は所属、専門をはっきりと記載する

専門家の紹介をする際に、どこの大学、研究所なのか、どのような専門分野なのかなどの情報を細かく表示するとソーシャルプルーフとしての価値は高まります。

人間には、肩書きや権威などに弱いという心理的な習性があります。
肩書を具体的にするだけでも、肩書に反応するユーザーに心理に訴えることができるためオススメです。

参考:
営業マンが商談を有利に進めるために知っておくべき心理学用語10選|ferret [フェレット]

3.商品欄に、販売数、残り個数などを表示する

ネットショップで効果的な手法です。
「1番人気」や「残り○個」といったように、具体的な数字をサイトに載せると、売れている様子をリアルにユーザーにイメージさせることができます。

商品が売れていることをユーザーに意識させ、ユーザーの購入意欲を高める手法です。

購入を迷っているユーザーへの、最後のひと押しとして導入してみましょう。

4.SNSの拡散力を利用する

これまでは、口コミサイトやネットショップのレビュー欄が主なソーシャルプルーフでした。

現在では、TwitterやInstagramなどのSNSで商品やサービスについて検索し、購入を判断するユーザーも増えています。

SNSの特徴は拡散のしやすさにあります。
商品やサービス、記事などの投稿をできる限り拡散し話題になれば、ユーザーの購入につながることもあります。

例えば、Twitterで定期的にエゴサーチをして企業アカウントからユーザーに返信やリツイートをします。これらの行為はソーシャルプルーフとして活用できるだけでなく、ユーザーと密な関係性を築いてカスタマーエクスペリエンスを高める効果も見込めます。

ソーシャルプルーフを活用するための3つの注意点

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ソーシャルプルーフは、ユーザーが行動を起こす際の判断材料として非常に効果的です。一方、ユーザー行動に与える影響が大きいためマイナスに作用してしまうと信頼を大きく失うことにもなります。

一度ソーシャルプルーフの信用がなくなると、情報源として機能しなくなってしまいますので、以下で紹介する3点については特に注意してください。

1.肯定的なレビューのみを取り上げない

商品やサービスをアピールする際は、つい肯定的な意見ばかりを取り上げたくなってしまいます。

しかし肯定「のみ」を取り上げることは、むしろ逆効果になります。

万人にとって完璧な商品、サービスは多くありません。
つまり全面的に評価されているレビューよりも、賛否両論あるレビューのほうが信頼性しやすくなります。

ユーザーにとってより信頼できるソーシャルプルーフにするためには、良い面だけでなく悪い面も取り上げることが重要です。

2.誇張表現に注意する

自社の商品やサービスをアピールする際、良く魅せるために大袈裟な表現を選んでしまうこともあるでしょう。魅力的な表現を考えるのは重要ですが、事実とは異なる行き過ぎた表現になっていないか注意が必要です。

虚偽の記述をしないことはもちろんのこと、ユーザーに誤解を与える表現になっていないか確認しましょう。

3.第三者の視点を重要視する

ソーシャルプルーフが多くのユーザーに信頼される理由は、それらが第三者視点であるためです。

ユーザーから見て、商品に対する評価があからさまに自社で用意された「ステマ(ステルスマーケティング)」だと判断されてしまうと、一気に信用がなくなってしまいます。

本当に第三者の意見である場合、はっきりとそれがわかるような見せ方をしましょう。