ferret編集部:2015年4月6日に公開された記事を再編集しています。

就活生の皆さんにとって、将来起業したいかどうかというのは重要な判断基準の1つなのではないでしょうか。
起業前提で就職するのか、もしくは就職せずに学生のうちから起業するのか。
社会に出てもいない学生のうちから起業するなんて成功できそうも無いとイメージを持たれている方は多いかもしれませんが、今、業界を牽引しているITベンチャーの代表には、学生起業家が大変多く存在しています。

今回は、学生時代に起業し、起業を育てあげたITベンチャー経営者をまとめました。起業しようかどうかで悩んでいる方は参考にしてみてはいかがでしょうか。

1.株式会社Gunosy 福島良典代表

http://www.growingcompany.jp/interview/gunosy_02

出身大学:東京大学

株式会社Gunosyの福島代表は、東京大学の大学院在学中に、ユーザーの興味関心によって配信されるニュースが変化する独自のアルゴリズムを持ったニュースキュレーションサービス「Gunosy」をリリースし、その後法人化しました。
昨年は10億を超える資金調達を2度実施し、今年は4月に上場を控えています。アプリは現在800万ダウンロードを越え、イギリスなど海外展開も開始しています。

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http://www.growingcompany.jp/interview/gunosy_02
http://forbesjapan.com/summary/2015-02/post_1444.html

2.ナイル株式会社(旧 ヴォラーレ株式会社) 高橋飛翔代表

出身大学:東京大学

SEOコンサルティングとスマートフォンアプリ情報サービス「Appliv」運営の2つの事業を展開しているナイル株式会社の高橋代表も、東京大学在学中に同社を立ち上げています。
「Appliv」は立ち上げからわずか1年で月間PV1,000万を突破しており、昨年末、ユナイテッドと提携しApplivのアドネット周りを強化していく方針のようです。

高橋代表は東京大学の起業サークル「TNK」の2代目代表を務めており、グノシーの福島氏も在籍していました。

2016年1月14日追記
2015年9月15日より社名をヴォラーレ株式会社からナイル株式会社に変更しております。

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http://www.slideshare.net/hisho1214/ss-42856674
http://markezine.jp/article/detail/21600

3.リブセンス 村上太一代表

出身大学:早稲田大学

アルバイト求人情報サイト「ジョブセンス」を運営する株式会社リブセンスの村上代表は、小学生の頃に既に起業を決意していました。
高校在学中に起業準備を開始し簿記二級、情報処理技術者試験などを取得し、早稲田大学在学中にリブセンスを設立します。創業2年で黒字化させ、当時史上最年少の25歳1か月で東証マザーズに上場を果たしました。

4.クックパッド株式会社 佐野陽光氏取締役(現在は代表を退任)

出身大学:慶應義塾大学

料理レシピサイト「クックパッド」を運営するクックパッド株式会社の創業者である佐野氏は、慶應義塾大学環境情報学部を卒業した1997年に有限会社コイン(のちのクックパッド株式会社)を設立しました。
短期間で同サイトを急成長させ、2009年マザーズ上場、2011年に東証一部上場を果たしました。

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http://next.rikunabi.com/tech/docs/ct_s03600.jsp?p=001607
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1203/30/news091.html

5.株式会社ウィルゲート 吉岡諒専務取締役

出身大学:慶應義塾大学

慶應義塾大学在学中の2006年6月に株式会社ウィルゲートを設立。
現在9期目を迎え、専務取締役として約110名の規模に拡大させる一方で、1,400社のコンサルティング実績をもつWebソリューション事業部の最高責任者も務めています。

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http://blogs.bizmakoto.jp/yoshioka_ryo/
http://seo.corich.net/interview/003.html

6.レバレジーズ株式会社 岩槻知秀代表

出身大学:早稲田大学

IT系や看護など、様々な業種の求人サイトを運営するレバレジーズの岩槻代表は、早稲田大学在学中の6年間でITベンチャー企業でのアルバイトで経験を積み、大学卒業後に同社を設立しました。

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7.メタップス 佐藤航陽代表

出身大学:早稲田大学(中退)

アプリ収益化支援プラットフォーム「metaps」と手数料無料の決済サービス「SPIKE」を提供するメタップスの佐藤代表は、2006年に早稲田大学法学部に入学し弁護士か政治家を目指していましたが、日本の政治経済の仕組みを変えるためには事業で成功することが近道と認識し、大学1年に休学届を出し、その後中退しました。
大学の授業料として確保していた150万円を原資とし、2007年にイーファクター株式会社(現メタップス)を設立しました。
現在世界8カ国で事業を展開しており、2015年2月には米シリコンバレーのVCなどから43億円の資金調達を行っています。

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http://horiemon.com/talk/3158/
http://case.dreamgate.gr.jp/mbl_t/id=1427
http://forbesjapan.com/summary/2015-02/post_1450.html

8.株式会社ペロリ 中川綾太郎代表

出身大学:早稲田大学

女性向けキュレーションメディア「MERY」を運営するペロリの中川代表は、大学在学中に株式会社ドゥーシモア起業に参画し、その後、株式会社アトコレを設立しCOOに就任しています。 そして2012年 株式会社ペロリを設立しました。
「MERY」は瞬く間に成長を遂げ、月間PV1億を突破しています。昨年、住宅関連のキュレーションメディア「iemo」とともにDeNAに50億円で買収されました。

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http://japan.cnet.com/interview/35054485/

9.株式会社メルカリ 山田進太郎代表

出身大学:早稲田大学

フリマアプリ「メルカリ」を提供する山田代表は、早稲田大学在学中にインターンとして楽天で当時の新規コンテンツ「楽天オークション」の立ち上げに参加しました。
卒業後はフリーでインターネットビジネスの仕事を請けながら2004年に渡米、1年後に帰国し株式会社ウノウを設立。ソーシャルゲームの「まちつく!」や写真共有サービスの「フォト蔵」などをリリースしました。2010年にウノウをZyngaに売却、2012年Zynga Japan退社し、2013年に株式会社メルカリを創業しました。

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http://hrnabi.com/2015/02/03/5503/
http://careerhack.en-japan.com/report/detail/256

10. 株式会社U-NOTE 小出悠人代表

出身大学:上智大学

「シゴトを、もっと楽しく」をコンセプトに運営されている情報メディア「U-NOTE」を運営する株式会社U-NOTEの小出代表は、上智大学在学中、ITベンチャー企業2社でのインターンを経て、2011年10月、U-NOTEを企画しました。
KDDI∞Labo 第二期「クリエイティブ賞」、Google for Entrepreneurs Week「優秀賞」など受賞し、2012年に株式会社U-NOTEを創業、7月にU-NOTEをスタートさせています。

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http://job.j-sen.jp/visionary/president/article/67/

11. 株式会社trippiece 石田言行代表

出身大学:中央大学

ソーシャル旅行サービス「trippiece」を運営する石田代表は、中央大学在学に他大学の学生とともに途上国支援の学生団体「うのあんいっち」(現在はNPO法人)を立ち上げ、事務局長を務めました。
その後、SNSを通じて旅行参加者を集め、バングラデシュへのスタディツアーを組んだことが転機となり、大学3年生だった2011年に「トリッピース」を設立しました。

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http://toyokeizai.net/articles/-/18215
http://willfu.jp/willfulab-1/trippiece/

12.牧浦土雅氏

出身大学:ブリストル大学(中退)

弱冠21歳にして様々な事業に携わっている牧浦氏は、肩書に縛られず、世界を舞台に活躍しています。中学2年生の春に渡英し、英国のボーディングスクール(全寮制の学校)卒業後、ブリストル大学に通いながら東アフリカで教育・農業活動に従事しました。

その後、アフリカ、主にルワンダで国際協力機関と農民とを繋げるプロジェクトを牽引、日本企業の東アフリカ進出へのコーディネートや、国際教育支援NGO活動などにも携わっているいます。英国と日本では、フェアトレードによる各国のプロダクトの輸出事業に取り組んでいました。
TEDx出演時の動画は、後日日本語に翻訳され書き起されたほど大きな反響を呼びました。現在はインドのスラム街に住む40万人に貧困サイクルを抜け出す様々なサービスを提供するNGO「Asha Society」のアンバサダーを務めています。

http://tabi-labo.com/57076/teenagerdoga/
http://gipj.net/news/n140803/
http://eikaiwa.dmm.com/blog/interview/makiusradoga/

まとめ

よく起業するのであれば学生のうちがいいか、一度就職してからいいのか、という議論が沸き起こります。

「学生起業vs就職してから起業」どちらが成功しやすいか?

双方にメリット・デメリットはありますが、ほとんどのベンチャー創業者は揃って「起業は早いほうが良い」と話します。

【レポート】気鋭のスタートアップ企業から、未来を担う学生へのメッセージ-スタートアップカンファレンス2015(DeNA南場氏・カヤック柳澤代表・クラウドワークス吉田代表他)|Ferret [フェレット]

起業したいというよりは、何かを成し遂げたいという想いがあるのなら、始める時期が早ければ早いほどリスクが少なくなります。学生のうちに起業しても、まだ失うものは少なく、年齢的にもやり直せるチャンスは十分あります。
学生のうちに起業で失敗したとしても、通常通り就活するという道も残されています。
企業で経験を積んだ後に再びチャレンジすることも可能なので、もし起業を考えているのであれば、早いうちにチャレンジしてみてもいいかもしれません。

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