1年で180%以上の売上アップを実現した物販型サイトの育成事例

最後に、当社が手がけた物販型サイトの育成事例を紹介します。
かつお節やだしの製造販売を行う、創業300年を超える老舗企業である、株式会社にんべん様のECサイトの事例です。

にんべん様はWebサイトへの集客施策やコンテンツの充実、定期的な商品登録などを進められ、丁寧にWebサイトを運営されていましたが、サイト育成、特にデザインの改善にはまだ着手していませんでした。

そこで、当社はデータを解析した上でデザイン改善を提案しました。

まず、課題だと考えたのはWebサイト全体の直帰率の高さでした。

こちらが2016年当時のにんべん様のWebサイトと、現在のWebサイトのデザインです。

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(左が2016年、右が記事執筆時点のもの)
提供:株式会社ヘノブファクトリー

私たちが2016年にWebサイトを初めて見た時、TOPページでユーザーに見せるべき情報が整理されていない印象がありました。直帰率が高いのはユーザーが見たい情報が理想的に並んでいないからだと考え、以下の施策をひとつずつ実行していきました。

・老舗らしいブランド感を意識したデザインテイストに変更(少しずつ反映)
・ヘッダーナビゲーションから商品カテゴリへの導線を設置
・商品ナビを追加
・Webサイトの色を統一
・商品詳細のフッダーに関連商品の情報を追加
・商品サムネイルの文字数を減らして見栄えを整え視認性を上げる
・ランキングエリアを追加
                       など

こうしたサイト改善を毎月行い、KPI改善を試みた結果、直帰率が下がって、ユーザーの回遊率がアップ。欲しい情報を的確に届けることで、Webサイトの売上を1年で180%以上成長させられました。

改善できるポイントはまだありますので、さらに売上を伸ばしていけると考えています。

まとめ

「どんな施策を打ったらいいのか?」
私たちが、いつもお客様に聞かれる質問です。

この質問にはいつも、「施策は無限にあります。仮説に基づいて、思いついた施策は全部やってみましょう!」と答えています。

Webサイトによって成功パターンは違いますし、絶対に効果がアップする正攻法があるわけではありません。Webサイトのデータを解析した上で考えた施策なら、どんどん実行して効果を検証しましょう。そのサイクルをまわしていくうちに、独自の成功パターンが見えてきます。

もし、効果が悪くなってしまったときは元に戻して、一喜一憂せず次の施策に取り掛かりましょう。小さな効果を積み上げていくことで、少しずつですが確実に効果はアップします。

むしろ、小さな施策が効果アップにつながる可能性を秘めていることが、サイト育成の醍醐味です。