スマートフォンの普及に加えて、コロナ渦の外出自粛により拡大が加速したモバイルゲーム市場。株式会社スパコロが全国の15~69歳を対象として行った利用実態調査(※)によると、普段アプリゲームで遊ぶと回答した人は36.8%にのぼり、特に10代では約6割の人が日常的にアプリゲームを利用していることがわかりました。
「利用実態調査 スマホゲームアプリ編」普段どんなときにスマホゲームをする?

また、アプリゲームの進化によって様々な方法で広告の配信が可能となり、ゲームユーザーに向けた広告の有効性に注目が集まっています。今回はその中でも最近話題となっている広告サービスを紹介します。

目次

  1. ゲームのプレイを妨げずに効果的な広告配信を実現
  2. ゲーム背景に溶け込む新しい広告フォーマット
  3. 実の広告を掲載することでよりリアリティのある世界観を演出

ゲームのプレイを妨げずに効果的な広告配信を実現

2023年、ラジオアプリや音楽配信サービスなどで音声広告を取り扱っている株式会社オトナルが、新たなサービス「GainAdsゲイン アズ)」の提供を開始しました。GainAdsはスマホゲームのプレイ中に音声広告を配信するサービスで、性別や年齢、国籍を問わず誰でも遊べる「ハイパーカジュアル」と呼ばれるジャンルのゲーム、数百本以上が対象となっています。

同サービスの最大の特徴は、ゲームをプレイしながらラジオCMを聴くような感覚で広告が視聴されること。従来の動画広告バナー広告は画面を占有してしまうため、ゲームが中断されることにユーザーがストレスを感じ、広告主への悪印象につながってしまう可能性もありました。これに対してGainAdsはゲームを中断せずに再生されるため、ユーザビリティを損なわず高い完全再生率を実現しています。

ゲーム内音声広告『GainAds(ゲイン アズ)
出典:ゲーム内音声広告『GainAds(ゲイン アズ)』

また、タップすることでサイトへ遷移するCTACall to Actionボタンが音声広告と同時に表示されるのも同サービスの特徴。さらに、年齢、性別、エリアやデバイスなどによるターゲットのセグメントや、広告効果のリアルタイムな計測も可能となっています。配信対象となるゲームは今後も追加予定とのことで、さらなる広告規模の拡大が予想されます。

ゲーム背景に溶け込む新しい広告フォーマット

日本にも支社のあるコンテクスチュアル広告の大手、アメリカのGumGumも拡大するゲーム市場に注目し、Frameplayと連携して2023年にゲーム内広告の販売を開始しました。こちらは屋外広告やスタジ

ゲーム内広告

ネスカフェゲーム内広告掲載事例。資料提供:GumGum Japan

8番出口ゲーム内に掲示する広告


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